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映画「ダンボ」特集 チャラン・ポ・ランタンが語る「ダンボ」 | 2人が感じた“無償の家族愛”と“実写のエネルギー”

ティム・バートンが監督を務めるディズニー実写映画「ダンボ」が3月29日に公開された。実写版「ダンボ」は同名アニメーションをもとに、大きすぎる耳のせいで笑い者にされるサーカス団の象・ダンボを新たな物語として描き出したファンタジーアドベンチャーとなっている。

音楽ナタリーではサーカス風の世界観が「ダンボ」と一致するチャラン・ポ・ランタンにインタビュー。「サーカスみたいな存在になりたい」と語る彼女たちに、本作を鑑賞して印象に残ったシーンや、個性豊かなキャラクターたち、サーカスの魅力などについて語ってもらった。

取材 / 鳴田麻未 文 / 鈴木身和 撮影 / 後藤壮太郎

今日のためにサーカスをテーマにやってきました

チャラン・ポ・ランタン

──サーカスという共通イメージがあるチャラン・ポ・ランタンさんに「ダンボ」を鑑賞していただきました。

もも(Vo) 今日のためにサーカスをテーマにやってきました。

小春(Accordion) 10年ね。この日のために。

もも 2人で話していたんですよ。「ダンボ」の実写映画をやるらしいって聞いたときから絶対観たいし、「ダンボ」とお仕事できたらいいなって。

小春 そうそう、予告を観たときからね。日本語版の主題歌をやりたいって言っていたんですけど、誰からもオファーが来なかった(笑)。

──さっそく鑑賞した感想を聞かせてください。

「ダンボ」より、ドリームランドのシーン。

もも すごく面白かったです! 私が印象に残っているのは、ドリームランドの経営者で悪者っぽい感じのヴァンデヴァー。あの人は過去にどういう家族と過ごしてきて、どんな愛を受けてああなっちゃったんだろう。

小春 お父さんに捨てられたって言ってたね。

もも 捨てられたことを感謝してるとも言ってたけど、なんだかかわいそうになっちゃった。2度目のドリームランドのショーのとき、ヴァンデヴァーはダンボの母親のジャンボがいなくなった騒動の中で、ダンボが飛ぶ瞬間をちょっとだけ見てたんです。やっぱりこの人も奇跡を信じたいだろうし……だめだ泣きそうになってきた。

小春 ヤバいヤバい(笑)。

もも ダンボが飛ぶ瞬間を見たそうにしてたんですよ。練習で1回飛んで見せたときも目が輝いていたし、彼は不可能を可能にしたいと思ってドリームランドを作ったんだと思う。儲けたいっていう気持ちだけじゃなく、きっとサーカスが好きなんだろうなって。

「ダンボ」より、マイケル・キートン演じるヴァンデヴァー(左)、エヴァ・グリーン演じるコレット(右)。

──小春さんはいかがでしたか?

小春 私が一番印象に残ってるキャラクターは、空中ブランコに乗っていた女の人、コレット。ずいぶん昔に「空中ブランコ乗りのマリー」という曲を作ったんですけど、その曲はお客さんを呼ぶために命綱なしで空中ブランコショーをやったマリーが死んじゃったという歌なんです。それがコレットとすごくリンクする場面があって、あの曲使われないかなって。

もも そっちに結び付けるのやめて(笑)。

サーカスのような姿勢

──そもそもチャラン・ポ・ランタンはどうしてサーカスをモチーフにしているのですか?

もも 当時7歳の小春ちゃんがシルク・ドゥ・ソレイユに出ていたアコーディオン弾きに興味を持ったのが始まりだよね。

小春 そう。それで7歳の頃、サンタクロースにお願いしてアコーディオンを買ってもらったときからずっとやってるんです。

チャラン・ポ・ランタン

もも だから音楽性とか衣装の感じとか、何から何まで完全にサーカスから影響を受けているし、サーカスに出会って始まった人生って感じです。

小春 サーカスのような姿勢でいたいんですよ。

──姿勢?

小春 メイクを落としたらただのおじさんとか、全員が何かを隠してやっているのがサーカスなんです。ダンボも本当はサーカスにいたくないんだけど、その気持ちを隠してお母さんを助けるために飛ぶ。最近はSNSとかで日常をさらけ出すのがいいとされがちじゃないですか。でも私はその反対をいきたくて。

もも チャラン・ポ・ランタンもサーカスみたいな存在になりたい。ちびっこからおじいちゃんおばあちゃんまで集まって、幅広いお客さんに楽しんでもらえるライブを作っています。

小春 いろんな人が集うけど、みんな同じ気持ちになって帰るのがチャラン・ポ・ランタンでありたいと思っていて。

もも 私たちはサーカスが好きだから、好きなものと同じ匂いがするのは仕方がないのかもしれない。

「ダンボ」
2019年3月29日(金)全国公開
ストーリー

アメリカ各地で興行の旅を続ける落ちぶれたサーカス団で生まれた象のダンボ。ダンボは、サーカスの新たな看板スターとしてショーに出るが、大きすぎる耳のせいで観客の笑い者にされてしまう。ある日、サーカスの元看板スターだったホルトの子供たちが、ダンボと遊んでいると、大きな耳でダンボが飛べることを発見する。その“空飛ぶ子象”の噂を聞き付けた大興行師のヴァンデヴァーは、サーカス団をだましてダンボを手に入れようとたくらみ、愛する母と引き離してしまう。ダンボの姿に勇気付けられたサーカス団の仲間たちは、母象の救出に挑む。大空を舞うダンボが、世界中に“勇気”を運ぶファンタジーアドベンチャー。

スタッフ

監督:ティム・バートン

脚本:アーレン・クルーガー

音楽:ダニー・エルフマン

音楽監修:マイク・ハイアム

キャスト

ホルト:コリン・ファレル

ヴァンデヴァー:マイケル・キートン

メディチ:ダニー・デヴィート

コレット:エヴァ・グリーン

日本語吹替版キャスト

ホルト:西島秀俊

ヴァンデヴァー:井上和彦

メディチ:浦山迅

コレット:沢城みゆき

チャラン・ポ・ランタン
チャラン・ポ・ランタン
もも(Vo)と小春(Accordion)が2009年に結成した姉妹ユニット。バルカン音楽やシャンソンなどをベースにした無国籍なサウンドと、サーカス風の独特な世界観で国内外で活躍する。2010年8月に「チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカン」名義のアルバム「ただ、それだけ。」をリリース。2012年9月にはチャラン・ポ・ランタン名義の1stアルバム「つがいの歯車」を発表した。2014年7月にシングル「忘れかけてた物語」でエイベックスからメジャーデビューを果たし、同年12月にはメジャー1stアルバム「テアトル・テアトル」を発売。2018年11月にインディーズ期の楽曲を集めた“ほぼベストアルバム”「過去レクション」をリリースしたのち、翌12月に東京・NHKホールで結成10年目を記念したライブ「大拍乱会」を行った。2019年3月に最新アルバム「ドロン・ド・ロンド」をリリース。4月よりライブツアー「チャラン・ポ・ランタン 2019ツアー『脱走』」で全国各地を回り、6月には大阪、7月には東京でツアー追加公演「チャラン・ポ・ランタン 2019ツアー追加公演『脱走の果て』」を行う。