アイドル活動してるのに人見知り

──まずは「CHEERZ」でのランキング1位おめでとうございます。この結果を受けて率直な感想をいただけますか。

実は「CHEERZ」を始めた頃はランキング形式で結果が出てしまうことが怖かったんですよ。リアルな数字だと思いますしね。でもたくさんの方が応援してくださって、開始されて間もない頃からいい結果を残すことができたんです。自分に自信を持つことができて、本当にうれしかった。これまでの人生ではどちらかというと過度に期待しないように生活してきたので。

──何事にもあまり積極的になれなかったと？

はい。期待してダメだったら傷付いてしまうから、今まで何に対しても積極的になれなかったんです。でも「CHEERZ」で結果を出すことができて、挑戦することも大事だなって考え方が変わりました。

──そもそもあまりアイドルらしからぬ考え方といいますか、社交的な感じでもなかったんですか？

アイドル活動してるのに人見知りなので（笑）。それに私たちSTARMARIEの楽曲ってダークな世界観のものばかりで、普段から明るく振る舞うというのがあまりなく。だからこそ自分に合ってるというか、素を出しやすいんですけどね。

──中根さんはグループの中ではどんな立ち位置ですか？

ライブ中では“カッコいい担当”だと思うのですが、ライブ以外でのメンバーからのイメージは“お笑い担当”かも……。

──今までのお話からはあまりお笑い要素は感じられなかったのですが（笑）。

さすがにライブ中はイメージが崩れてしまうので出しませんけど、普段からお笑い芸人さんのネタをマネしてやったりしてるので、そういうイメージもあるかな、と。だからファンの皆さんは「え？」って感じかもしれません（笑）。

曲の中で必ず人が死ぬ

──初めてライブを拝見したときに聴いた楽曲が「涙のパン工場『コンセル・カマタ』」で、“夫婦が事故死して幽霊になって夜中にパンを作る”みたいなインパクトのある歌詞だったので「え、この子たちはなんなんだろう？」ってビックリしたんですよ。STARMARIEのライブは初見の人に与えるインパクトがすごいですよね。

ありがとうございます！ あの特徴的な歌詞はすべて事務所の社長が手がけているんですけど、曲の中ではほとんどと言っていいほど人が死んでます（笑）。ちなみに社長は今まで作ってきた曲の中で何人死んでるのか数えてるみたいですよ、「数えきれないほど殺してきたな」って言ってました。

──何かあらぬ誤解を招く言い方ですね……。

でも社長はとってもいい人です。もう結婚もされてるしお子さんもいらっしゃるのでたまに心配になるんですけどね。きっと大丈夫です（笑）。

──暗いテーマの曲ばかりなんですか？

初期の頃は明るい楽曲もあったみたいなんですけど、徐々に今のダークファンタジー路線になっていったみたいで。それには理由があって、ほかのアイドルグループさんと同じことをやっていてもファンが増えないっていうのが一番の理由のようです。だから独自路線を追及して、ダークファンタジーにたどり着きました。

──アイドルファン以外のまったく違う層を獲得していこうと？

もちろんアイドル好きな方にもたくさん応援していただいてますけど、普段からアイドルはあまり観ない層の方からも支持していただいてます。今はやっとアジアツアーができるくらいまで独自のファン層を持つグループに成長してきました。