EXILE THE SECOND|6年ぶりアリーナツアーへいざ出陣、AKIRAとSHOKICHIが語るグループのあり方

5人体制EXILE THE SECONDの関係性と役割分担

──先ほど「5人の絆が深まった」というお話がありましたが、5人体制になってから、メンバー間の関係性はどう変化しましたか?

SHOKICHI 「残ったメンバーでさらによくしていこう」という思いが団結力につながって、とてもいいエフェクトがかかったと思います。コンパクトになったことで、打ち合わせなど何をするにもフットワーク軽く進められていますし、目指すところがしっかり見えていて、心をひとつにして臨めていると思います。

AKIRA 今の5人はEXILE THE SECONDでもあるんですけど、全員がEXILEメンバーであり、何よりHIROさんと一緒に先陣を切ってLDHのエンタテインメントを創造する5人でもあると思うんです。SHOKICHIが言ったように目的地が明確になっているし、それぞれの役割分担もはっきりしていて信頼関係もあるので、もの作りがとてもクイックにできている。音楽はSHOKICHIとねっさん(NESMITH)、社会貢献活動や地方創生は(橘)ケンチ、EXPGだったらてっちゃん(TETSUYA)に……といったように、役割分担があり、それを信頼しあいながら阿吽の呼吸でスピーディに進められていると思います。ピンチをチャンスに変えられた1年だったなと。

EXILE AKIRA

EXILE AKIRA

──パフォーマーが4人から3人になるというのは大きな変化ですよね。ステージでの見せ方は3人で話し合って決めるんでしょうか? それともメンバー全員で?

AKIRA 大きな軸は5人で決めるんですが、音楽面をSHOKICHIとねっさんに組み立ててもらいつつ、僕らパフォーマーはそれをもとに、演出やダンスを考えていきます。

SHOKICHI パフォーマーチームにダンスや魅せ方を組み立ててもらい、グッズの企画はねっさんとTETSUYAさんが担当して、自分は音楽面以外でも脚本を書かせてもらったり。それぞれの役割をしっかり果たして、昔よりいい時間の使い方ができていると思います。

AKIRA リハーサルには全員そろわないことももちろんあって、パフォーマーが自分1人だったりしたときは、やっぱり寂しく感じます。「まあ……やろっか……」みたいな(笑)。でも全員そろわなくても、それぞれに委ねて進められるところが僕たちの強みだなと思いますね。

SHOKICHIの楽曲は成長につながるテーマを提示

──お二人はEXILEも含め多岐にわたる活動をされていますが、そんな中で改めてEXILE THE SECONDにしかない強みや魅力は、どのような部分にあると感じていますか?

SHOKICHI 現役感というか……年齢を重ねても現役でい続ける魅力はあると思います。僕たちの年輪みたいなものが、パフォーマンスにもにじんできているんじゃないかなと。

AKIRA まさに、僕も同じ意見です。偉そうな意味ではないんですけど、自分たちが切り拓く道が後輩たちの道につながっていくような、そんな背中を微力ながらでも見せていきたい。若い子たちもすごくがんばっていて表現のクオリティを上げているので、僕たちもいろんなものを吸収して、学ばせてもらっているところもあるんです。年輪を重ねて、いい意味で成熟した大人たちのエンタテインメントを提示できたらと思っています。

──SHOKICHIさんは特に、NEO EXILEのプロデューサーとして日々ひと回りもふた回りも下の世代と密に接していますよね。

SHOKICHI はい。なんでもそつなくできてしまうというか、彼らのエンタテインメントに対する柔軟さはすごいなと感じています。情報量の多い環境で育ってきたことがパフォーマンスに表れているとも思いますし。自分もその中で吸収したことを、EXILE THE SECONDに還元できているんじゃないかなと。

──プロデューサーを務めることで、ご自身にどんな変化がありましたか?

SHOKICHI 締切にめちゃくちゃ強くなりました(笑)。曲を作るスピードが半端なく速くなった。そして自分の生活の中で、曲を作る時間の比率がものすごく上がっているんです。以前はけっこう感覚的に曲を作ることが多かったけど、NEO EXILEの曲作りをすることで、より理論的に音楽を捉えられるようになりました。メロディの動き方や言葉の鳴り方……そうしたものを含め、より音楽を研究して、すごく成長できていると思います。

EXILE SHOKICHI

EXILE SHOKICHI

──そうした提供曲や、SHO HENDRIXとしてのソロ活動もあり、曲作りの際はそれぞれ頭の中でスイッチを切り替えているのかなと想像するのですが、EXILE THE SECONDの楽曲はどんなモードで作っているんでしょうか。

SHOKICHI これといって何モードみたいな切り替えはないんですが、歌詞を書くときやメロディを作るときには、必ずメンバーの表情や踊りを想像しながら作っていますね。それによって言葉の選び方などが変化しているかもしれません。

──ダンスを想像して曲を作るというのは、パフォーマーという存在が確立されているLDHならではですね。

SHOKICHI そうですよね。そこに合わせた作り方が、とても自然に自分の頭の中でできています。

──AKIRAさんは、SHOKICHIさんが作る曲にどんな印象をお持ちですか?

AKIRA パフォーマーとして掻き立てられますね。コンセプトから入念に考え抜かれていて、深みのあるテーマを提示してくれるので。若い頃はノリや気合いでいってしまうところもありましたけど、ここ数年はどういうテンションで踊ったらより輝くかを考えるようになってきていて。いまやダンス&ボーカルグループといったら全員が歌って踊るのが主流になっている時代に、僕たちはパフォーマーとボーカルに分かれている。なのでパフォーマーである定義というか、プライドというか、魅せきらなくてはという責任を強く感じているんです。日々進化して、レベルアップした姿をステージで出さないといけない。そんないい意味でのプレッシャーに背中を押されているんですが、SHOKICHIの楽曲は成長につながるテーマを提示してくれるので、本当にありがたいと思っていますね。

3月7日(木)~5月12日(日)全国5会場9公演開催!

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プロフィール

EXILE THE SECOND(エグザイルザセカンド)

ボーカルのEXILE NESMITH、EXILE SHOKICHI、パフォーマーの橘ケンチ、EXILE TETSUYA、EXILE AKIRAからなる5人組ダンス&ボーカルユニット。メンバー全員がEXILEの活動を兼任している。2012年7月にNESMITH、SHOKICHI、KEIJI(黒木啓司)、KENCHI(橘ケンチ)、TETSUYAの5人でTHE SECOND from EXILEの結成を発表。11月に映画「悪の教典」主題歌「THINK 'BOUT IT!」でデビューを果たす。2016年5月にEXILE THE SECONDに改名し、9月にはAKIRAが正式加入した。2022年10月をもって黒木が芸能界引退のため脱退。2023年2月に新体制初のシングル「Twilight Cinema」をリリース、同月より約5年ぶりの単独ツアーを開催した。2024年3月に新作EP「THE FAR EAST COWBOYZ」をリリースし、アリーナツアー「EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2024 "THE FAR EAST COWBOYZ"」をスタートさせる。


2024年2月17日更新