まず、7月の大阪城野外音楽堂のライブで「For You」をアコースティックアレンジで演奏したときの反応がよかったんです。今回のシングルはSKY-HIとコライトした「タイムトラベリング」があって、カップリングには12人の仲間に参加してもらった「MUSIC」があり。その中に「For You」のアコースティックバージョンも入れたらトータルのパッケージとしていいんじゃないかという話になったんです。

僕がアレンジすることになったのは、武井さんが「俺はもうオリジナルのアレンジをやったから」と言ったから、じゃあ僕がやりますという流れですね。レコーディングもすごく面白かったです。今ってオケを「いっせいのせ」で一発録りしても、歌は別で録るじゃないですか。でも今回は歌も一緒に録ったんですよ。楽器はアコースティックピアノとアコースティックギター、タンバリンだけで、武井さんとタカハシさんは歌に集中、みたいな。「1950年代や1960年代のレコーディングってこういう感じだったのかな」って思いながらレコーディングしましたね。特にラップトップ上でクオンタイズされて作られた音楽をずっと聴いてると、“人間っぽさ”が恋しくなるんですよ。そういうことも意識しながらアレンジとレコーディングに臨みました。

「MUSIC」はメジャーデビュータイミングで初めてプロデューサー（いしわたり淳治）と一緒に作った曲で、自分の中で長いこと消化しきれていなかったんです。自分の曲に人の手が入った違和感をずっと拭えなくて。でも、ライブでは鉄板曲になっているし、お客さんの人気も高いんですよ。最近になってやっと好きになれた曲なんですよね。この“12人の仲間たち”があってより明確に好きになりました。sumikaの健ちゃん（片岡健太）が「この曲だったらサビを歌いたい」って言ってくれたり。今回オファーした12人はこれまで何かしらの絡みがあった人であり、かつチェコの曲を歌って違和感のない好きなボーカリストたちです。

和田唱（TRICERATOPS）

唱さんは僕にとってロックスターでありながらとっても気さくなお兄さんという感じで。今後、もっと深い付き合いをしたいなと一方的に思ってるんです。その意思表示も込めてお誘いしました。実現できて感慨深かったです。

GEN（04 Limited Sazabys）

これまでニアミスすることが多くて。共通の仲のいいバンドマンはいっぱいいるし、フォーリミとはレーベルが一緒なのに直接的な絡みがそんなにない。でも、ずっと気になる存在だった。彼の声ってUSインディっぽい可愛さがあるんですよね。すごくドリーミーで好きな声なんです。サイケな曲を歌ってもめっちゃハマると思うんですよ。いつかコーラスもお誘いしたいですね。

井上竜馬（SHE'S）

竜馬くんとは去年末くらいから交流が生まれました。「音楽の話をしたかったんです」って向こうから声をかけてくれたんです。今ではかわいい後輩ですね。今回も二つ返事でOKしてくれました。

せんせい（東京カランコロン）

バンド同士で長い付き合いをしてきた、ツーカーの仲だと思ってます。チェコはカランコロンの曲を演奏したことがあるんですけど、チェコの曲を歌ってもらう機会は意外となかったんですよ。女性アーティストの知り合いもそこまで多くないので、今回「せんせいに頼むしかない！」と思いました。

牧達弥（go!go!vanillas）

歳下の友人。お酒を飲んだり、けっこう一緒に遊んでるんですよ。ボーカリストとしても大好きだし、この企画に牧くんは外せないという感じでしたね。

井上苑子

僕自身はそんなにつながりがないんですけど、タカハシがMCをしているテレビ東京の音楽番組「音流～ONRYU～」にゲスト出演してくれたことをきっかけにチェコのライブにも遊びに来てくれて。今回はエアー感と少女っぽさがある素敵な声で歌ってくれました。

柴田隆浩（忘れらんねえよ）

意外かと思われるかもしれないけれど、仲良くさせてもらっていて。柴田さんの熱量をこの曲に注入してもらいたかったんです。歌入れのときになぜか現場で笑いが起きるという（笑）。それも込みですごくハッピーな空間でした。

おかもとえみ（フレンズ）

昔から近いところにいるけど、全然絡んだことがなかったんです。フレンズの曲を聴いて「この子、こんなに才能があったんだ！天才じゃん！」って驚いて、それから一気にファンになりました。本当に歌が上手いですよね。

片岡健太（sumika）

同じ事務所の仲間であると同時に、声が超強い素晴らしいボーカリストだと思っています。sumikaがイベントに出ると場の空気を全部持っていっちゃうんですよね。ひさびさに現れたすげえ才能の持ち主だなと思います。

藤森元生（SAKANAMON）

元生くんも付き合いが長いですね。最初から「元生にはCメロを歌ってもらうしかない」と思っていました。歌詞的にも普通にSAKANAMONで歌ってそうな内容でもあるので。想像通りバッチリでしたね。すごく技術のあるボーカリストだなと思います。

飯室大吾・板東さえか（FM802）

飯室さんと板東さんは、結成当初からチェコを応援してくれていて。坂東さんはDJになる前からチェコのライブによく来てくれていて、そこから洋楽を好きになったと言ってくれてるくらいなんです。お二人は大阪城野音でも開場DJとして盛り上げてくれて本当に感謝しています。

Czecho No Republic × SKY-HI 「タイムトラベリング」: 2017年9月27日発売 / 日本コロムビア; 初回限定盤 [CD+DVD]
1800円 / COZA-1377～8

Amazon.co.jp; 通常盤 [CD]
1000円 / COZA-17371

Amazon.co.jp

CD収録曲

タイムトラベリング
For You（Acoustic Arrangement)
MUSIC（チェコと12人の仲間たち）

初回限定盤DVD収録内容

タイムトラベリング MUSIC VIDEO
Czecho No Republic × SKY-HI密着ドキュメンタリー
「タイムトラベリング」【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017】

Czecho No Republic（チェコノーリパブリック）: 武井優心（Vo, B）と山崎正太郎（Dr, Cho）を中心に2010年3月に結成。現在は武井、山崎、八木類（G, Syn, Cho）、タカハシマイ（Cho, Syn）、砂川一黄（G）の5人で活動している。2010年11月に初のCD作品「erectionary」をタワーレコード限定でリリース。同作が高い評価を受ける中、2011年10月に初のフルアルバム「Maminka」を発表した。2013年10月に2ndフルアルバム「NEVERLAND」で日本コロムビアよりメジャーデビューし、2014年10～12月にはフジテレビ系アニメ「ドラゴンボール改」のエンディングテーマとして「Oh Yeah!!!!!!!」が全国でオンエアされた。2015年9月に3rdアルバム「Santa Fe を、2016年7月には4thアルバム「DREAMS」を発売。2017年9月に、SKY-HIとのコライトシングル「タイムトラベリング」をリリースした。

Czecho No Republic「リリースツアーじゃないツアー」: 2017年9月30日（土）北海道札幌KRAPS HALL; 2017年10月14日（土）宮城県 SENDAI CLUB JUNK BOX; 2017年10月22日（日）福岡県 BEAT STATION; 2017年11月25日（土）愛知県 THE BOTTOM LINE; 2017年12月14日（木）大阪府 BIGCAT; 2017年12月22日（金）東京都 EX THEATER ROPPONGI

SKY-HI（スカイハイ）: ラッパー、ソングライター、歌手など幅広く活動を行うアーティスト。2005年にAAAのメンバーとしてデビューし、同時期からSKY-HIとして都内クラブで活動をスタートさせる。さまざまなラッパーとのコラボレーション企画「FLOATIN' LAB」を2011年に始動し、翌2012年に同企画のコンピレーションアルバム「SKY-HI presents FLOATIN' LAB」を発売。2014年3月には1stアルバム「TRICKSTER」をリリースした。2016年に初のホールツアー「SKY-HI HALL TOUR 2016 ～Ms. Libertyを探せ～」を行い成功に収める。2017年1月に3rdアルバム「OLIVE」をリリースし、5月には東京・日本武道館で単独公演を開催した。9月27日には初の映像作品「SKY-HI Tour 2017 Final "WELIVE" in BUDOKAN」をリリースした。

SKY-HI「SKY-HI Tour 2017 Final "WELIVE" in BUDOKAN」: 2017年9月27日発売 / avex trax; 初回限定盤 [2DVD+2CD]
10800円 / AVB1-92580～1/B～C

mu-moショップ; 初回限定盤 [Blu-ray+2CD]
10800円 / AVX1-92584/B～C

mu-moショップ; 通常盤 [2DVD]
5832円 / AVBD-92582～3

Amazon.co.jp; 通常盤 [Blu-ray]
5832円 / AVXD-92585

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