なぜ今、正式加入するのか
──そして2025年10月11日、DAIKIさんのGalileo Galileiへの正式加入を発表するわけですが、2016年の日本武道館での解散ライブ、2022年の再始動の日も10月11日でした。加入をこの日に合わせたのはどうしてなんですか?
雄貴 経緯としては……これまでにも何度か「正式メンバーになってくれない?」と言ったことがあるんですよ。はっきり断られるわけではなく、そのたびにフワッと話がなくなってたんですけど、なぜ今、正式加入するかと言えば、「そのときが来たから」という表現が一番近いのかなと。もちろんここに至るまでにいろんな順序がありましたけど、そこはファンに知ってほしいことではなくて。ステージからもファンのみんなに向けて「やっとそのときが来たんだ、一番大事なのは今なんだよ」と言うと思います。
──なるほど。DAIKIさんはいかがですか?
DAIKI 一昨年、新体制のGalileo Galileiが始まったときに「俺はBBHFをずっとやり続ける」「Galileo Galileiも並行してやっていく」と覚悟が決まったんですよ。そのときに自分の中で吹っ切れた部分があって。ずっと「自分はサポートだ」という意識があったんだけど、それを放棄したことで雄貴くんの接し方も変わってきたというか。
雄貴 うん。
DAIKI 10年以上も一緒にやってきたので、「こういうギターを求めてるんだろうな」というのもわかるし、そこに対するレスポンスも早くなってるんだけど、今はそれだけではない。さっき言った「ギタリストとしてどうありたいか?」というのが見えてきたんですよね。
雄貴 そうやってDAIKIくんが輝き始めたことで、自分もすごく助けられたんですよ。Galileo Galileiを再始動して、BBHFもやっていて、warbear(尾崎雄貴のソロプロジェクト)もあって。楽曲提供とかもやってたし、めちゃくちゃ忙しくて大変だったんです。でも全部自分で始めたことだし、今さら撤回もできないしな……って追い詰められてたときに、DAIKIくんの“ミュージシャン力”がどんどん上がってきて、いろいろ助けてもらった。さっきも言ったようにDAIKIくんとしては悩んだり、やめたくなったりしていただろうし、「DAIKIくん、スッといなくなろうとしてるな」と感じたこともあったけど、ここに来てミュージシャンとしてのパワーがグッと増したんですよね。
──そういう変化が加入するタイミングに結び付いた、と。
雄貴 もちろん「加入してほしい」という気持ちもありましたが、DAIKIくんが「やっぱ違うんだよね」と判断したら、友達として受け入れようと思ってました。まあ、断られたらさすがにショックだったと思うけど。
DAIKI ははは。
雄貴 今も「“絶対やりたい”という感じじゃなくてもいい」と思ってるんですよ。DAIKIくんが「とりあえずやろうかな」と思ってくれた時点で満足だし、それくらい、ミュージシャンとしての力を信用、信頼してるので。ライブの準備も僕なんかより全然しっかりやってくれるし、ハッとさせられることも増えました。Galileo Galileiのステージに立った回数で言うと、岩井くんや岡崎くんよりもDAIKIくんのほうが多いですからね。ライブ中も「今日はちょっと緊張してるな」とか肌でわかるし。
DAIKI 12年って、小学校入学から高校卒業までの期間だからね(笑)。正直、加入が決まってからも前と気持ちはあまり変わってなくて。違うとすれば、今後はレコーディングにも関わることになるので、自分の音をGalileo Galileiの曲にどう乗せていくか?という意識が出てくるのかなと。まだ想像がつかないですけど、楽しみですね。
たくさん会えるから、大丈夫
──11月には大阪、東京、福岡で「Galileo Galilei "TRITRAL TOUR"」が開催されます。DAIKIさん正式加入後、最初のツアーですね。
雄貴 少なくとも僕個人としては、正式加入はそんなに重大なことじゃないというか、そこに意味合いを感じてないんですよ。今までも一緒にやってきたし、「DAIKIくんのギター、カッコいいな。これからも一緒にやりたいです。以上」という感じなので。ファンのみんながどう思うかも、もちろんみんなに委ねます。委ねるんだけど、「僕自身はそこに強い思いを持ってないよ」というのは言っておきたい。僕らが大事にしているのはそこではないし、これからどんなことができるかっていう期待しかない。DAIKIくんは「期待に応えよう」ではなくて、自分が気持ちいいようにやればいいと思ってます。Galileo GalileiもBBHFもそういう場でありたいんですよね。
DAIKI 関係性が変わるかっていったら、そんなことないですからね。
雄貴 たぶんファンの人たちが気にかけてるのは「BBHFはどうするの?」ってことかなと思っていて。そこに関しては来年のライブも決まってるし、DAIKIくんとも「今度、新曲書こうね」と話してるんですよ。
DAIKI 僕がGalileo Galileiに入ることによって、BBHFも「マイペースに、やりたいときにやろう」というスタンスになれる。それは本当にポジティブなことだし、そのほうが長く続くと思ってます。
雄貴 DAIKIくんは東京に住んでるんですけど、Galileo Galileiに加入したことで会う機会も増えるし、そうすればBBHFの制作も進んでいくんじゃないかなと。だから、ファンの人たちには「たくさん会えるから、大丈夫」と言いたいです。
公演情報
Galileo Galilei "TRITRAL TOUR"
- 2025年11月23日(日・祝)大阪府 BIGCAT
- 2025年11月26日(水)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)
- 2025年11月28日(金)福岡県 DRUM LOGOS
Billboard Live presents Galileo Galilei "BLUE WINTER"
- 2025年12月9日(火)東京都 ビルボードライブ東京
[1st]OPEN 17:00 / START 18:00
[2nd]OPEN 20:00 / START 21:00 - 2025年12月10日(水)大阪府 ビルボードライブ大阪
[1st]OPEN 17:00 / START 18:00
[2nd]OPEN 20:00 / START 21:00
TOHOKU MUSIC JOURNEY 2025
- 2025年12月6日(土)宮城県 夢メッセみやぎ
- 2025年12月7日(日)宮城県 夢メッセみやぎ
※日割りとタイムテーブルは後日発表
山中さわお「JOINT TOUR 2025 "COME ON, BOOTY!"」
2025年12月13日(土)北海道 札幌PENNY LANE24
<出演者>
山中さわお / Galileo Galilei
BBHF"ATOM"
2026年4月25日(土)東京都 WWW X
プロフィール
Galileo Galilei(ガリレオガリレイ)
尾崎雄貴(Vo, G)、尾崎和樹(Dr)らを中心に2007年に北海道・稚内にて結成されたロックバンド。2008年の「閃光ライオット」でグランプリを獲得し、2010年にミニアルバム「ハマナスの花」でメジャーデビュー。透明感のある美しいメロディと心に響く繊細な歌詞で国内外から支持を集める。ヒット曲に「夏空」「青い栞」「サークルゲーム」など。2016年、東京・日本武道館でのライブをもって活動に終止符を打つが、2022年10月に尾崎雄貴、尾崎和樹、岡崎真輝(B)、初期メンバー岩井郁人(G)の4人による新体制での活動再開を発表。オリジナルアルバムの2枚同時発売、再録アルバムのリリース、演劇を取り入れたライブツアーの開催など、精力的な活動を展開している。2025年10月11日、雄貴&和樹とともにBBHFのメンバーとして活動し、かねてよりGalileo Galileiのサポートギターを務めているDAIKI(G)が正式加入した。
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