思い出深い大切な1曲もリメイク
──ミニアルバムには「むてきのうた」を再レコーディングした「むてきのうた~2021ver~」も収録されます。オリジナルは5年前の2016年にシングル曲としてリリースされた楽曲です。
坂井 もう5年前なんだ……!
辻野 今の体制でリメイクするってことは、「むてきのうた」がそれだけいい曲だっていう証拠でもあるよね。
──この曲はコンサートの終盤に披露されることの多い、ライブの定番ナンバーですよね。
吉川 大きなワンマンライブでは絶対に披露する曲です。
坂井 みんなで「WOW WOW WOW」って一緒に歌いながら拳を上げて。とき宣の曲の中でも特にライブで一体感が出るし、思い出深い大切な1曲だよね。こうしてジュリアと愛貴ちゃんの声が入って、超とき宣の曲として歌えるのは純粋にうれしいです。
吉川 「むてきのうた~2021ver~」は「都会のトム&ソーヤ」(ABEMAオリジナルドラマシリーズ「都会のトム&ソーヤ ぼくらの砦」)の主題歌で、そのお話がなかったらたぶん再レコーディングはしていなかったと思うんです。ドラマに合うからという理由でこの曲を選んでいただけたんですが、リメイクのきっかけを与えてもらえて感謝ですね。
小泉 ずっととき宣のことを見てくれている人にとっても、こうしてリメイクされるのはうれしいことだと思います。
──レコーディングしたとき、「すきっ!」以上に自分たちの成長を実感したんじゃないですか?
辻野 そうですね。私の一番わかりやすい変化は、歌割りが増えたことです。
坂井 スタッフさんとしっかり打ち合わせしてからレコーディングに臨んで、前以上に細かいところを意識して歌えるようになりました。そういうことができるようになったのはうれしいですし、「声が伸びるようにもなったね」と褒められました。
──「エンドレス」の歌い出しなど、坂井さんは最近のライブでアカペラを披露することがありますが、それも成長してできるようになったことの1つですよね。
坂井 あれ、すごい緊張するんです。アリーナ立川立飛のリハーサルでは自分の心臓の音が聞こえてきて、手足が震えました。「声が裏返っちゃったらどうしよう」というプレッシャーや不安もあって。でも、いざ本番で歌ったら自分の歌声が会場に響いて、みんなの気持ちが私のほうに向いていることを実感できて、心が温かくなりました。
吉川 ミニアルバムの超ときめきすぺしゃる盤にはアリーナ立川立飛のライブ映像が収録されるんですけど、仁香のそのシーンがまるで映画みたいで、めっちゃきれいなんですよ! リピートしてずっと観ていたいくらい、仁香がアカペラで歌ってる画が最強なんです。
アイドルって楽しい
──先ほど話に出たアリーナ立川立飛での「アイドルって楽しい」という言葉は吉川さんが言ったものだったと思いますが、その気持ちはグループ全体、メンバー全員に共通していますか?
坂井 はい。とき宣全体もメンバーそれぞれも今が一番キラキラしていると思います。ぴよ(吉川)がMCで話すまで、「アイドルって楽しい」という思いを口に出したことがなくて。ぴよがそのきっかけを作ってくれて、改めて気持ちを確認できてよかったです。
辻野 心がひとつになった感じがありますね。
──「すきっ!」をきっかけに今まで以上に注目されるようになったことでプレッシャーがあるという話も出ましたが、それ以上に楽しいという気持ちが勝っています?
辻野 未来が楽しみでしかないです。しっかり地に足を付けて、1つひとつコツコツと積み上げていければと思っています。
──もっと上にいかなきゃ、という焦りもない?
坂井 もちろん早く夢の日本武道館に行きたいと思ってるんですけど、焦りみたいな感情はないですね。今の楽しい時間が続いて、同じ気持ちのまま大きいステージに立てたらいいなと思っています。
──オリジナルメンバーが全員20歳になったのもあり、心に余裕ができたんでしょうか。
坂井 こうして20歳を迎える日が来るとは、という驚きはあります(笑)。
小泉 年齢に関しては焦ってるかもしれないです(笑)。
坂井 でもやっぱりその分、成長もしっかり感じていて。
吉川 昔はとにかくがむしゃらに活動していました。
辻野 あのときがむしゃらにやっていたからこそ、今の私たちがいるのかなと思います。応援し続けてくれた宣伝部員の皆さんにも感謝です。
坂井 スタッフさんに対しても感謝だし、メンバーに対しても一緒にいてくれてありがとうという気持ちです。
小泉 途中から入ってきてくれたジュリあきの力もあるし、支えてくれている家族や友だちの力もあるし。自分たちだけじゃ絶対にここまで来ることはできなかったです。
吉川 信じでくれてありがとうっていう思いだね。