ExWHYZ「Dress to Kill」特集|みのミュージックが深堀り!豪華プロデューサー参加の“バラエティアルバム”の全貌 (2/3)

新作の“攻めてる度数”は?

──「Dress to Kill」は“異性の気を引くために華美に着飾る”みたいな意味ですけど、タイトルっていつも誰が決めてるんですか?

now これはスタッフさんですね。

maho もともと2つ候補があって、「直感でどっちがいいか聞かせて」と連絡をくれました。もう1つは「DTK」で、「Dress to Kill」の頭文字ですね。

──WACK所属グループの作品名、公演名って、毎回ロック好きおじさんにぶっ刺さるものが多いんですよね。ちなみに「Dress to Kill」はKissの「地獄への接吻」と同じで、このタイトルを付けた方とは友達になれそうな感じがします(笑)。

一同 ははは!

──プロデューサー陣として大沢伸一さん、Shin Sakiuraさん、Seihoさん、80KIDZさんほか、たくさんの方が参加していますね。

maho 基本的に以前からお世話になっている方々です。

──ExWHYZのダンス / エレクトロニックミュージック化、フロア向け路線がより加速しそうです。

mikina 「Dress to Kill」に入っているような曲ももっと増やしたいと思いました。フロアがどうなるかは現時点でわからないし、けっこう難しいなって人もいるかもしれない。でも、この作品のような突き抜けたクリエイティブの音楽がもっと増えていけばいいなって。私たちは楽しませる工夫をするために、もっと想像力を膨らませないといけないし、難易度はどんどん上がるとは思いますけど、よりその方向性に振り切っちゃっていいのかなって。

mikina

mikina

──それはすごい。今作の収録曲10曲に関して、皆さんの中で“攻めてる度”は10点満点中何点くらいですか?

now 9!

──だいぶ攻めてますね(笑)。

mikina 好きな曲が多いんですけど、攻めてる度なら7かな。

mayu 私は8!

maho 10!

yu-ki 8!

──攻めてる度は平均8.4ということで。今後この攻めてる度合いの楽曲が皆さんのスタンダードになったら、次はもっと攻めた作品を出していけるかもしれませんね。参加プロデューサーの方々はどのくらいの温度感でリミックスを手がけたんでしょうね。

mayu 「Dress to Kill」の参加クリエイターの中には、ほかのクリエイターが作った曲をリミックスしてくださった方もいるんですよ。選曲はクリエイターさんの意思なので、ExWHYZ楽曲の中でリミックスをしたいと思う曲を選んでくれたってことですね。

ファンの素直な反応「Seiho!」

──そもそもリミックスをお願いするに至った経緯は?

maho 始まりは去年の夏頃の「ExWHYZ TOUR 2023 ‘eLATION’ part.2:Special Guest Series」というツーマンツアーです。各会場でSeihoさん、大沢伸一さんがExWHYZ曲のリミックスを作って、DJでかけてくださったんです。それでメンバーもスタッフさんも「めちゃめちゃいいですね!」という話になり、「そのトラック、ください!」ってお願いしたという(笑)。

──そのときは自発的にリミックスしてくれていたんですか?

mayu そうです。そこから広がっていったんですよ。

──すごいな。そのメンツがそんなことしてくれたら、それは確かに「ください!」って言いたくなるのは必然(笑)。

mayu ほんとありがたいお話で。ツアー前にExWHYZのパラデータが欲しいとリクエストをいただいていたみたいなので、DJをやるならリミックスしたいと思ってくださったんだろうなと。

──Seihoさん、大沢さん、yahyelとの対バンツアーを改めて振り返るとどうでした?

mayu 3日間ともその方々の人柄が出ていましたね。yahyelさんはバンドですけど、どの日もすごく刺激的で感化されました。中でもSeihoさんのライブは私たちのファンのことも考えた選曲だったから、フロアのテンションがブチ上がってる印象でした。大沢さんは大沢さんで、“大沢さんワールド”に連れ込まれる感じ。

──ドープというか、禁欲的な感じすらある世界観ですよね。

mayu 気持ちをどんどんと深いところに引き込んでいってくれました(笑)。そういう体験ができるのって本当に貴重だし、私たち自身もめっちゃ楽しかった。その体験があってこのアルバムができたから、絶対いいものになるなって思ってました。

mayu

mayu

──お客さんの反応はどうだったんですか?

yu-ki 「クラブ? DJ? 楽しめるかな?」という人の意見がけっこうあったんですけど、いざ蓋を開けてみたら会場全体が盛り上がってましたね。ライブ後にも「Seihoさんめっちゃよかった!」とか、「大沢さんカッコよすぎ!」ってコメントをもらって。

mayu むしろ「うちらの感想、言ってなくない?」ってくらい(笑)。

mikina うちらよりも「Seiho!」みたいな(笑)。

maho ね。「新衣装だったんだけど、見えてた?」という(笑)。でも新しい刺激を受けた人の新鮮な反応って感じがしました。

DJ体験「お酒の力はすごい」

──ExWHYZが新しいことに挑戦していく中で、ファンも新しい刺激に触れるっていう。新しい形の共感があるのかもしれないですね。ちなみにクラブを攻めている皆さんですから、オリジナルのテキーラを作るとかはないんですか?

mayu うーん? ゆくゆくは(笑)。

mikina もしできたら楽しそうだな(笑)。

──飲む種類のお酒は変わりましたか?

maho 全然変わらないです(笑)。

yu-ki しかもライブ前に飲むわけにもいかず(笑)。

mikina でも、飲んで楽しむのもありかも?

yu-ki マスター(ExWHYZファンの呼称)のみんなとも楽しみたかったんですけど、さすがにね。

ExWHYZ、みの。

ExWHYZ、みの。

──僕もたまにDJをやるんですけど、DJの皆さんと楽屋で話すと、「シラフで仕事をするのがむしろ不真面目だ」なんて方もいるんですよね。普段お酒を飲む人がクラブでシラフは大変そう(笑)。

mikina 私もDJをやらせてもらったんですけど、お酒を飲みながらのほうが楽しいな。お酒の力はすごいですね、全然緊張しない(笑)。DJしたあとにExWHYZのライブってパターンだともちろんシラフなんですけど、ガチガチになって自分の理想と現実のギャップに落ち込みます(笑)。

yu-ki オリジナルテキーラいっとく?(笑)

mayu 作るか(笑)。

──DJはスタッフから促されてやり始めたんですか?

mikina プレイリストを組むのが好きで、それを知ったスタッフさんが「やってみない?」と声をかけてくれて。DJ機材は初心者用というか、簡単なものを買いました。

mahoの激しい歌詞に注目

──今作の新曲のうち、「Unknown Sense」はmahoさん作詞なんですね。

maho 「Unknown Sense」は、昨年の「eLATION」ツアーのパート3でクラブを回るときに披露することが決まっていた曲です。なので、フロアでみんなが楽しんでいることを想像しながら書きました。わりとハードモードな目線で、強い気持ちを歌っています。

──その当時、気持ちを奮い立たせていたってことですか?

maho そういう時期でしたね。ツアーが始まっていた中で、もう一度気合いを入れ直そうと思っていたタイミングだったので。

maho

maho

──だからこそ「shitと浸透」で韻を踏む感じになった?

maho ああ(笑)。実は最初に書いた歌詞があまりにハードモードすぎて、スタッフさんから「もう少しマイルドに」と指摘されました(笑)。

──甘口になった結果でもこの強い感じなんですね。

maho はい。気に入っています!

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yu-kiは英語が得意?