大場花菜、佐々木舞香、佐竹のん乃、瀧脇笙古、野口衣織、山本杏奈 インタビュー

ボイトレの成果を聴いてほしい

──まず、9月のデビュー2周年記念コンサートを振り返っての感想を聞かせてください。

大場花菜 コンサートのために初めてブックレットを作ってもらったことがうれしかったです。スタッフさんに「オシャレなパンフレットになるよ」と言われたので、すごく楽しみにしていて。撮影ではいつもと違ったビビッドなお洋服を着て、ポーズもかしこまったものじゃなく、自由にやらせていただきました。完成したブックレットを見たら、みんなすごく生き生きした表情で写ってましたね。

佐竹のん乃

佐竹のん乃 コンサートの練習の途中に新曲の「866」が届いて、予想していなかったことなのですごくびっくりしたし、瞳が1人で落ちサビを歌うところを想像しただけで涙が出てきました。実際に本番でも瞳が歌っているときに感極まって泣いてしまって、コンサートの中で特に感動的な場面になったんじゃないかなと思います。

大場 「絶対に泣く」と宣言して、その宣言通りに泣きました。「私、イントロで泣くから」って(笑)。

山本杏奈 ずっと言ってたよね(笑)。最初に「866」を聴いたとき、みんな泣いてたんですけど、その5分後には「覚えなきゃ!」と頭を切り替えました。

佐々木舞香 本番まで2日くらいしかなかっんだよね。

山本 歌詞を覚えなきゃいけないし、振りもまだ付いてなかったので泣くどころじゃなくなっちゃいました(笑)。当初は1人ずつ順番に歌っていく歌割りになっていたんですけど、私たちとしては3人ずつくらいで固まって歌いたいと思って、舞香がそのことをスタッフさんに伝えてくれたんです。私もメンバーとくっつきながら歌いたかったので、結果3人ずつの歌割りになってうれしかったです。その分、さらに泣いちゃいましたけど(笑)。

瀧脇笙古

──そんなデビュー2周年記念コンサートを経て、ニューシングル「ズルいよ ズルいね」がリリースされます。この曲は大人な失恋ソングで、今まで以上にメンバーの歌声を堪能できる曲だと思いますが、自分たちで歌唱力が上がったという自覚はありますか?

大場 あります! ある日、指原さんからLINEで「歌うまくなったね」と言われてびっくりしました。今年の春くらいからボイトレに通っているので、その効果が出ていることを指原さんに気付いてもらえたのかなと思ってうれしかったです。私は「ズルいよ ズルいね」で2番のAメロのソロパートをいただいて。難しいパートだったんですけど、そこについても「よかったよ」と褒めていただきました。

瀧脇笙古 私も去年の年末くらいからボイトレに通っているんですが、今回初めてシングルの表題曲でソロパートをいただいて。ボイトレに行ってよかったなと思いました。自分でも初期に比べて歌がよくなったと感じるので、その成果をファンの方に聴いてもらえる機会ができたのはすごくうれしいです。

野口衣織

──野口さんはグループ結成当初から歌唱力に定評がありますが、今回のレコーディングはいかがでしたか?

野口衣織 私は歌に力が入ってしまうので、レコーディングで「抑えて抑えて!」と言われることが多いんですよ。前作の「探せ ダイヤモンドリリー」でもソロのところで「もうちょっと優しく」と言われたんですが、今回は逆に「優しく歌わなきゃ」と思いすぎてしまって。レコーディングした「ありがとう」「『君は綺麗だった』と」というパートを聴き直して、「優しく歌いすぎたかも……もうちょっと違う表現ができたかな」と思う部分もありました。でも、今後ライブで挽回していけたらと思います!

──野口さんの歌にはアグレッシブでエモーショナルな印象がありますが、「ズルいよ ズルいね」は切ない声で歌う曲ですもんね。

野口 普段は怒ってるような声というか、男性寄りの低音ボイスになりやすくて。「ズルいよ ズルいね」には切なくて健気な女性のイメージがあったので、優しく守りたくなるような歌声を意識したんですけど、ちょっとなよなよしすぎたかもしれません(笑)。

毎回生バンドがいい!

佐々木舞香
大場花菜

──一緒に活動していて、歌が成長したと感じるメンバーはいますか?

佐々木 この間振り入れをしていたときに、「花菜ちゃん、音を外さなくなったなー」と思いました。

大場 ホント!? ありがとうございます!

山本 昨日のレッスンで花菜の「ズルいよ」の声量が半端なかったです(笑)。

大場 「ズルいよ ズルいね」を歌いながら踊るレッスンをやったんです。私は1番サビの最初の「ズルいよ」のパートを担当しているんですが、高音がなかなか出なくて。ボイトレでずっとこの部分を練習しつつ、「ダメかもしれない」と思って昨日レッスン場で歌ってみたらめちゃめちゃ高音が出ました(笑)。

山本 あと、衣織の「秋の風に目が眩んで」や舞香の「ならないで」というパートもすごく高いんですけど、2人共私の100倍くらいの声量が出ていて聴き惚れてしまいました。私は一本調子というか、メロでもサビでも声質が変わらない系女子で(笑)。声で表現するのが苦手なので、周りのメンバーの成長を見て「私もがんばんなきゃな」と思っています。

──佐々木さんは自身の歌声についてどう感じていますか?

佐々木 私も「聴いたら一発で舞香の声ってわかる」とよく言われるんですけど、それがすごく嫌なんです。スタッフさんは「舞香ってわかるのがいいんだよ」と言ってくれますが、自分の癖を消しつつ、いろいろな歌い方に挑戦したいんですよ。

山本 =LOVEは個性があるメンバーばっかりで、それがグループとしてのよさでもあり、それぞれにとっての悩みなんです。

──デビュー2周年記念コンサートではアコースティックセットでのライブも披露していましたが、手応えはいかがでしたか?

佐々木 うーん、どうだろう……。

山本杏奈
野口衣織

山本 マイクを通して練習する機会が少なくて、リハーサルではみんな気持ちよく歌ってたんですが、本番で息を合わせるのが大変でした。出している声とモニタから返ってくる声の響きが違って、ちょっと難しかったですね。私たちはまだライブでイヤモニを付けてないんですけど、「イヤモニを作ってもらえるくらい大きな会場でがんばりたいね」とメンバー同士で話してました。でも、アコースティックセットでのパフォーマンスはすごくいい経験になったと思います。

大場 生バンドをバックに歌うのも初めてでした。

佐々木 私と衣織が2人で歌う「虹の素」では、気持ちが高ぶりすぎちゃって歌とオケがずれちゃうことが多いんですけど、今回は生バンドだったので歌に音を合わせてくれたんですよ。それがすごくやりやすくて、「毎回生バンドがいい!」と思うくらい素敵な経験でした。

野口 私はその生バンドのときも優しく歌いすぎて、ネットに「衣織は調子悪かったのか」と書かれているのを見つけて、「あ、やっちゃったな」と後悔しました。そして今回のシングルでも少し後悔があるので、まだ成長できてないみたいです……(笑)。でも、自分の苦手な部分を知ることができたので、今後はミックスボイスを出せるようにがんばりたいです!