プールの中で裸足で踊ったMV
──「ズルいよ ズルいね」に話を戻しますが、歌詞の中で心に刺さったフレーズはありますか?
佐竹 二度と会えなくなるような切ない恋愛をしたことがないので、最初あまり共感できなかったんですけど、私はマンガを読んだり、妄想したりすることが好きで。例えば「柔らかい笑顔と裏腹に 細くて大人な指先に」という歌詞については、男性のそういう部分を見ると自分が女の子であることを実感するのかな、とか妄想して感情移入できました。曲を聴くときもマンガや映画で観たシーンを頭に浮かべます。
瀧脇 私が好きな歌詞は2番サビの「涙が透明な理由は 雨に紛れられるからだって」というところで、最初に歌詞を読んだときから印象的だったんですけど、パートを自分が歌うことになってうれしかったです。YouTubeのMVのコメントでもその部分が好きだと言っている方がいて、曲の大切なパートを歌うことに対する責任感もありますが、ライブで披露したときにさらに思いが伝わるように歌っていきたいです。
──この曲はソロパート中心の歌割りになっています。今までとレコーディングするときの感覚は違いましたか?
佐々木 全員で歌う“オールパート”がないので、今までより歌う箇所が少ないんですよ。その分、1つひとつのパートに集中できたかなと思います。あと、前のメンバーが弱々しく歌ってるところでいきなり強く歌ったら変なので、前のパートとのつながりも考えながらレコーディングしました。
──ミュージックビデオでは少しだけ水を張ったプールの中で踊るシーンが印象的です。
大場 裸足だったんですけど、床がでこぼこしてたんですよ。
山本 回転すると痛くて。
佐々木 裸足で踊るのは初めてだったんじゃない?
瀧脇 デビュー曲の「=LOVE」のMVでは海辺で踊りましたが、そのときは靴のままだったんです。裸足で踊るといつもと感覚が違って、例えば1本足で回転する振りでは足踏みするように回らなくちゃいけないんです。それと、スカートが濡れないようにMV用に振りが変わったんですけど、急遽振りが変更になっても臨機応変に対応できるようにしなくちゃと思いました。
山本 2ndシングルの「僕らの制服クリスマス」のMV撮影でも急遽2番の振りが変わって、そのときにすごくてこずってヒヤヒヤしたんですけど、今回はみんなすぐに自分のものにして踊っていて、「あー、成長したんだな」と感動しました。
佐竹 でも、今回花菜ちゃんが転んでたよね。
大場 衣装さんに「スカートを濡らさないでね」と言われていたので、「あ、やっちまった!」と思ったんですけど、そのまま撮影を続けました(笑)。
1人ひとりにスポットライトが当たるツアーに
──6人が歌うシングルのカップリング曲「推しのいる世界」は「新規ファン 増やさないで(i_i) そんな時 当落メール 『ご用意できませんでした』って何?」というフレーズなどがあって、アイドルファンが共感できる内容になっています。
佐竹 ファンの方が「今日はのん乃に会うために、めちゃくちゃおめかして行くから褒めてね」と言ってくれることがあるんですけど、この曲の歌詞みたいに私たちに会うためにいつもトリートメントやダイエットをしたり、洋服を選んだりしてくれてるのかなと思うと、すごく愛おしい気持ちになりました。私自身もアイドルオタクなのですごく共感できるし、アイドルとしてもいろいろと感じるものがありますね。
佐々木 アップテンポの曲なのでライブで盛り上がると思います。振付師の方がお客さんも一緒に踊れるように考えてくださった振りもあるので、早くライブでやりたいです。
──具体的にはどういう振り付けがあるんですか?
佐々木 この曲では初めてペンライトを持って歌うんです。
山本 「ムラサキ ペンライト 振ってるだけで」という歌詞もあるので、一緒にペンライトを振ってほしいです。1番と2番でペンライトの色を変えてもらったり、コールをいっぱい入れてもらえたりしたらいいなと考えていて、アイドルとファンの方をつなぐ歌になったらいいですね。
──夜の時間帯に野外で歌ったら特にライブ映えしそうですよね。
山本 めっちゃキレイだと思います! 楽しみ!
佐々木 っていうかファンの人に歌ってほしい(笑)。
大場 カラオケでめっちゃ盛り上がりそうだよね。
──12月から来年1月にかけては全5公演の全国ツアーが開催されます。今年春に行われたツアーよりも公演数が多いですが意気込みを聞かせてください。
山本 今までは瞳が締めの言葉を担当していたんですが、今回は瞳の偉大さを感じつつ、みんなでカバーしていけたらと思います。あとZepp NagoyaとZepp Tokyoは前回のツアーでもライブをやった会場なので、新しいことに挑戦して、代わり映えのあるステージを見せられたらと思います。メンバー同士でバク転をやりたいとか話してたこともあるんですけど、とにかく1人ひとりにスポットライトが当たるツアーにしたいです。
──バク転に挑戦したいんですか?
山本 今年2月の1stコンサートのときから諸橋とそういう話をしてたんですよ。まだバク転は全然できないんですけど(笑)、カッコいいなという憧れがあって。私と諸橋がステージの上手と下手からバク転しながらクルクル登場したら絶対盛り上がるじゃないですか(笑)。
大場 あと、今回のツアーでは仙台と福岡で初めて本格的なライブをするんです。地方によってお客さんの雰囲気が違うので、いつもはなかなか会えないような方や初めての方と会えるのが楽しみです!
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