音楽ナタリー PowerPush - カスタマイZ

「生き残る」意志を示すメジャーデビュー & angela先輩からの激励

angelaコメント紹介

angelaからの言葉

──レーベルの先輩であるangelaのお2人にアニソン界について指南してもらうべく、コメントをいただきました。今から皆さんに紹介していきたいと思います。

全員 ええー!

GORO コメントですか!? ヤバ!

「シドニアの騎士」の世界観を表現する上で大切なことを教えてください。

atsuko
「強さ」であり「儚さ」であり「憂い」なのかなと思います。舞台は宇宙なのに、作品の世界観に「匂い」があるように感じられるので、デジタルだけではない人間くさい「音」や「リズム」、和風の「歌詞」なのかなと、私たちは思いました!

KATSU
僕は、まず、よく動く金がかかったアニメだなぁー……から入りました。フルデジタルのアニメってこととSF、ロボ、トレイラー映像から伝わる情報だけでも、普段僕たちが観てるアニメより新次元なのは明らかでした。視聴者の方をその独特な世界に引き込むには、聴いたことのないサウンド+どこか懐かしいようなジャンル=融合、むしろ、あり得ないくらいの組み合わせで勝負するしか手はないかな?と思ってます。

──angelaはアニメ「シドニアの騎士」第1期のオープニングテーマを担当し、3月公開の劇場版の主題歌も手がけます。皆さんは今回初めて「シドニアの騎士」に関わることになりますが、この回答を聞いてどうですか?

DAICHI(Dr)

GORO 「強さ」「儚さ」「憂い」……確かに。

DAICHI 深いな。

──先ほどHAMAくんとGOROくんは「生き残る」という強い気持ちで歌っていると言っていましたが、「儚さ」や「憂い」も重要な要素とのことです。

GORO 「儚さ」や「憂い」は「一筋の光明」の歌詞からも感じますね。いろんな犠牲を振り払って、勝つために前を向いていかなきゃいけないことへの葛藤とか、乗り越えなくてはならない悲しみとか。ただ「生き残る!」っていう気持ちだけじゃなくて、心の奥にいくつもの感情が入り混じった状態だと思うので、パフォーマンスでもそれを出していかなきゃなと思います。

HAMA アニメでは登場人物が亡くなってしまったりするんですけど、「一筋の光明」の歌詞にもそれを感じさせることが書かれていて。その切なさを伝えることは意識してますね。

アニソンを歌うアーティストに求められることはなんですか?

atsuko
なんでしょうね。「どこまでアニメに寄り添えるか?」なのかな。うわべを取り繕っても、アニメのファンの方にはそれがバレてしまう気がして。身も心も、どっぷりと浸かって制作し、一生歌っていく覚悟……かな。お、重い?(笑)

KATSU
Song for One!! そのアニメ作品のために書いた曲であること。シンプルです。

GORO 本当にその通りだなって思います。自分たちもそのアニメのことをちゃんと知って、キャストの方並に作品に入り込まないと、アニメの世界に合った演奏はできないと思う。

アニソンシーンで活躍し続けるための秘訣や心得はありますか?

atsuko
か……活躍し続ける!? 私が教えてほしいよ!!!!
デビューしたての、目の前のことだけに一生懸命だった頃と、今とは見えてくるものが全然違うけど、いつの時代もバランス感覚なのかなあと思います。需要と供給であり、イベントでの役割。デビュー時、私達は「歌える」ということだけでこの世界で勝負することに不安もあって、「何か面白いことしなきゃ」「記憶に残らなきゃ」と、足掻いてた気がします。まあ、今もですが。だからMCも長くなっちゃうんですね(笑)。
求められる以上のことをやって、そしてとがっていながら、愛される存在であること。はあー。私もがんばります!

KATSU
僕が知りたいです!! あるとするなれば……?
常に何かを仕掛けていく勇気かな? 無難にまとまってはダメ絶対!
この作品は○○だから、こんな感じでいいっかぁー?って思想は危険。
笑われても、空耳されてもいい、たとえバカにされても……何も印象が残らない曲になるくらいなら。

GORO 今の自分たちの気持ちは、デビューしたての頃のお2人に似てる気がします。

HIROKI ああー、確かに。そうだね。

──「何か面白いことしなきゃ」「記憶に残らなきゃ」と思っている?

GORO 爪痕を残すことはいつになっても必要だとは思うんですけど、今はひたすらにそればっかり考えていて。だからatsukoさんの言う“バランス感覚”というのは正直実感が湧かないというか……。これは何年もアニソンシーンで活躍しているお2人だからこその感覚なのかなって思います。今の僕たちには理解が難しいですね。

──デビュー当時は目の前のことに一生懸命だった、とありますが、今まさに皆さんがその地点にいるわけですからね。

GORO そうですね。僕たちも経験を積みながら、いろんなことに目を向けていかないといけないと思います。

──atsukoさんの「求められる以上のことをやって、そして尖っていながら、愛される存在であること」というアドバイスはバンドにとって大きな指針になるんじゃないかと。

全員 そうですね。

HAMA(Vo)

HAMA KATSUさんの「常に何かを仕掛けていく勇気」。これもその通りだなって。思ったことは遠慮しないでどんどんやれってことですよね。僕たちも、やると決めたら「やりすぎ」って言われるまで全力でやらないといけないなって思います、どんなことでも。

DAICHI そうだね。

HAMA あとは怒りの感情でも喜びの感情でも、聴き手に何かを与えられたらいいってことですよね。そうじゃないと何も始まらないから。

HIROKI 確かに。

メジャーデビューシングル「一筋の光明(ひかり)」2015年2月4日発売 / スターチャイルド
期間限定盤 [CD+DVD] 1944円 / KICM-91568
通常盤 [CD] 1296円 / KICM-1570
アニメ盤 [CD] 1296円 / KICM-1569
CD収録曲
  1. 一筋の光明
  2. 永遠に
  3. Never Give Up(※通常盤収録曲)
  1. 一筋の光明(Short Size)(※アニメ盤収録曲)
期間限定盤DVD収録内容
  1. 一筋の光明 Music Clip
  2. 一筋の光明 Music Clip Making
カスタマイZ ワンマンツアー2015春!-惑星クアトロをセイアツセヨ!-
  • 2015年3月28日(土)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
    OPEN 17:00 / START 18:00
  • 2015年3月29日(日)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
    OPEN 16:00 / START 17:00
  • 2015年4月5日(日)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
    OPEN 17:00 / START 18:00
カスタマイZ(カスタマイズ)
カスタマイZ

スターダストプロモーションに所属する「EBiDAN」メンバーで結成された、「アニソンで天下を獲る!」をモットーに活動するロックバンド。「ハレ晴レユカイ」「もののけ姫」のカバーや、多数のライブ出演で注目を集めるも、2013年8月に解散を発表。その後メンバーのGORO(Vo, G)、HIROKI(B)、DAICHI(Dr)の3人は再始動を目指し、ボーカルにHAMAを迎えて4人体制のバンドとして活動を再開する。このタイミングでバンド名の表記を「カスタマイズ」から「カスタマイZ」へ変更した。2014年3月にキングレコード内のレーベル・スターチャイルドとの仮契約の調印式を行い、6月に本契約をかけたライブに臨むも、条件を満たせず惜しくもメジャーデビューを逃す。8月にはデビューの再チャンスとして“メジャーデビューしたい”シングルと銘打ったニューシングル「Life and death」をリリースした。2カ月以上にわたって行った、108カ所の店頭を巡るイベントツアーの成果が認められ、スターチャイルドよりメジャーデビューすることが決定。2015年2月にデビューシングルとして「一筋の光明」をリリースした。