カーリングシトーンズ 寺岡シトーン×トータスシトーンインタビュー|転がり続ける6人の“ならず者” 渾身の1stアルバム完成

ドアをバーン。スリッパをビューン

──旅モードの曲はほかにもありますね。浜崎さん作詞作曲の「俺たちのトラベリン」はもちろんそうだし、あとは……。

トータス キングが作った「タイムテーブル」も旅っぽい。

──浜崎さん作曲の「B地区」はアルバムの中で唯一Pファンクっぽくて、ファンク好きの浜崎さんワールドが全開になっていますね。トータスさんのユルい歌ラップもいい効果を出していて、ウルフルズの「大阪ストラット」を思い出しました。

トータス 浜ちゃんが僕に「ああいうのやって」と言ったんですよ。「トータスの発する擬音はいちいち面白いね」と言ってて。僕が話の中で「喉乾いて水をゴクゴクゴクゴクーって飲んで」なんて言ったら、「普通、“ゴクゴクゴクゴクー”って言わないでしょ(笑)」と言いながらゲラゲラ笑って。そんで「雷がビカビカビカビカーって光ってさあ」と言ったら、またゲラゲラ笑って「そういう擬音のやつ、やってよ」と。だから「ドアをバーン。スリッパをビューン」ってやったんです。

寺岡 そうだったんだあ。浜ちゃんなりのプロデュースなんだね。

──寺岡さんが作曲してトータスさんと2人で作詞している曲も2曲ありますが、まず「Oh! Shirry」。リトル・リチャード風のロックンロールですね。

寺岡 そう。この機会にオーセンティックなロックンロールをトータスくんや奥田シトーンや斉藤シトーンに歌わせたいというプロデュース欲求がありまして。リトル・リチャードが「Lucille」で語尾を上げたシャウトをするじゃないですか。あれをトータスくんがやったらどんな感じになるのか単純に聴いてみたかったんですよ。

──なるほど。最近はリトル・リチャードみたいにぶっ飛んだ歌い方をする人って、あんまりいないですからね。

トータス そうね。ああいうロックンロール臭が今の若手のバンドからどんどん消えていってるのは不思議やね。ロックンロールがカッコいい感じに響いてないってことなのかなあ。となると、それは俺らの仕事や。こういうのを聴いて若いミュージシャンが真似してみたいって思ってくれたらいいよね。

左からトータスシトーン(Vo, G, Dr)、寺岡シトーン(Vo, G, B, Key)。

フワっとした包容力

──そして2人の共作によるもう1曲が、リード曲の「涙はふかない」。

寺岡 “普段はロックをやっている人たちが昭和っぽい曲を踊りながら歌ったらどうだろう?”と妄想しながら作ったんです。曲が完成して、これはみんなで歌うのがいいと思った。さらに言うと、みんなで楽器を弾いて歌うのもいいけど、逆に楽器を弾かないで歌うほうがいいんじゃないかなと。実際歌ってもらって感動しましたよ。

トータス こういう曲をシンガーソングライターがアコギ1本で切々と歌ったりすると、ちょっとトゥーマッチになるかもしれへんけど、ここではそれぞれの声とカラーで歌い分けてるから、フワっとした包容力があるんよね。押しつけがましさがないというか。

寺岡 例えば奥田シトーンが「強がりなんかじゃないんだよ」って歌ってるところがあるけど、彼は自分の作品だったらまずそういうことを歌わないでしょ? でもカーリングシトーンズで歌うと、聴いてる人は「ああ、なんてあったかい歌声なんだろう」って改めて感じると思うんだよね。それはほかのメンバーの歌も一緒で、カーリングシトーンズというフィルターを通して、各メンバーの歌声のよさを再発見するというかね。普段の自分の作品じゃ出てこない言葉、出てこない歌声の魅力が、こういう曲によって出てくるという。そうなったらいいなと思って作ったところはありましたね。

──振り付きで歌うのがまたいいですね。

寺岡 ただ立ったまま歌うとカッコ悪い気がしたので、振りを付けて。そこはそれこそ「せっかくだから」と言って、なし崩し的に(笑)。

トータス 確かにあれ、6人が並んでカラオケでぼーっと立ったまま歌ったらヘンやもんね。振り付けって、そういうとき大事よね。

──さて、12月から1月にかけてツアーも決まっていますが、去年のデビューライブと内容はどう変わっていくのでしょうか。

寺岡 やる曲は大きくは変わらないですけど、今回は皆さんがアルバムを聴いたうえで来てくれるので、そこは大きな違いですね。一緒に歌ってくれる曲もあるかもしれないし、みんなが振り付けのところを一緒にやってくれるかもしれない。本当の意味でこのバンドの最初のツアーになるので、すごい楽しみです。

──“モグモグタイム”は今回も設けるんですか?

寺岡 バージョンアップしたモグモグタイムをお見せしたいと思います!(笑)

ライブ情報

カーリングシトーンズTOUR 2019-2020「やったぁ!明日はシトーンズだ!」
  • 2019年12月23日(月)東京都 東京国際フォーラム ホールA
  • 2020年1月11日(土)熊本県 熊本城ホール メインホール
  • 2020年1月13日(月・祝)大阪府 オリックス劇場
  • 2020年1月14日(火)広島県 広島文化学園HBGホール
  • 2020年1月28日(火)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール