このまま続けることに意味がある

──桧垣さんは愛乙女★DOLLの研究生“らぶけん”として活動して、その後、らぶけんのメンバーでLuce Twinkle Wink☆を結成して現在に至ると。桧垣さんもアイドルに憧れて活動を始めた感じですか？

桧垣　ずっとアイドルになりたいっていう夢があったんですけど、自分に自信が持てなくて。私、歌もダンスも全部納得できなくて。

──アイドルになるには足りないものが多かったと？

桧垣　そうなんです。だからアイドルになりたいって思っていたけど、それまでなかなか積極的にオーディションを受けることができなくて。ご当地アイドルをやってはいたんですけど、そんなときに愛乙女★DOLLの研究生のオーディションを発見して、この事務所に入ったら自分の夢に早く近づくことができるんじゃないかって思って応募したんです。

──ご当地アイドルはちょっと違うなと思って？

桧垣　やっぱり活動範囲が限られてしまいますからね。

──当時、皆さんはらぶどるの研究生でそのままらぶどるのメンバーになるのが目的だったのかもしれないですけど、独立したユニットを結成すると聞いたときはどんな気持ちでしたか？

桧垣　らぶどるさんに入りたい気持ちもありました。でもいざ私が入っても埋もれてしまうんじゃないかっていう気持ちもあって。活動を続けていくうちに自分はらぶどるさんじゃないなって思うようになっていったんです。当時、らぶけんかららぶどるさんに入るメンバーもいなかったし、これから私たちはどうなるんだろうって気持ちが強くなっていって不安でした。与えられたミッションもことごとくクリアすることができなかったんですけど、心だけは強くなっていって、次第に「このまま続けることに意味があるんだ」って思うようになりました。前向きな気持ちになっていたところで新しいユニットを作ることになって、私たちのLuce Twinkle Wink☆とStella☆Beatsの2組が誕生したんです。

──実際にルーチェになってみてどうですか？

桧垣　研究生のときにはわからなかったグループ内での自分のポジションとか見せ方がわかってきたというか。人数が少なくなったぶん、1人ずつの役割を見出しやすくなったのかなって思いました。

──桧垣さんのグループ内での役割は？

桧垣　自分で言うのもなんですけど私、けっこうマイペースで。本番前の緊張した空気の中でも冗談を言ったりしちゃうんですよね。

──あ、空気が読めない感じで？（笑）

桧垣　ギャグを言って和ませたくなっちゃうんですよね。ムードメーカーって感じともちょっと違うんですけど、後先考えずに言いたいことを言っちゃいます。

まずは自分たちが楽しむことが大切

──神宿は9月26日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEでグループ結成1周年記念の単独公演を行います。今までで最大規模の会場ですね。

小山　そうなんです。だからがんばらなきゃと思っていて。あの会場をいっぱいにできたらもっともっと上に行けるんじゃないかって思ってます。当日は今までやってこなかったことにもチャレンジしてみたいと考えてます。具体的にはまだ何も考えてないんですけど（笑）。この8月が勝負だと思っているので無駄にしないように大切に過ごしたいです。

桧垣　私たちも最初の頃は動員目標があって、時間をかけて徐々にクリアしていったんですよ。もちろんクリアすることも大事なんですけど、まずは自分たちが楽しむことも大切だと思います。ファンの皆さんも私たちが楽しんでやっているところを見たいって言ってくださるので。

小山　それは私も思います！ やっぱりそうですよね。

──ルーチェは11月にNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンより「恋色♡思考回路」でメジャーデビューすることが決定しましたね。

小山　すごい！ おめでとうございます！

桧垣　ありがとございます！ 念願のメジャーデビューです。やっと光が見えてきたって感じですね。今よりももっとできることが広がると思うのですごく楽しみです。ようやくスタートラインに立てました。

──それでは最後に今後の目標をお願いします。

小山　私たち、今年は「TOKYO IDOL FESTIVAL 2015」に出られなかったんですよ。そこで現実を突き付けられたというかまだまだだなって思って。だから来年は「出てください」って言われるようなグループになっていたいです。あとはメンバーの中でも私は人気がないので、もっと自分に自信を持てるようになりたいです。

桧垣　私も自己主張することが目標です。ライブもたくさん決まってきているので、そこで「自分」を出していきたいです。歌うことが好きなのでまずは歌でルーチェを引っ張っていける存在になりたいですね。