ナタリー PowerPush - DOES

新曲は劇場盤「銀魂」主題歌 “驀進”するDOES流ダンスロック

DOESのニューシングル「バクチ・ダンサー」は、4月24日(土)に全国ロードショーされる「劇場版 銀魂 新訳紅桜篇」の主題歌に決定。これまでもアニメ「銀魂」の主題歌として「曇天」や「修羅」というヒットナンバーを作り上げてきた彼らだが、新曲もバンドを代表する1曲になりそうだ。

つんのめるようなサビのビートが印象的なDOES流ダンスロックチューンとなったこの曲はどのようにして生まれたのか。今回メンバー3人にインタビューを敢行し、昨年のメンバー脱退騒動の顛末から、「銀魂」とDOESとのかかわりまで、じっくりと話を訊いた。

取材・文/柴那典 撮影/中西求

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もう半端なことはできなかった

──3月には新代田FEVERでのライブ「2DAYS ACME」がありましたが、久々のワンマンライブはどうでしたか?

インタビュー写真

氏原ワタル(Vo,G) もともとこのライブを企画したのは、自分たちで独立して、周りに流されずにやっていこうというモードになったからなんです。そのきっかけになったのが去年のメンバーのゴタゴタで。去年1回ドラマーのケーサクが抜けて、また戻ってきてということがあったから、もう半端なことはできなかった。その姿勢として、うちらはまずライブを見せようと思った。ライブを見ないと、うちらの本当の良さは絶対にわからないから。その一発目として、2DAYSで絶頂に導いていくようなライブをやろうよっていうのが、こないだの「2DAYS ACME」だったんです。

──改めて訊きたいんですが、ケーサクさんが一度バンドを辞めたというのはいつ頃のことだったんですか?

赤塚ヤスシ(B,Cho) 「The World's Edge」を出した後、去年のツアーの前だったかな。

──メンバー間でどういう衝突があったんでしょうか?

ワタル 衝突があったんじゃなくて、それがずっとなかったのがダメだったんだよね。特にケーサクが内気というか、自分をあんまり出さないから。「3人で闘って表現していくという状況にいるのに、メンバーの背中を見てたらダメだろう」と俺はずっと言い続けてきたんだけど、なかなかそれをわかってくれなくて。それで「いい加減にしろ」という感じのことを伝えたら、ようやく響いたみたいで。でも、自分なりに何かしなきゃと練習し始めた矢先に、あるライブの後でほかのバンドとちょっとジャムったときの演奏が、本当にひどくて。酒を飲んでたからしょうがなかったんだけど、本当にグダグダで。それでケーサクもショックを受けたらしく「俺、もう無理だわ」って言われたんだよね。

ケーサクのドラムには、8ビートの独特の刻み方がある

──その段階ではDOESの次の動きは見えてなかったんですよね。

ワタル 生まれてなかったですね。「The World's Edge」ではアレンジを排除して、ライブと音源が全く変わらない、むき出しな音を鳴らしたから、次はそれに縛られず自由な感じでやろうとは思ってた。でもなかなか曲作りの癖がとれなくて、どうもうまくいかなかったんですよ。その時期にメンバー問題が浮上してきた。昔からあったんだけど、より濃厚になったんだよね。違うステージに向かいたいときに、1人だけ先走ってもどうしようもない。バンドとして、共同体として前に進まなければならない。それを伝えたらそういうことになったんです。

──ケーサクさんがそういうジレンマを抜けたのはどういう意識の変化があったんでしょう?

インタビュー写真

森田ケーサク(Dr) 実際、1回バンドを辞めたんですよ。でも、次のツアーはちゃんと俺がやろうと思ってた。で、辞めたら気がすごく楽になった。最初はサポートのような気持ちでツアーもやろうと思ってたんですよ。でも練習して、だんだん楽しくなってきた。それに、2人が他のドラマーとセッションした音源を聴いたりもして。みんなすごくうまいし、いいドラマーなんですよね。でも、やっぱりDOESは俺が叩いたほうがいいと思えたので、そういうことも伝えて。それでツアーを回って、ふっきれたらすごく楽しくて。それで今に至る感じですね。

──DOESの曲のリズムって、すごく独特ですよね。普通の8ビートだけじゃないというか。

ワタル 実際、他のドラマーともやってみたんですよ。確かにうまいしキレもあって音もデカいんだけど、なんか違うんですよね。ケーサクには言葉で説明しなくてもいい部分があるし、8ビートの独特の刻み方がある。1回辞めることになって、俺もそういう部分が見えた。「あ、ケーサクのドラムって悪くないんだ」って思ったんだよね。

ニューシングル「バクチ・ダンサー」 / 2010年4月21日発売 / Ki/oon Records

  • 初回仕様限定盤 / 1000円(税込) / KSCL-1578 / Amazon.co.jpへ
  • 初回生産限定盤 / 1365円(税込) / KSCL-1577 / Amazon.co.jpへ
初回仕様限定盤 収録曲
  1. バクチ・ダンサー
  2. 僕たちの季節

※初回仕様特典:「銀魂」描き下ろしアナザージャケット

初回生産限定盤 収録曲
  1. バクチ・ダンサー
  2. 僕たちの季節
  3. 曇天
  4. 修羅

※初回生産限定特典:「銀魂」描き下ろしデジパックジャケット

全国ツアー「独歩行脚 ~初歩的衝動編~」
  • 2010年5月15日(土) 千葉LOOK
    OPEN18:00/START18:30
  • 2010年5月19日(水) 神戸STAR CLUB
    OPEN19:00/START19:30
  • 2010年5月21日(金) 大分TOPS
    OPEN19:00/START19:30
  • 2010年5月22日(土) 福岡VIVRE HALL
    OPEN18:00/START18:30
  • 2010年5月24日(月) 高松DIME
    OPEN19:00/START19:30
  • 2010年5月25日(火) 岡山PEPPER LAND
    OPEN19:00/START19:30
  • 2010年5月27日(木) 心斎橋CLUB QUATTRO
    OPEN18:30/START19:30
  • 2010年5月28日(金) 名古屋CLUB QUATTRO
    OPEN18:30/START19:30
  • 2010年5月30日(日) 静岡Sunash
    OPEN18:00/START18:30
  • 2010年6月02日(水) 仙台MACANA
    OPEN19:00/START19:30
  • 2010年6月03日(木) 青森Quarter
    OPEN19:00/START19:30
  • 2010年6月05日(土) 札幌BESSIE HALL
    OPEN18:00/START18:30
  • 2010年6月06日(日) 函館club COCOA
    OPEN19:00/START19:30
  • 2010年6月08日(火) 盛岡CLUB CHANGE
    OPEN18:00/START18:30
  • 2010年6月10日(木) いわきCLUB SONIC
    OPEN19:00/START19:30
  • 2010年6月12日(土) 新潟CLUB RIVERST
    OPEN18:00/START18:30
  • 2010年6月13日(日) 富山Soul Power
    OPEN18:00/START18:30
  • 2010年6月25日(金) LIQUDROOM ebisu
    OPEN18:15/START19:00
DOES(どーず)

アーティスト写真

2000年に結成された、福岡出身のスリーピースロックバンド。クラブイベント出演や音源製作を中心に、精力的な活動を展開する。数度にわたるメンバーチェンジを経て、2005年8月より現在の編成となる。2006年には活動拠点を東京に移し、初となる全国ツアーを敢行。同年9月にはシングル「明日は来るのか」でメジャーデビューを果たす。2007年5月発売のシングル「修羅」はオリコン初登場9位を記録。現在人気急上昇中のバンドとして注目を集めている。