「Coming Next Artists」第7回にはアイドルグループ・虹のコンキスタドールが登場。2014年にイラスト投稿SNSサイトのpixivによる「つくドル！プロジェクト」から誕生した彼女たちは、今年4月にキングレコードからメジャーデビューを果たし、多方面から注目を集めている。今回のインタビューではピエール中野（凛として時雨）が聞き手を担当。グループの活動内容や、9月5日にリリースされたトリプルA面シングル「キミは無邪気な夏の女王～This Summer Girl Is an Innocent Mistress～ / じゃんぷ！ / 夏の夜は短すぎるけど…」について、グループ内ユニット・虹のコンキスタドール赤組に所属するメンバー6人に話を聞いてもらった。

取材 / ピエール中野　文 / 近藤隼人 　撮影 / 上山陽介

アイドルのその先を見据えてる

──昨日、台湾でワンマンライブをやってきたんですよね？（取材は8月14日に実施）

的場華鈴　はい。さっき帰ってきました！

──お忙しいところありがとうございます！ 皆さんは音楽ナタリー初登場ということですが、ほかのアイドルグループと虹コンの違うところを説明していただけますか？

的場　はい！ 虹のコンキスタドールはイラスト投稿サイトのpixivから生まれた、“つくれるアイドル”をコンセプトに活動しているグループです。メンバーはそれぞれ声優、イラストレーター、コスプレイヤー、振付師の4つチームのどれかに所属していて、“アイドルだけが夢じゃない”というテーマのもと、クリエイターとしても活躍できるようにいろんなことに挑戦しています。

──アイドルを軸にして活動してるけれども、別のアプローチにも挑戦していると。

的場　アイドルのその先を見据えてると言うか。振付師チームが私たちの楽曲の振り付けを担当することもあります。

──竹中（夏海）先生が振り付けしている曲もありつつ、自分たちで踊りを考えてる曲もあるんですね。ほかのチームの皆さんはどのようなことをしているんですか？

根本凪　イラストレーターチームはグッズのイラストを描いたりしています。

中村朱里　私は振付師チームと声優チームを兼任してるんですけど、声優チームはPlayStation Vitaで配信されている「ねぷねぷ☆コネクト カオスチャンプル」というゲームで声優をやらせていただきました。オープニングテーマ「chaos and creation」も虹コンが歌っています。

アイドルのことを奥深くまで知りすぎた

──単刀直入に聞きたいのは、そういったことは虹コンの活動につなげていこうと意識して、そういった活動を複合的にやっているんですか？

的場　そうですね。アイドルになりたくて虹コンに入ったんじゃないメンバーもいるんですけど。pixivに貼ってあったバナーをたまたまクリックして虹コンのことを知ったり。

──そうなんですね。アイドルになりたくてグループに入った方は、実際にアイドルをやってみてどうでした？

奥村野乃花　思っていたのと違いましたね。私はもともとアイドルが好きで虹コンに入ったんですけど、実際に活動してみたらアイドルのことを奥深くまで知りすぎて病んだり……。

──あはははは！（笑） 逆によかったことは？

奥村　よかったことはアイドルと合法的に遊べることです。

的場　私は指原莉乃（AKB48、HKT48、STU48）さんに憧れてアイドルになったんです。指原さんは今年の「TOKYO IDOL FESTIVAL」にチェアマンとして出られてて、楽屋に行ったら一緒に写真が撮れてお手紙も渡せました。

──手紙を書いたの!?

的場　そうなんです！ Twitterで「読んだよ、うれしかった」ってリプが来て、「あー、アイドルやっててよかった」と思いました。