Furui Riho|ゴスペルをルーツに持つSSWが最新作に込めた思いとは? インタビュー&プレイリストで音楽遍歴をたどる (3/3)

Furui Rihoのルーツをたどるプレイリスト

01. Emotions / マライア・キャリー
02. Please Mr. Postman / Carpenters
03. 楽園 / 平井堅
04. time will tell / 宇多田ヒカル
05. I'm Blessed / Mississippi Children's Choir
06. Before I Die / カーク・フランクリン
07. Back & Forth / アリーヤ
08. Confessions Part II / アッシャー
09. Inside My Love / ミニー・リパートン
10. YAMABIKO / NakamuraEmi

Furui Rihoの表現に影響を与えた音楽

Furui Riho

マライア・キャリー「Emotions」

この曲は当時VHSで何度も巻き戻してライブ映像を見た作品。同じように歌いたくて小学生の頃に一生懸命練習してました。今自分がやってるポップネスや歌い方はここからきてると思います。

Carpenters「Please Mr. Postman」 / 平井堅「楽園」

この2つはさらにもっと前、幼稚園の頃にずっとおうちでかかってた曲です。この曲を聴きながら音楽を使っておままごとを演出するのが好きな子でした。よくアーティストは幼少期に親が聴いてた音楽がルーツになっていたりしますが私の場合、R&Bやポップスをよく聴いてたので音楽の始まりはここだったと思います。

宇多田ヒカル「time will tell」

「なんで好きになったの?」という質問は、「なんでお箸を持てるようになったの?」という質問と同じくらい自分の中では当たり前のことで答えるのが難しい(笑)。理由もなしにいつの間にかのめり込んでた日本人アーティストです。初めて自分のお小遣いで買ったCDは宇多田ヒカルさんでした。日本語でR&Bを歌う、歌い回しは彼女から学んだと思います。

Mississippi children’s Choir「I'm blessed」 / カーク・フランクリン「Before I Die」

ゴスペルが私の音楽、人生の中心にあると思います。
ブラックミュージックというものを初めて認識してその素晴らしさに魅了されました。
心から叫び、リアルや愛を歌い、涙を流し、手を叩き踊る
そんなスタイルや考え方は今の私と似ていると思います。
「I'm blessed」は毎週日曜に教会でみんなでよく歌ってた曲。
「Before I Die」はカークの曲で一番好きな曲です。カークの存在は本当に偉大。

ミニー・リパートン「Inside My love」

ゴスペルでよく聴く歌声はハスキーでパワフルなので、自分のこの細くて柔らかい声がコンプレックスでした。でも初めて彼女の歌を聴いたときに、どこか似た雰囲気を感じて「この柔らかな歌声でこんなに人を感動させられるんだ」と思い、自分の声を肯定できるようになりました。今も自分の声を認められるのは彼女のおかげだと思います。

アリーヤ「Back & Forth」/ アッシャー「Confessions Part II」

ゴスペルに出会ってからますますR&Bが大好きになりました。特に90年代のR&B黄金期は、かなりサウンド面で影響を受けています。(マチュアな歌詞やサウンドとはまるで反対の、田舎道をジャージ姿でよく聴いていました。笑)
私が作るメロディには、意図せずともこのR&Bの要素が自然と出てきていると思います。

NakamuraEmi「YAMABIKO」

アーティストとしても、普段の生活の中でも私を支えてくれているアーティストです。弱さや痛みを着飾らずに歌にできる姿に、体に電気が走るくらい衝撃を受けました。今自分が書いている歌詞や生き方は彼女から影響を受けています。

Furui Rihoが目指す理想のアーティスト像

つらいときに帰れる場所。愛を忘れたときにそばにいる音楽。
気分を上げたいときに聴きたくて、ムードを作り上げてくれる音楽。
ライブに来れば日常を忘れて踊り出したくなっちゃうような
泣いて笑って踊って
そんな体験をみんなに提供できるアーティストになりたいです。

Furui Riho

ライブ情報

Furui Riho Live Tour -CHIT CHAT-

  • 2023年12月9日(土)大阪府 BEYOND
  • 2023年12月10日(日)愛知県 CLUB UPSET
  • 2023年12月14日(木)北海道 札幌PENNY LANE24
  • 2023年12月24日(日)福岡 LIVEHOUSE OP's
  • 2024年1月14日(日)東京都 LIQUIDROOM

プロフィール

Furui Riho(フルイリホ)

幼少期から続けたゴスペルクワイアでの活動をルーツに作詞作曲のみならず、ときには編曲にも携わる北海道出身のシンガーソングライター。aoをはじめアーティストへの楽曲提供も行うなど作曲家 / プロデューサーとしての顔も持ち合わせている。ユーモアに富んだリアルな歌詞、細部にまでこだわったグルーヴで人気を集める。大学時代に活動をスタートさせ、2019年に初の配信シングル「Rebirth」をリリース。2022年には「Rebirth」以降の活動の集大成となる1stアルバム「Green Light」を発表した。2023年11月には新曲「LOA」を配信リリース。12月からは全国5都市を巡るワンマンツアー「Furui Riho Live Tour -CHIT CHAT-」を開催する。