大谷映美里、音嶋莉沙、齋藤樹愛羅、齊藤なぎさ、諸橋沙夏 インタビュー

866日を思い出して涙が

──ニューシングルの話の前に、皆さんが9月に東京・中野サンプラザホールで行ったデビュー2周年記念コンサートについて聞かせてください(参照:=LOVE、結成からの866日に思い馳せて“約束”誓った2周年コンサート)。ライブ本編のラストにはデビュー2周年コンサートのために指原さんが書き下ろした新曲「866」が歌われました。「866」は=LOVEの結成日から数えた日にちで、皆さんは涙を流しながら歌っていましたが、やはりこみ上げるものがあったんですか?

音嶋莉沙

音嶋莉沙 まさかこういう曲を書いていただけると思っていなかったのですごくびっくりして。今までの私たちの活動とリンクする言葉が多くて感動しました。

──皆さんのリアルな心情と重なる部分があったんですね。

齊藤なぎさ 「指原さんは常に私たちのことを見てくれている」と思うくらい自分たちにぴったりの曲でした。たくさん悩んでつらいこともあったけど、たくさん楽しいことがあった866日を思い出して涙が出ました。

大谷映美里 「この駅でまた約束しよう 君をまた待ってるから」というフレーズがあるんですけど、メンバーがお休みすることもある中、私たちは“12人”であることを大事にしていて。みんなが思っていることを指原さんが言葉にしてくれました。コンサートでは泣いているファンの方もいました。

──今お話しにあった通り、デビュー2周年記念コンサートをもって髙松瞳さんが休養期間に入りました。皆さんはどのような気持ちで送り出したんでしょう?

諸橋沙夏 瞳は「笑顔で送り出して、また笑顔で迎え入れてほしい」と言っていて。瞳自身も最後まで笑顔だったし、私も笑顔でいようと思ったんですけど、「866」で瞳と一緒に歌うパートで心にくるものがありました。前向きな形での活動休止ですが、メンバーとはいつも一緒にいて、家族よりも会っているので、1人でも欠けると寂しいです。

齋藤樹愛羅

齋藤樹愛羅 レッスンで歌っているときも寂しい気持ちになっちゃって、特に瞳ちゃんのソロパートではこみ上げるものがありました。私は「ずっと一緒にいたいけど きっと永遠じゃないから」「今は大丈夫 みんなが太陽だから」という歌詞が好きで。12人での=LOVEも永遠じゃないかもしれないけど、デビュー2周年を迎えて改めて12人でがんばっていこうという気持ちが強くなりました。

自分の声が嫌いだった

──6枚目のシングル「ズルいよ ズルいね」は、大人っぽい失恋ソングです。プロデューサーの指原さんは「今回はメンバーの歌唱力を重視した楽曲になっています。デビューしてから2年経ち、成長している=LOVEを楽しんでいただきたいです」とコメントしていましたが、自分たちでもこの2年間で声が変化した、歌唱力が上昇したという意識はありますか?

諸橋沙夏

諸橋 みんなうまくなったと感じますね。昔の映像とかを観ると「今と全然違うな」って。メンバーの表現力が開花したのは3rdシングルの「手遅れcaution」がきっかけだったと思います。

──「手遅れcaution」はシリアスな世界観に挑戦した曲でしたね。表現力というのは、具体的に言うと歌声や表情のことでしょうか?

諸橋 そうですね。ライブによってパフォーマンスの見せ方が違ったり、明るい曲と暗い曲で歌い方を変えたり。昔は1つのパターンでしか表現できなかったけど、場数をこなすことによって多様に表現できるようになりました。

──諸橋さんはグループ結成当初から歌唱力の高いメンバーとしてファンから評価されていますが、自分自身の歌も成長したという実感がありますか?

諸橋 どうなんですかねー。この間コンサートの動画を観たんですけど、客観的に自分のことを観るのは面白かったですね。2ndシングルの「僕らの制服クリスマス」のときとか、自分ではうまく歌えてると思ってましたが、今聴くと「全然うまくないな」と感じて。「これで歌唱力があると言ってもらえていたんだ」と考えると、ちょっと怖いですね(笑)。

──そんなに差を感じるほど変わったんですね。

諸橋 いい意味で今は楽に歌えていると思います。前はうまく歌おうと思って力が入っていましたが、最近は自分らしさを大事に好きな歌い方をさせてもらって、そういう面でも今回のシングルは歌いやすかったですし、もっともっといろんな曲を歌ってみたいです。

──ほかのメンバーから見ても、諸橋さんの歌の成長を感じることはありますか?

諸橋 (手で顔を隠しながら)やだー!(笑)

大谷映美里

大谷 (笑)。もとから自分のカラーを出すのがうまくて、オーディションのときから素敵な声だなと思っていたんですけど、ずっと一緒に活動してきて、最近はより「歌うことがすごく楽しいんだな」と感じるようになりました。沙夏みたいに楽しんで表現しているメンバーがいると、とても刺激を受けますね。

諸橋 (照れながら)ありがとうございます(笑)。

──指原さんは「なぎさの今の声、昔とは違うみんなの表現力があるからこそ完成した曲です!」ともコメントしていましたが、今回センターを務めているなぎささんは自身の声の変化について自覚はありますか?

なぎさ 私はもともと自分の声がすっごい嫌いだったんですよ。自分で聞きたくないと思うくらい。でも、指原さんに褒められたことによってコンプレックスを克服できたし、ファンの方も「ハスキーな声がいいね」と言ってくれています。指原さんは「『手遅れcaution』のときに歌声が開花した」と話してくださっていて。もともとあまり歌が得意ではなかったんですけど、家ですごく練習しているうちに褒めていただけるようになったので、努力してよかったです。

──それをそばで見ていたメンバーは客観的にどう感じていました?

諸橋 メンバーで一番声が変わったと思います。本人は自分の声が嫌だったとのことですが、私はハスキーな声に憧れていて。歌はうまくなれても、声はもともと持っているものなので、すごくうらやましいです。「ズルいよ ズルいね」みたいな曲を切なく歌える声だと思います。

齊藤なぎさ

──なぎささんがシングルの表題曲でセンターを務めるのは、これが初めてですね。

なぎさ 「みんなに納得してもらえるかな」という不安でいっぱいだったんですけど、指原さんが「信じてるよ」と言ってくださって。とても信頼している方なので、その言葉が自分の中で大きかったです。家族も応援してくれているし、ファンの方もたくさんメッセージをくださって、すごく前向きな気持ちになれました。これからもファンの方に「=LOVEを応援していきたい」と思ってもらえるように、一生懸命努力していきたいです。

──プレッシャーはありましたか?

なぎさ 毎日泣いていたくらいプレッシャーがあって、いっぱいいっぱいになってしまうこともありました。でも、センターを任せていただけるのはありがたいことなので、皆さんに認めてもらえるようにがんばります。