音楽ナタリー Power Push - Faint★Star
HINAとYURIAを紐解くQ&A
Faint★Starの2015年
──1stアルバム「PL4E」(参照:Faint★Star「PL4E」インタビュー)のリリース後は初のアメリカ・サンフランシスコ公演があって、その後もインドネシアに行ったりと海外での活動が続きましたが、手応えはいかがですか?
YURIA インドネシアには今年だけで4回行きました。5月に20万人規模のイベント「縁日祭」に初めて出演したときは、私たちの音楽を受け入れてもらえるか心配だったんですけど、行くたびに私たちのことを知っている、応援してくれる人が増えて、ファンクラブもできて。
HINA 5月に出会った人たちがそのあとも来てくれてたりするのを見て、なんかキュンとしちゃって(笑)。
YURIA そうそう(笑)。ジョグジャカルタでの「ジャパンウィーク」やバンドゥンでの学園祭ライブにikkubaruさんとの対バン、ジャカルタ・ICCでのライブやmeet & greet(サイン会)にもたくさんの方が来てくれて。
──海外での活動や移動の大変さには慣れました?
HINA 最初は成田空港に行くのも戸惑ってたのに、今ではインドネシアに行くのも大阪遠征ぐらいの気分で(笑)。インドネシアなんてもう着いてすぐ1人で行動できる。ホテルやカフェのwi-fiも、パスワード設定されてるから自動的につながるんですよ。
YURIA 4度目のインドネシアだったので、さすがにマイレージカードを作りました。スカルノハッタ国際空港もどこにトイレがあるか隅々までわかるので、よくも悪くも用心深くなくなったよね(笑)。
──聞いたところによると、インドネシアは女性のお客さんがいっぱいで、メイクについての質問なども多かったとか。
YURIA そうなんですよ。現地の女性アーティストと競演したときも、楽屋で「(化粧品を)見せて」って。
HINA それも日本語で!
YURIA お互いにメイクの情報交換をしたりとか。インドネシアではつけまつげは全部つながっているものが主流らしく、私たちの持っていたのは部分的につけるものだったので、驚いていました。つけまつげの話題が一番盛り上がりましたね。
HINA あと海苔ね。
YURIA 日本から持っていった海苔の挟み焼きというお菓子をあげたらすごく喜んでくれました。
HINA お礼に向こうのお菓子をもらいました。日本だと居酒屋のメニューにありそうな、パスタを揚げたスナック。
──さまざまな面で文化交流が。海外での活動は今後もさらに広がっていくのかなという印象です。
YURIA 今日驚いたのが、Twitterで私たちのイラストを送ってくれた方がいたんですけど、それはドイツの方だったんですよ。まだ行ったことがない国にも私たちの音楽を聴いてくれている人がいるんだなあって。
──アルバム発表、そして海外での活動という充実した2015年を締めくくるような形で、ニューシングル「DESTRUCTION + 2 B rubbed PL4E edition」がリリースされます。
YURIA はい。デビュー以来いろんな経験をさせてもらった上で、改めて私たちはFaint★Starの音楽が好きなんだ、1stアルバム「PL4E」が大好きなんだと実感したんです。なので世の中にもっとFaint★Starの音楽を届けたい、このニューシングルをきっかけにしてまだ「PL4E」を知らない人たちに知ってもらいたい、という思いを持って作ったのがこのシングルです。
HINA だから、なぜ「DESTRUCTION」かというと、それ以外の要素は壊しちゃえ!と思ったからなんです。
YURIA そうだね。デビュー以来、「Faint★Starはアイドルですか、アーティストですか?」と聞かれるときには「どっちでも、どう思っていただいてもいいです」っていう答えをしてきました。本当に、私たちはどう思われてもよくて、ただただ音楽が好きで音楽を聴いてもらいたいと思ってるんです。音楽自体が好きな世界中の人たちと、もっともっとつながっていきたいね。
HINA うん。今、そういうFaint★Starの音楽やライブが好きだという人たちが増えてきたことを実感してるんです。だからきっと、私たちの音楽やライブを好きになってくれる人はもっともっとたくさんいるんじゃないかな、っていう話をスタッフさんとしていたらこういう曲が上がってきました。
YURIA 「DESTRUCTION」のポイントとしては歌詞がないところなんです。「ahahahahaha」とか「boom boom!!」とか「minor minor minor……」とか、歌詞も聴きどころだけど、特に歌詞がないところは聴いてほしいです!
Faint★Starの2016年
──少し気の早い話ですが、2016年の目標は?
HINA 今年は海外のいろんなところに行きましたけど、まだ台湾に行けてないんですよ。CDは台湾盤も出てるのに。台湾で私たちの音楽を楽しんでくれているたくさんの方と会ってみたいです。あと、来年もアルバムが作れたらいいなと思います。そしてたくさんライブをしたい!
YURIA インドネシアでは渋谷系が人気だけど、サンフランシスコではEDM系が反応がよかったり、国によって人気のある曲が違うのが実感できたんですよ。もっといろんな国や地域で、どういう音楽が愛されているのか、新しい発見ができたらなって思います。あと今年は、「MyKawaii Style」というインドネシアのファッションサイトのアンバサダーとしてモデルにも起用していただいたり、インドネシアの「re:ON Comics」で私たちをマンガ化してもらえたりという新しい経験もたくさんしたので、来年はさらに活動の場を広げていきたいです。
- ニューシングル「DESTRUCTION + 2 B rubbed PL4E edition」 / 2015年11月24日発売 / Faint Star Tokyo / [CD] 各1500円
- 日本盤 / FST-006
- アメリカ盤 / FSUSA-003
- 台湾盤 / FSTW-003
- インドネシア盤 / FSIN-003
収録曲(全仕様共通)
- DESTRUCTION
- ス ラ イ -Shinichi Osawa Remix-
- 今夜はRIDE ON TIME -HABANERO POSSE Remix-
- Hurly-Burly -PARKGOLF Remix-
- white
出演イベント
- Tokyo Sound Collection Fes.
- 2015年12月22日(火)東京都 UNIT OPEN 18:00 / START 18:30
- 出演者 あゆみくりかまき / DJダイノジ / Faint★Star / 夢みるアドレセンス
- 料金:前売 3800円(ドリンク代別)/ 当日券未定
一般発売:2015年11月28日(土)10:00~ - ※6歳未満(未就学児童)の入場不可。
Faint★Star(フェイントスター)
agehaspringsがトータルプロデュースを手がけるガールポップデュオとして、HINA(ex. Tomato n' Pine)とYURIAの2人で2013年12月に結成。2014年5月に東京・タワーレコード新宿店でお披露目ライブを行い、同年7月に4曲入りシングル「koboreteshimattamizunoyouni」でCDデビューを果たす。「TOKYO IDOL FESTIVAL 2014」「@JAMEXPO 2014」などへの出演を経て、2015年2月には2ndシングル「フィルム!フィルム!フィルム!」を発表。シングル発売直後にはagehasprings主催のライブイベント「Synapples 2.0 ~no border between sounds~」に出演し、ゆず、JUJU、back numberらと競演した。同年5月にはインドネシアで初の海外公演を行い、7月に1stフルアルバム「PL4E」をリリース。11月には通算3枚目となるニューシングル「DESTRUCTION + 2 B rubbed PL4E edition」を発表した。