ET-KING|変わらずに進み続ける20周年記念ツアー

7人の頃のET-KINGに追い付き、追い抜かす

──7月には「この街の空」が配信限定でリリースされました。夢を追う人に向けてエールを送るこの曲は、2025年万博の大阪誘致応援ソングでもあります。

コシバKEN 昨年末に大阪府から話をいただいて、いときんもすごく喜んでたんです。「大阪府と仕事して万博誘致の応援歌にしてもらえるなんてすげえなあ」って。歌詞を書き上げて、これからプリプロしようっていう日に「いときんが倒れた」という連絡があって、すぐみんなで病院に行って。それが1月19日でした。

センコウ そういう中で作り上げた曲です。もちろんいときんも参加するつもりやったんですけど。

コシバKEN 倒れる2日前にトラックが上がってきて、いときんにはこの部分を歌ってもらおうという話を進めていたところだったので、まさかという思いでした。5人だけで作った初めての曲なので思い入れもありますし、長いスパンで聴いてもらえる曲になったと思うので、ぜひ聴いていただきたいです。

──ライブ活動も「LIFE」のリリースツアー、夏のイベント出演と精力的に活動されました。

DJ BOOBY

DJ BOOBY 週末はけっこうライブをやらせてもらいました。「a-nation 2018」の大阪会場にも初めて出させてもらったんですけど、すごかったですね。

──BOOBYさんはDJとしてステージ上のメンバー4人の後ろ姿をご覧になって、いかがでしたか?

DJ BOOBY まあ、今はまだ7人全員いたときのライブとは程遠いですし、0から1を作らないといけない段階だなとは思います。TENN、いときんのパートをみんなで歌わないといけないですし、これからの課題ですね。

──5人でのライブを振り返って皆さんそれぞれ感じたことがあると思いますので、お一人ずつ聞かせていただいてもよろしいですか。

BUCCI

BUCCI やっぱりお客さんの顔を見ていると僕らもがんばれるという気持ちでやってこれましたね。変に力を入れることもなく、自然体でライブができたことがよかったかなとは自分では思ってます。あとは誰かがじゃなく、みんなでライブを作っていけたらもっとよくなるはずなので、7人の頃のET-KINGに追い付き、追い抜かす力をつけることが目標です。

DJ BOOBY 僕ら、たぶん周りから見たら運が悪いと言うか、2人もメンバーがおらへんなったということで、行くとこ行くとこみんなすごく優しく迎え入れてくれて。そういう面ではすごくありがたかったです、今年の夏は。

コシバKEN 今年5月、6月、7月と「LIFE」のリリースツアーをやったんです。この5人だけで回ると決めて、アルバム「LIFE」をしっかり伝えていこうということで。みんな何があったかわかっていただいているので個人的に感極まるところも多かったし、ちょっと情けない部分も多かったんですけど、中でもファイナルの大阪・服部緑地野外音楽堂が記録的猛暑の日で。危険だから中止にするかという話もあったんですけど、お客さんから「がんばれ!」という声をかけてもらって。BUCCHIが軽い熱中症になりながらも最後までみんなで駆け抜けることができたんです。それがその場の「がんばれ!」なのか、ここ最近の俺たちに向けてなのかはわからないんですけど、それが僕にとって今年の夏一番の思い出でした。

──なるほど。

コシバKEN あまり不幸自慢みたいなことはしたくないんですけど、最近ある方に「これまでと同じ歌を歌っていても聞こえ方が違う、いろんなことを経験した人間やからこそ説得力があるし、歌が刺さる」ということを言っていただいたんです。そういう人がおるんやったら僕らの生き様は間違いじゃなかったなって。「LIFE」に収録した「ど真ん中」という曲のKLUTCHのヴァースで「自分の為でもなく 目の前におるお前の為なんや 遊びで始めたこの音楽が 人を支える力になっているなら」ってラインがあるんですけどほんまにその通りで、ちょっとでもそういう人がいてくれるんやったら最高やなと思います。

KLUTCH

KLUTCH それこそライブこそが僕たちの“LIFE”かなって、改めてここ最近感じることですね。いときんが生前「ライブ会場にいる人間は全員前を向いてるぞ。お客さんもステージに立ってる俺らも前向いてるやつしかおらんから、ものすごいポジティブな場所やな」って言ってたんです。僕らも最初は前向きになりきれへん時期もあったけど、ライブを重ねていくことにどんどん前向いていけるようになったし、とある先輩からは「俺、音楽のこと全然わからへんけど、仲間を失う寂しさはわかる。それでも前を向いて一生懸命がんばってる姿に元気付けられた」と言ってもらえて。僕らと同じように悲しみを乗り越えている人たちの勇気になれるライブをこれからもやっていきたいですね。

センコウ TENNのこともあったし一瞬立ち止まったんですけど、今このメンバーでステージに立てていること、お客さんが来てくれてライブを楽しんでもらえてることをうれしく思います。お客さんたちも、育児とかいろいろな事情があったと思うんですけど「7年ぶりにライブ来ました」という声もかけてもらって。お互い歳を重ねて再び出会えて、一緒に僕らの音楽で喜んでもらえるっていうのは素敵なことやし、見えないパワーをもらってますね。これからも歌を作って届けに行きたいです。

──今のET-KINGだからこそ、来てくれた人を勇気づけたり力を与えてくれるライブが届けられると思います。

コシバKEN がんばります!

センコウ がんばりましょう!

2019年は来てもらえる場所をたくさん用意できる年

──そういう力強い意思もあって、来年1月からのツアー「ET-KING結成20周年全国ツアーえびす巡業~やりたい放題やったる年!!」のアートワークが甲冑姿なんですね。

センコウ すでにやりたい放題やってる感じがありますよね(笑)。ずっとやりたかったことで、それこそいときんとも「みんなで甲冑着てミュージックビデオ撮れたらおもろいなあ」って言ってたんです。

「えびす巡業~やりたい放題やったる年!!~」ビジュアル

コシバKEN 最初は20周年だし、紋付袴姿で成人式みたいな感じでやろうかみたいな話もあったんですけど、「やりたい放題やったる年!!」というタイトルを付けたからにはもっと好きなことやったほうがET-KINGらしさを伝えられるなと思って。調べたらけっこうお金かかることがわかったんですけど、スタッフも「おもろいからやりましょう!」ということで京都の太秦撮影所から着付師の人に来ていただいたんです。しかも2人も。

──借りてそのまま着られるものではないんですか。

センコウ 自分たちだけじゃ到底無理ですね。兜も入れたら7、8kgあるので。

コシバKEN さらに甲冑に負けない化粧も必要だってことで、太秦メイクまでしていただいて。

センコウ 眉毛を太くしたり、アイラインを入れたり。

コシバKEN みんななんて言うかなと思ったら、意外と女性からもカッコいいという声があって。

KLUTCH 本当は弓とか刺さりまくってボロボロのまま肩を組んで、それでも前に進むみたいなイメージやったんですけど、思いのほかきれいな感じになったな。

コシバKEN 「いざ、出陣!」って感じやもんね。 このツアーに間に合うように新曲も用意してますし、しかも昔からの仲間たちが力を貸してくれます。nobodyknows+、TEEくん、かりゆし58、SEAMOさんという素晴らしいアーティストたちが20周年を祝いに来てくれるそうなので思いっきり甘えさせてもらいます。たぶん感のいい人なら「1年使ってアニバーサリーやりますって言ってるのに、ツアーを1月と2月でやるのはなんでやろ?」と思うでしょうけど。

──なるほど。多くは語りませんが、楽しみにしていてくださいということですね。

KLUTCH まだまだ序章です。

BUCCI 「LIFE」をスタートラインに、この5人で音楽を作っていけたら楽しい1年になりそうですね。全部真面目やったら聴いてるほうも疲れると思うんで、アホな音楽もやって行けたら。

センコウ ET-KINGのライブは昔から変わらずにぎやかで楽しい「お祭り」がテーマですから。

コシバKEN 2019年は発信できるもの、来てもらえる場所をたくさん用意できる年になると思うので、ぜひとも期待してほしいです!

ET-KING
ツアー情報
「えびす巡業~やりたい放題やったる年!!~」
  • 2019年1月12日(土) 福島県 郡山HIP SHOT JAPAN出演者 ET-KING
  • 2019年1月13日(日) 宮城県 SENDAI CLUB JUNK BOX出演者 ET-KING
  • 2019年1月20日(日) 富山県 MAIRO出演者 ET-KING / 昭和の兄弟(オープニングアクト)
  • 2019年1月26日(土) 滋賀県 滋賀U★STONE出演者 ET-KING / nobodyknows+
  • 2019年1月27日(日) 香川県 高松MONSTER出演者 ET-KING
  • 2019年2月2日(土) 広島県 広島セカンド・クラッチ出演者 ET-KING
  • 2019年2月3日(日) 兵庫県 チキンジョージ出演者 ET-KING
  • 2019年2月9日(土) 鹿児島県 CAPARVO HALL出演者 ET-KING
  • 2019年2月10日(日) 長崎県 DRUM Be-7出演者 ET-KING
  • 2019年2月11日(月・祝) 福岡県 DRUM LOGOS出演者 ET-KING / TEE
  • 2019年2月16日(土) 東京都 神田明神ホール出演者 ET-KING / かりゆし58
  • 2019年2月17日(日) 愛知県 ElectricLadyLand出演者 ET-KING / SEAMO
  • 2019年2月22日(金) 大阪府 umeda TRAD出演者 ET-KING
ET-KING(イーティーキング)
ET-KING
1999年に大阪で結成。5MC+1DJ+1総合司会という異色のメンバー構成で、大阪は通天閣のすぐ近く大国町を拠点に共同生活をしながら活動をスタートさせた。レゲエ、ヒップホップ、テクノ、ロック、さらに歌謡曲や演歌までも取り入れたオリジナルなサウンドと、はっぴを身にまとい「お祭り」をテーマに繰り広げられるエネルギッシュなライブで注目を集める。2007年にシングル「愛しい人へ」とアルバム「LOVE&SOUL」のヒットでブレイク。結成15周年を目前に控えた2014年に全国ツアー「ET-KING 結成15周年記念全国ツアー ~おまえとおったらおもろいわ!~」を開催し、ツアーファイナルを持って“充電期間”と称した活動休止期間に入ることを発表した。同年9月にメンバーのTENNが死去。2015年7月にメンバー6人で活動を再開し、2016年2月に活動再開後初のアルバム「Ideologie」を発売した。2017年8月よりリーダー・いときんが肺腺がんの治療に専念するためライブ活動を一時休止。同年12月に行われた全国ツアーファイナル公演にて復帰したものの、2018年1月に死去した。その後もグループは活動を続け、4月にニューアルバム「LIFE」を、11月に配信シングル「この街の空」をリリース。2019年1月より結成20周年記念の全国ツアー「えびす巡業~やりたい放題やったる年!!~」を行う。