フィロソフィーのダンス|まだまだ踊ることをやめない 自己肯定感あふれる4人が満を持してメジャーへ

うちらが歌うからフィロソフィーのダンスの曲になる

──9月23日には、いよいよメジャーデビューシングル「ドント・ストップ・ザ・ダンス」がリリースされます。

十束 「ドント・ストップ・ザ・ダンス」は今までとは違う制作方法で作っていったので不安もあったんですけど、4人の声を入れた音源を聴いた瞬間「めっちゃフィロソフィーのダンスだ!」と全員で安心して。「うちらが歌うからフィロソフィーのダンスの曲になるんだ!」と前向きな気持ちになりました。

奥津 もともといい曲だった「ドント・ストップ・ザ・ダンス」がさらに愛せる曲になりました。

十束おとは

十束 この自分たちの自己肯定感の高さがめちゃくちゃ好きなんです(笑)。「えっ、うちらって天才!?」みたいな。そこがこのグループのよいところだと思います。

奥津 チームの体制が変わったことに関して私たちのことを心配してくれているファンの方もいるかもしれませんが、本人たちは「うちら最強!」と思ってるっていう(笑)。

──曲を聴いたときに新しいと感じた部分はありましたか?

奥津 私が“スーパーおとはすタイム”と呼んでるキラキラした天使みたいな部分や、そのあとにハルちゃんが殴り込んでくるようなパートですね(笑)。

日向 最初はかなりラフなデモだったんですけど、アレンジもどんどんカッコよくなっていきました。フィロソフィーのダンスらしいサウンドになって、そこに自分たちの声も乗って。

十束 最高の曲になったね(笑)。

奥津佐藤十束日向 (4人そろって拍手をする)

──(笑)。この曲のレコーディングを経て、かなり自信が付いたんじゃないですか?

日向 そうですね。これからいろいろな楽曲に挑戦して、それをフィロソフィーのダンスの色に染めていくことがメジャーでの挑戦なのかなと思っています。

まだまだ踊ることをやめない

──「ドント・ストップ・ザ・ダンス」の作詞をヒャダインさんにお願いしたのには、どういう経緯があったんですか?

加茂 それは僕が決めました。フィロソフィーのダンスのことを理解してくれているし、曲の中にメタ的な要素を入れるのが得意な方だから面白くなると思ったんです。それにヒャダインさんと組むことでメジャー感も出るじゃないですか。

──ヒャダインさんの手がけるアイドルソングはにぎやかで遊びの要素が多い印象がありますが、今回はフィロのスに寄り添ってしっかりと捧げている感じがありますよね。

日向ハル

日向 自信を持てない人の背中を女性目線で押す曲でありつつ、自己紹介ソングの側面も強くて。私たちのことをメジャーデビューのタイミングで知ってくれた人にもわかりやすい曲だし、「まだまだ踊ることをやめないぞ」と宣言する曲になったと思います。

十束 私は「でんぱ組.incさんの『W.W.D』みたいな自己紹介ソングになるのかな。私の部分はどうなっちゃうんだろう……!?」と勝手にドキドキしていたんですが(笑)、いろんな人も共感できる曲になっていて、バランス感覚の素晴らしい方なんだなと改めて思いました。

──メジャーデビュー曲をグループとしての自己紹介ソングにするということも、メンバー含めてのディスカッションで決定したんですか?

日向 はい。レーベルの方が初めて私たちのライブを観てくださったときに感じた魅力が、4人が媚びずにありのままの姿で輝いているということだったらしいんですよ。それを受けて、私たちのそういう魅力を表現する歌詞にしてもらおうという話になりました。

女性らしい艶っぽさがある「なんで?」

──シングルに収められるカップリング曲についても話を聞かせてください。まずは、児玉雨子さんが作詞を手がけた「なんで?」について。

佐藤まりあ

佐藤 歌詞の大筋を児玉雨子さんに書いていただいたうえで、細かい言葉選びに関しては私たちの意見も取り入れていただきました。今までの曲以上に具体的に背景が想像できる曲になったと思います。私が一番好きな歌詞は「逃した魚の水族館」というところで、面白さもありつつ知性や美しさを感じて気に入っています。

十束 女性の方に作詞をしていただいたのが初めてで、しかも児玉雨子さんは私たちと年代が近いので一緒に仕事をさせてもらってとても楽しかったです。「ホントにSNSもう疲れたの けれど見ちゃう」みたいな話し言葉は今までの曲にはなかったのですごく新鮮でした。

奥津 私は最初に音源を聴いたときに「毎夜 毎夜 毎夜 毎夜」という部分のメロディがすごく印象に残りました。その時点で大好きだったんですけど、歌詞を見てさらに曲の色味が強くなったなと感じましたね。女性らしくて、すごく艶っぽさがあるなと。

日向 同世代の女子がハッとするようなリアルな歌詞を児玉雨子さんにお願いしたんですよ。聴いた人が共感できるようなワードがたくさん入っていて、スルメ曲になったと思います。何回も何回も聴きたくなる曲、プレイリストに入れたくなる曲というか。今まではカタカナの曲名が多かったので、「なんで?」というタイトルも新鮮ですよね。あと、この曲では柔らかく歌うことに挑戦して、すごく苦戦しました。仮歌の人がすごくうまくて、「これを超えられないよ!」とプレッシャーを感じながらレコーディングに臨んだんですけど、4人が歌うとやっぱり最高の曲になったね(笑)。

十束 そこに戻るんだ!(笑)

日向 自分たちの自信が怖い(笑)。