韓国発のボーイズバンド・DAY6が3月14日にシングル「If ～また逢えたら～」で日本デビューを果たした。

音楽ナタリーでは、韓国の3大音楽事務所の1つであるJYPエンターテインメントが送り出したバンドとして、日韓で大きな注目を集めている彼らに来日タイミングでインタビューを実施。DAY6がどんなバンドであり、どのような音楽に影響を受けてきたのかを聞いた。

取材・文 / 宮崎敬太　撮影 / 須田卓馬

世界中の音楽に影響を受けているかもしれない

──記念すべき日本デビュー曲「If ～また逢えたら～」がリリースされました。

ジェイ（G, Vo, Rap）　「If ～また逢えたら～」は僕らが今までリリースしてきた曲とは違うタイプの曲です。よく一緒に楽曲制作をする方がいて、「エネルギッシュなロック」をテーマにみんなで一緒に少しずつ作っていきました。

──DAY6の音楽にはさまざまなジャンルがミックスされていますね。

ソンジン（G, Vo）　僕らは特定の音楽ジャンルを追求するのではなく、あらゆるグッドミュージックを表現したいと思っているんです。

──最近はどんな音楽を聴いていますか？

ウォンピル（Key, Syn, Vo）　うーん……たくさんあるから難しいな（笑）。

ジェイ　僕はダニエル・シーザー。あと最近はアコースティックなサウンドが気になってますね。

ソンジン　僕はジェイムス・アーサーですね。本当に声が美しいイギリスのシンガーです。

ドウン（Dr）　僕はRADWIMPSが好きです。最近は「なんでもないや」をめちゃめちゃ聴いてます。これは日本に来たから言っているんじゃないですよ（笑）。

ヨンケイ（B, Vo, Rap）　僕はMaroon 5かな。人生でもっとも影響を受けたアーティストで、今もずっと好き。

ウォンピル　僕はRadioheadの「High & Dry」が一番好きなんです。あと最近日本の音楽をよく聴いています。米津玄師さんの「灰色と青（＋菅田将暉）」や星野源さんの曲が好きです。聴けば聴くほど勉強になります。あと全然違うタイプのアーティストですが、ゼッドは面白いですね。彼はEDMのアーティストとして知られているけど、実はコード進行が本当に美しいんです。いろんな音楽に影響を受けたんだろうなって思います。

ソンジン　僕らは全員音楽の趣味が違うから、DAY6全体だと世界中の音楽に影響を受けてるかもしれないね（笑）。

みんなであれこれ言いながら一緒に作るのがすごく新鮮

──DAY6はどのように結成したんですか？

ソンジン　バンド自体は事務所が主導になって結成されました。僕と、ヨンケイ、ウォンピルはボーカリストになりたくてJYPエンターテインメントに入ったんです。

ヨンケイ　だから最初に「バンドでやる」と言われたときは全然実感が湧きませんでした。「バンドってどうやってやるの？」みたいな。

ソンジン　僕も練習生時代は歌しかやってなくて。バンドのことは全然わかりませんでしたね。最初は戸惑ったけど歌には伴奏が必要で、楽器を学ぶことは自分のためにもなるだろうなって思ってやってみました。でもやり始めたらすごく楽しかった。

ヨンケイ　うん。練習生時代は1人で練習しているだけだったから、今みんなであれこれ言いながら一緒に曲を作るのがすごく新鮮だよね。楽しくてしょうがない。

ウォンピル　僕は加入したとき、まだ高校生だったんです。当時はUKのロックにハマっていて、Coldplay、Radiohead、The Scriptをとてもよく聴いてたんですよ。だからバンドをやると言われて、活動するのがすごく楽しみになりました。

ジェイ　僕は昔からギターを弾くのが大好きで、それを仕事にしたかった。そう思っているときにオーディション番組で、プロデューサーのJ.Y. Parkさんと知り合うことができたんです。しかもそれが事務所としてバンドを育てようとしていたタイミングで。そんな流れで、運よく今の事務所にに所属することになりました。

ドウン　僕も事務所に入れたのは運がよかっただけですね。たまたま応募したオーディションに受かったんですよ。

ヨンケイ　そんな謙遜して（笑）。ドウンさんは音楽大学でドラムの勉強をしていたんですよ。助教授の推薦でオーディションを受けたんです。