MIYACHI「WAKARIMASEN」 PR

Coming Next Artists シーズン2

MIYACHI「WAKARIMASEN」

2019年7月3日発売 / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

“時にファニーに、時に鋭く”なハイブリッドMC

文 / 渡辺志保

MIYACHIはニューヨーク生まれニューヨーク育ち、アメリカ人の父親と日本人の母親のもとに生まれたハイブリッドMCだ。マンハッタンのど真ん中、アッパーウエストサイドで育ち、高校生の頃にラップをスタートした。もともと、母語である英語のみでラップのリリックを書いていた彼だが、徐々に日本語を交えてラップするようになり、2017年初頭にはYouTube上でミュージックビデオが話題を呼び始めた。時にファニーに、時に鋭く聴こえる、二言語を用いたワードセンスがMIYACHIの武器だ。

満を持して発表された今回のデビューアルバム「WAKARIMASEN」には、巧みに言語を使い分けて……いや、使い分けるというよりはむしろごちゃ混ぜにして作り上げたリリックが満載だ。表題曲「WAKARIMASEN」はMVが200万回以上も再生されたという名刺代わりの1曲。あえて「英語わかりません」と連呼する、皮肉たっぷりのフックが耳に残る。リード曲として発表された「MY CHAIN」内の「お財布の中にYとかS / 24人参it covers my neck」というリリックも、いかにもMIYACHIらしい(Yは日本円、SはUSドル、そして24人参は24カラットと掛けた造語だろう)。そうしたユニークなスキルを見せつけつつも、「WAKARIMASEN」には純然たるラッパーMIYACHIの魅力も多面的に収録されている。タイトな英詞ラップが印象的な「Vamos」や「Started」、そして韓国からワールドワイドに活躍するジェイ・パークと新鋭アーティストのブライスを迎えたダンスチューンの「Messin'」、巧みなストーリーテリングを展開する「GRIND」など、これまでのシングル楽曲だけでは垣間見ることができなかったMIYACHIの鮮やかなスキルが堪能できる。

ここ数年、アメリカとアジアのヒップホップシーンは急速に距離を縮めているように見えるが、MIYACHIの活躍がさらに両者の距離を縮めてくれるに違いない。

MIYACHI「WAKARIMASEN」

収録曲
  1. VAMOS feat. V
  2. WAKARIMASEN
  3. HOT TEA
  4. MY CHAIN
  5. MESSIN ft. Jay Park & Bryce Hase
  6. GRIND
  7. STARTED ft. Yameen
  8. ANOYO
  9. LEGALIZE
  10. MADA FLY
  11. PRINCE OF TOKYO ft. V
各サブスクリプションサービスで、MIYACHI「WAKARIMASEN」を聴く
MIYACHI(ミヤチ)
MIYACHI
1993年2月12日ニューヨーク生まれのラップアーティスト。クラシックピアニストの両親のもとで高校生の頃から作詞などの創作活動を始め、テンプル大学で音響工学を学ぶ。2018年2月に配信リリースしたシングル「Wakarimasen」では「英語わかりません 英語わかりません」と繰り返す中毒性の高いサビが話題となり、Spotifyの人気チャート「バイラルトップ50(日本)」で1位を獲得。同曲を収めた1stアルバム「WAKARIMASEN」を2019年7月にリリースした。またこれまでにRADWIMPSやm-floなどのライブに客演で参加しているほか、ストリートファッション誌「NYLON JAPAN」「Ollie」にモデルとして起用されるなど幅広く活躍している。