主人公の歌声
──今作には髙松さんの初ソロ曲「僕のヒロイン」も収録されています。
髙松 スタッフさんに部屋に呼ばれて、全然違う用件だと思って行ったら新曲の歌詞を渡されてその歌詞が私のソロ曲だったんです。驚きましたし、すごくうれしくて。歌詞を見て曲を聴いて、さらにその気持ちが大きくなりました。シングルの1曲としてソロ曲をいただけるとはまったく思ってなかったんです。
──この曲は“僕”目線の気持ちを歌った歌詞になっていますが、「僕のヒロイン」の“ヒロイン”は髙松さん自身のことなんですよね。
髙松 恥ずかしいですけど、そういうことですね。
大谷 この曲、ホントによすぎます。瞳が“ヒロイン”に対して歌っている曲だと思っていたんですけど、今の話を聞いてちょっと泣きそうになりました。=LOVEにはいろんなタイプの歌声を持ったメンバーがいますが、瞳の歌声はアイドル界の中でトップレベルに好きなんです。その声を存分に聴けるのはうれしいですね。
──髙松さんの歌声のどんなところが好きなんですか?
大谷 主人公の歌声なんですよ。努力では手に入らないというか、遺伝子レベルで授けられた才能だと思うので、真似しようと思っても真似できないんです。
樹愛羅 ソロ曲はその子に向けて歌詞が書かれているので、そのメンバーの魅力が存分に出ているじゃないですか。だから、みんなそれぞれのソロ曲が好きなんですけど……瞳ちゃんのソロ曲もホントいい曲で、瞳ちゃんのファンの方が聴いたら「僕の気持ちを書いてくれてる」と感じる曲だと思います。とにかくライブで聴くのが楽しみです!
髙松 緊張しますが、私もライブで歌うのが楽しみなのでがんばります。
──諸橋さんはすでに「My Voice Is For You」というソロ曲を持っていますが、普段グループでパフォーマンスしている中、1人でステージに立って歌うのはどういう心境なんでしょう?
諸橋 ホントに緊張します。指原さんが私のために歌詞を書いてくれたということがうれしくて、ライブで歌うたびに毎回泣いちゃうんですよ。一瞬一瞬を大切に歌おうと思えば思うほど涙がこみ上げてきて、いつも泣かないようにがんばりながら歌ってます。ライブで瞳のソロ曲を聴いたら私も絶対に泣いちゃうと思います。知らんけど。
樹愛羅 まだ言ってる(笑)。
≒JOYを見て思い出す5年前
──姉妹グループのことについても少し話を聞きたいのですが、=LOVE同様、ぐんぐんと人気を上げている≠MEのことはどのような目線で見ているんでしょうか?
諸橋 うーん、難しいですね。ライバルではないことは確かです。ノイミーちゃんが盛り上がってたら私たちもうれしいですし、普通にファンなのでライブにも行くし。ライブの感想をメンバーに送ったり、一緒にごはんに行ったりもします。頼りないですけど、何か相談してくれたらちゃんと話を聞きますよ。ノイミーちゃんががんばってたら自分たちもがんばろうと思える、一緒に高めあって切磋琢磨できる大切な存在です。
髙松 指原さんも=LOVEと≠MEは違う路線のアイドル、姉妹グループではありながらも違う存在として育ててくださっていて。=LOVEは=LOVE、≠MEは≠MEというイメージがちゃんと作り上げられているからこそ、一緒にがんばれるんだと思います。
──3月には指原さんが手がける第3のグループ・≒JOYがお披露目され、髙松さんや大谷さんも会見に同席してました(参照:指原莉乃プロデュース第3のグループ≒JOYがお披露目、12人のメンバーが初々しく自己紹介)。
髙松 はじめましてにしては、けっこう近い距離で元気に接してくれた印象です。めっちゃ目を見てくれるし、ハキハキしゃべるし。でも、ニアジョイちゃんのお披露目会なのに、あの日は私たちがちょっとうるさすぎたかなと反省しています。もっとちゃんとした佇まいでいるべきだったなと(笑)。ホントに緊張感がなくて、指原さんもTwitterで「=LOVEがうるさかった」みたいに話してました。
大谷 瞳を中心に私たちがゲラゲラと笑っていたので、緊張していたニアジョイちゃんの気持ちをザワつかせてしまったかもしれません(笑)。=LOVEの楽屋はいつもそんな感じなんです。
諸橋 みんながゲラゲラ笑っているのを見て、みりにゃが鼻で笑ってる感じ。私や瞳ちゃん、舞香、衣織、杏奈あたりがずーっとしゃべってるんです。
──初々しい≒JOYの姿を見て、5年前の結成時の自分たちのことを思い出したりしましたか?
髙松 そうですね。お披露目会見のあとにどんな活動が待っているのか、ノイミーちゃんやニアジョイちゃんは=LOVEを見ていることでだいたいわかると思うんですけど、当時の私たちはこれから何が起こるのか、どういうアイドルになるのかまったく理解してなくて。私たちがここまで進んできて、途中からノイミーちゃんも一緒になって土台を作ってきたから、指原チルドレンの今の環境があるのかもしれません。
大谷 私たちのお披露目会見のときはオーディションの合格者が発表されたあと、すぐにヘアメイクして、そのまま囲み取材をやるという感じだったのでホントに何がなんだかわからなかったんです。当時はしゃべることを一言一句決めて取材などに臨んでいたし、そのときからはだいぶ成長したなと思います。
髙松 結成当時の合宿のこともめちゃめちゃ鮮明に覚えてます。沙夏と笙古が全然寝てなかった。
瀧脇 ヤバかった(笑)。
諸橋 お風呂が1つしかなくて、年齢が若い順から入るというルールで私が最後だったんです。振り付けをいきなり3、4曲くらい覚えなきゃいけなかったんですけど、寝てないせいで頭が回らなくなっちゃってレッスンの部屋から退出させられて、真夏の空の下、1人で踊ってました(笑)。
髙松 でも、私たちはワクワクしながら合宿に行ったんだよね。初日に豪華なごはんを見て「わーい!」ってはしゃいだり、元気に写真を撮ったりしてたんですけど、ノイミーちゃんたちは厳しいレッスンが待っていることをわかって合宿に行ったはずなので、それは緊張しただろうなと思います。
大谷 でも、ニアジョイちゃんは最初からみんなしっかりしている感じなので、これからがすごく楽しみですね。
齊藤なぎさ コメント
「あの子コンプレックス」の聴きどころ
私は失恋ソングが大好きなので、この曲を歌うことができてとてもうれしいです。
特に好きな歌詞は、「特別じゃないなら あんな顔 見せないでよ」というところです。女の子の繊細な気持ちがひしひしと伝わってくるからです。そのほかにもたくさん好きな歌詞だらけで、いつも噛み締めて聴いています。
そして、振り付けは船をイメージしたものになっています! 「欠けた月」という歌詞に合わせて“欠けた月”を描いているところがすごく好きです!
MVはそれぞれの切ない表情に注目していただきたいです。私は偶然涙がポロッとした瞬間を使っていただいていたことにびっくりしました!
とても素敵な曲なので、たくさん聴いてください!
読者へのメッセージ
いつも応援していただき、支えていただきありがとうございます!
11枚目も、一生懸命努力してがんばります! これからもよろしくお願いします!
プロフィール
=LOVE(イコールラブ)
代々木アニメーション学院のバックアップのもと、指原莉乃がプロデュースを手がけるアイドルグループ。2017年8月に開催されたアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2017」で初パフォーマンスを披露し、翌9月にSACRA MUSICよりデビューシングル「=LOVE」を発表した。2018年2月には初主演舞台「けものフレンズ」、7月には「ガールフレンド(仮)」が「あにてれ×=LOVE ステージプロジェクト」として上演され好評を得る。2021年1月に東京・日本武道館でライブツアー「WINTER TOUR『You all are "My ideal"』」の最終公演を開催。5月に1stアルバム「全部、内緒。」を発表し、同月より神奈川・横浜アリーナ公演をファイナルとする全国ツアーを行った。同年9月には千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールで「=LOVE 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」を、2022年4月から「=LOVE全国ツアー2022『どう考えても、君ってイコラブのこと好きじゃん』」を実施。5月に佐々木舞香が表題曲のセンターを務める11thシングル「あの子コンプレックス」をリリースした。