いなきゃいけない人

──では、メンバーから見た光黄さんは、どんな人なんでしょう。

光黄　恥ずかしいんですけど（笑）。

健水　いないとダメな人ですよね。誰もが思っていると思うけど。7年くらい一緒にやってるよな？

光黄　そうだね。

健水　いつもブレずにいてくれるから、そこに安心してみんなが頼りにしているというか。この2年くらいは以前に増して話すようになったんですけど……でも、すっごい深い話をしてきたか？というとそうでもなくて。それって、もう通じ合ってるみたいなところがあるんかなって思います。家族以上に一緒にいる時間が長いから、何かを言うタイミングがけっこうかぶったりするんですよ。

光黄　同じこと考えてるよね。

健水　合わせようと思ってできるものではないからすごいと思いますし……卒業発表してからも明るくみんなのことを見守ってくれている感じとかも、きっと卒業したあとも変わらへんねやろなと思うから。何かあったら相談して「いいんじゃない？」と言ってもらう、みたいな。そんなやりとりがあったらいいなと思うので、これからも頼りにしてます。

光黄　はい（笑）。

怜生　卒業発表のときに、光黄くんは「10周年を終えて、やりきったので卒業します」って言ったんですけど、そのときに「悔しいこともあったけど」と話してた、その言葉が俺の中ではずっと残っていて。光黄くんはすごい器用な人だと思っていて、実際そうなんですけど……「光黄くんでも悔しいことがあったんだな」って。そのときに、光黄くんが風男塾を9年間も続けてきてくれた歴史が、自分の中にストンと落ちてきた感覚があったんです。いつもみんなを明るく照らしてくれてるけど、裏でめっちゃ考えてくれていたりとか。俺が言うのもあれだけど、陰で努力している人なんだろうなって。だから、結局はいなきゃいけない人ってことになるんですけど（笑）、そんな新しい発見を最後にしました。

宙　光黄くんって、とても優しい方なんですよ。こんなひと言で表してしまうのは申し訳ないんですけど。

光黄　宙、面白いなあ（笑）。

宙　光黄くんの優しさはすごいんですよ。いや、思ったことをそのまま伝えてくださるから、最初は「ちょっと怖い人なのかな」と思ってたんです。だけど光黄くんの言葉で自分自身気付けることがすごく多くて、「こんな人いないな！」って感動するんですけど……言ってくれたことを光黄くん自身は覚えてないんですよ、いつも。

光黄　あははは（笑）。

宙　でもそういうナチュラルな気遣いって本当に優しい人じゃないとできないと思うし。あと「この人にはすべて見透かされてるんだ！」と思う。前、光黄くんの言葉の意味に気付いて「これってこういうことだったんだ！」って俺が思わず口に出したことがあったんですけど、そのとき光黄くんが「そういうことだよ。やっと気付いたね」て言ってくださったんですよ。

光黄　うそ！ そんなアニメみたいなこと言った？（笑）

一同　あははははは！（笑）

宙　はい。「答えは自分で見つけに行け」というメッセージをもらった気がしました。本当にいつもいつもありがとうございます。

真咲　宙が言ったように、とにかく優しい方だなという思いは俺の中にもあります。何かを教えてくれるときも、手取り足取りという感じじゃなく、背中で教えてくれるというか。体現して見せてくれるのは瀬斗光黄であるがゆえのところがあって。個人的には憧れの存在でもあるんです。もう、きらめく人間性があふれ出てるんですよ。

光黄　ええ？（笑）

真咲　この間自分たちのライブのDVDを観ていたんですね。真夏の野外ライブで、自分なんて暑さにヘロッとしているのに、光黄くんのところだけクーラーついてるのかな？ってくらいさわやかで輝いてるんですよ。いつ画面に映ってもさわやかで。9年の努力に加えて、光黄くん自身が持ち合わせているアイドル性に憧れるというか……「自分も光黄くんみたいなアイドルになりたいな」と思うんです。

──そんなメンバーの皆さんを、光黄さんはどう思っていますか？

光黄　家族じゃないけど家族みたいな感じです。面白いの。本当に楽しい。メンバーと会ってないと元気出ないですもん。すごいですよね、そういう存在って。仕事仲間だけどそれだけではなくて、うまく言い表せないんです。家族ではないんだけど……。

健水　家族や！ もう家族やろ、それは！（笑）

一同　あはははは！（笑）

光黄　はい、家族ですね（笑）。

風男塾は昔も今もこれからもカッコいいから

──では、光黄さんには風男塾の未来はどう見えていますか？

光黄　もう、すっごい楽しみで。いちファンなんですよ。大好きなユニットだから、今後このユニットを初めてお客さんとして観られることがめちゃくちゃ楽しみで。これは昔からずっと思っていたんですけど、「早く客席で風男塾を観たい」って。

怜生　そんなこと思ってたんですか？（笑）

光黄　そう、1つの夢でもあったの。グループに入る前にライブを見学して「カッコいい！」って思った、そのときの気持ちをまた味わえるんだって思うと、楽しみでしょうがないというか。それに、9年間俺が歌ってきたパートが変わると、めちゃくちゃ新鮮になると思うんです。俺のファンのみんなは悲しんでると思う。それはわかるし、悲しませて申し訳ないと思うけど、ユニットに新しい風を吹かせることは重要だし、新しいものを取り入れるのは必要なことだから。刺激的だと思うし、いちファンとして楽しみです。

怜生　超ヤバい。めっちゃ期待されてる。

光黄　もうね、老後の楽しみみたいな感じ。

宙　早い、早い（笑）。

健水　でもね、俺たちを気にかけてくれる卒業メンバーが「今の風男塾いいね」って思ってくれるように俺たちはがんばらないといけないなって思います、本当に。前、虎次くん（赤園虎次郎）と浦正くん（青明寺浦正）が卒業したときも不安だったんですけど、またその波が来てるんです。でもこれは事実だから、みんなで受け止めないといけない。ファンのみんなも不安に感じると思うんですけど……でもどこかで「大丈夫なんじゃないかな」と思っている部分もあって。だからあんまり考えすぎず、ファンの方の先頭を歩きながら「付いて来いよ」っていう気持ちじゃないとダメなんだなって感じているところです。

光黄　（拍手しながら）いやー、素晴らしい！

健水　あの、誰なんです!?（笑）

怜生　面白い（笑）。

健水　めっちゃ緊張するんですよ、先輩たちが観に来てくれるライブって。でもその分「ちゃんとしなきゃ」と思えるし、今後光黄くんが観に来ると思うと気持ちがキュッとなるので……俺たちは光黄くんに「カッコいい」と思ってもらえるようにがんばりましょう！

怜生・宙・真咲　うん！

光黄　風男塾は昔も今もこれからもカッコいいから。がんばって！