GANG PARADE「Peace☆超パニック / 一夏」インタビュー|かわいくてカッコいいギャンパレの夏 (3/3)

ヤママチミキ&ユメノユア加入10年目

──「トーナリティ」はヤママチさんとユアさんのユニット曲になるんですか?

ヤママチ そうですね。GANG PARADE名義ではありますが、ボーカルが私とユアの2人だけ。歌うのがものすごく難しい曲です(笑)。今回のシングルの収録曲としては最後の最後に入ることが決まった楽曲なんですけど、私とユアの加入10年目を記念して作っていただきました。この曲を提供してくださった不眠症さんは、グループの歴史や個人のトピックをスタッフさんから情報を受け取ったうえで作詞作曲してくれて。歌詞は私たちがこれまでたどってきた道を思い起こさせるものでした。

──ギャンパレのメンバーではない第三者の作家が書いた歌詞だからこそ、新鮮な発見だったり、感動したりする部分もありそうですね。

ヤママチ 自分たちで書いていたらきっと全然違うものになったでしょうね。不眠症さんは私たちのことを知らなかったと思いますが、短期間でものすごく調べてくださったことでこの歌詞が生まれた。すごくありがたいことです。

──「治りきらないままの傷もたまらなく愛おしい」という歌詞、まさにギャンパレという感じがします。

ヤママチ いろんな生傷を負ってきていますからね(笑)。

ヤママチミキ

ヤママチミキ

──それだけがんばってきたということですよね。この曲はお二人の10周年記念ソングとして、素晴らしい内容になりましたね。サウンド面ではどういう特徴が?

ユア ジャズっぽい要素とロックっぽい要素が入ってるところです。ミキがミュージカルとかジャズ要素のあるディズニーが好きで、私がロック好きだから、スタッフさんがその要素を盛り込んだうえで不眠症さんに曲を依頼してくださって。私たち2人のための要素がたくさん詰まっています。

ヤママチ そう。2人のための曲だね。

──振付やフォーメーションはどういうものに?

ヤママチ 今までの流れからすると、ユニット曲の振付は歌ってるメンバーが作ることが多いんです。もしマイカにお願いするなら早めに発注しないといけない(笑)。

ユア まだ決まってないけど、一応2人で考えたいなって。

ユメノユア

ユメノユア

マイカ そうなの? 今回は「一夏」「Peace☆超パニック」の振りは作り終わったからいけるよ?

ヤママチ がんばって考えてみて、無理そうだったら発注をかけます!

マイカ この曲、めっちゃカッコいいから、振りもいいのが出てきそう。絶対2人でステージに立つほうがいいですよね。ほかのメンバーが後ろにいるとかじゃなくて、2人だけがステージに立つのも新しいし、面白そう。

──メイさんは加入から4年ですけど、10年選手の先輩を見てどう思いますか?

メイ 私は今まで生きてきた中で何も続けてこれなかったので、4年も1つのことを続けていることって奇跡なんです。それが10年ってもはや人生の大半ですよね? 続けられていることがすごいなと心から思います。立ち止まることなく、前に向かって進み続けられるってすごい。

ユア ありがとうございます。皆さんのおかげでございます。

ヤママチ ええ。皆様のおかげでございます。

変わっていくであろうWACKらしさ

──この10年でアイドルシーンもさまざまに変化していますが、GANG PARADEも変化しながら進化していけるといいですね。

ヤママチ ええ。爪痕をどうにかして残したいですね。

ユア 自分たちには今、何ができるんだろうかとすごく考えます。WACKにいるGANG PARADEとして、まずパフォーマンス全般についてのレベルアップは大きな課題です。渡辺さんのあのインタビューを読んでもわかる通り(参照:渡辺淳之介、WACKやめるってよ)。

マイカ インタビューにあった通り、WACKの中で年に1グループずつ消えるなんて話も、実際全グループで集まったときに聞いてるのも事実。それは渡辺さんが社長を辞めるって話が出る前から言われていたことなので、危機感はもうずっとあるんです。なんでもありのWACKだけど、ほかのアイドルのレベルも上がっているし、K-POPのグループのレベルが高いのも確か。だからWACKのよさを伸ばしながら、全体のクオリティを上げることを意識してがんばらないといけない。

ユア 今はその答えがわからないですけどね、正直。これからの“WACKらしさ”みたいなものは、これまで渡辺さんがやってきたこととは違うと思うんです。10年前のWACKなら破天荒なところで注目されたけど、これから求められるのはそういうことじゃない。GANG PARADEもこれまでと同じだったらきっとWACKにはいられないというか、渡辺さんとはやっていけなくなるんだろうなって。

左からキラ・メイ、ユメノユア、ヤママチミキ、キャン・GP・マイカ。

左からキラ・メイ、ユメノユア、ヤママチミキ、キャン・GP・マイカ。

──渡辺さんは「考えがコロコロ変わる」とおっしゃっていたので、これからどうなっていくのか、気になります。

ユア 「世界を目指している」というのは軸にあると思います。世界で戦えるってことは、日本でももちろん戦えるってこと。どのみち、ダンスにしてもボーカルにしてもすべてのクオリティを上げることが最低条件になりますね。

マイカ いろんな感性を磨きたいと思います。K-POPみたいにばっちり動きをそろえるのももちろん素晴らしいし、それをやったほうがいいという考えがある一方、そうじゃないことを目指すことも必要。世界中の人が「面白い」と思ってくれることって、ほかにもきっとあると思うので。踊りも歌も極めるのはアイドルとして最低ライン。それプラス面白いことをやりたいなって。でも私たちが作るのは“みんなの遊び場”だから、それが大きなヒントになるような気もします。

ヤママチ 直近だとライブナタリーさんの対バンツアー「ライブナタリー presents GANG PARADE SAY HELLO!2MAN’24」が9月からありますので、まずはそれをがんばりたいです。ありがたいことにアニソンシンガーとして知られるKOTOKOさん、May'nさんや、これまで関わったことのないバンドさん、アイドルさんと対バンさせていただけるということで、遊び人も大喜びです。

マイカ ライブに向けて12人で1曲1曲のクオリティーを上げるために練習しています。ライブナタリーの対バンツアーを経て、11月30日にはLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でワンマンライブ「TO BE BORN」があります。チケット即完を目指してますので、ぜひ遊びに来てほしいです!

左からキラ・メイ、ユメノユア、ヤママチミキ、キャン・GP・マイカ。

左からキラ・メイ、ユメノユア、ヤママチミキ、キャン・GP・マイカ。

ライブ情報

ライブナタリー presents GANG PARADE SAY HELLO!2MAN'24

  • 2024年9月21日(土)東京都 GARDEN 新木場FACTORY
    <出演者>
    GANG PARADE / TEAM SHACHI
  • 2024年9月22日(日・祝)千葉県 KASHIWA PALOOZA
    <出演者>
    GANG PARADE / KOTOKO
  • 2024年9月28日(土)大阪府 umeda TRAD
    <出演者>
    GANG PARADE / FLOW
  • 2024年9月29日(日)愛知県 中日ホール
    [昼公演]OPEN 13:30 / START 14:00
    [夜公演]OPEN 17:30 / START 18:00
    <出演者>
    GANG PARADE / May'n
  • 2024年10月5日(土)石川県 Kanazawa AZ
    <出演者>
    GANG PARADE / the telephones
  • 2024年10月6日(日)長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
    <出演者>
    GANG PARADE / 超能力戦士ドリアン

TO BE BORN

2024年11月30日(土)東京都 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

プロフィール

GANG PARADE(ギャングパレード)

「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、キャ・ノン、チャンベイビー、ナルハワールド、アイナスターの12人からなるアイドルグループ。2014年に結成された前身ユニットから2度の改名とメンバーの増減を経て、 2019年4月にワーナーミュージック・ジャパンからメジャーデビュー。 その後グループの分裂やメンバーの加入・脱退を経て、2022年5月より13人体制での活動がスタートした。2023年5月には、メジャー2ndアルバム「OUR PARADE」をリリースし、オリコン/ビルボードで週間1位を獲得。9月からはGANG PARADE結成史上最大規模の全国ツアーを開催し、全国12都市13公演を完遂した。2024年1月には4年8カ月ぶり、再始動後初となる日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)での単独ライブのチケットを完売させた。6月から7月にかけ、約5年ぶりのオールスタンディングでのライブハウスツアーを実施。8月に6thシングル「Peace☆超パニック / 一夏」を発表し、11月30日には東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でワンマンライブ「TO BE BORN」を開催する。