音楽ナタリー PowerPush - CHEERZ

「CHEERZ」ランキング上位入賞記念インタビュー「私たち、世界を目指します!」

渡邊ちこ(notall)、舞波和音(Stand-Up! Hearts)インタビュー

正式ユニットデビューを目指して

──「CHEERZ」の今回のランキングイベントでは渡邊さんが2位、舞波さんが3位という結果になりました。

舞波和音(Stand-Up! Hearts)

舞波和音 私たちはまだグループとして活動を始めたばかりですし、「CHEERZ」自体も3月から参加したので正直ランクインは難しいかなと思ってました。でもたくさんの方が応援してくださってこの場にいることができているので、もう感謝の気持ちしかないです。

──Stand-Up! Heartsはまだライブもそれほど行っていませんし。それでこの結果とは素晴らしいと思います。

舞波 Stand-Up! Hearts自体がレーベル内の研究生ユニットという位置付けなので、ライブ自体もほかのグループさんほど頻繁には行ってませんし、CDをリリースしてるわけでもないのに3位という素晴らしい順位をいただけて……。恐縮です。

渡邊ちこ 私たちnotallも3月に「CHEERZ」へ参加したばかりなんですが、ほかのランキングイベントでもメンバーがいい結果に結び付いていて。そんな中、私も結果を残せてうれしかったです。でも1位には僅差で届かなかったので、もう少しアピールできれば……とちょっと悔しさが残りました。

──それぞれのグループの特徴を教えていただけますか。

舞波 Stand-Up! Heartsはアフィリア・サーガさんの妹分の研究生ユニットとして昨年9月から活動しています。今18人いるんですけど、そこからさらに選抜されて新しいユニットを結成するべくがんばっています。

──全員がアフィリアのメンバーを目指していたわけではなかったんですね。

舞波 そうなんです。アフィリアを目指す人はまた別に分かれていて。私たちは私たちで新ユニット結成に向けてがんばっていこうと決めました。ただ、普段はアフィリアのカフェ&レストランの各店舗に所属していて、キャストとしても働いてます。

──舞波さんもお店で働いてるんですか?

舞波 はい。私はマナミィ・ハーモニーチェという名前で上野店に所属してます(笑)。

渡邊 アフィリアの皆さん、名前がかわいらしくてうらやましいです!

舞波 名前は自分で決めました。所属したばかりなのでまだアフィリア魔法学院高等部1年生です。

渡邊 いいなあ、私も入りたい!(笑)

舞波 今は店舗で働きながらレッスンして、正式ユニットとしてデビューできるよう日々がんばっているところです。

ソーシャルアイドルに社会性という意義を求める

──渡邊さんの所属するnotallはどんなグループですか?

渡邊ちこ(notall)

渡邊 昨年5月にインターネット放送局のワロップでソーシャルアイドルオーディションというのがありまして、そこで選ばれた4人によって結成されたユニットになります。

──ソーシャルアイドルとは具体的にどんなことをするんでしょうか?

渡邊 TwitterやFacebookなどを使って一般の方からいろんなアイデアを募集をして、それに沿って活動をしています。ちなみにnotallっていうグループ名も公募で決めたんですよ。

──グループ名にはどういう意味があるんでしょうか?

渡邊  英語の「not all」をつなげてnotall(読み:ノタル) なんですが「すべてではない」という意味が込められています。これは現状に満足せず、もっと上を目指していこうという前向きな意味があって、一般公募のアイデアの中から最終的にメンバーとスタッフさんとで決めました。ほかにもメンバーのニックネーム、楽曲やステージ衣装なども公募によって決められたものです。

──ファンが積極的にグループの方向性に関われるんですね。ほかには何か面白い特徴はありますか?

渡邊 おそらくほかのアイドルさんと違うのは、notallはライブやイベントで写真を撮ってもいいことになってます。

──ほかのグループでもライブの一部のみ写真撮影をOKにしてるところはありますが、ずっと撮り放題なんですか?

渡邊 はい、撮り放題です(笑)。それをTwitterなどにバンバン投稿してもいいことになってます。皆さんによって投稿していただいた写真はCDの裏ジャケットに使用したり、本になったりもしてるので、SNSを通じてライブだけではない楽しみ方もできるんです。

──今の時代に即した活動ですね。

渡邊 はい。あとはウェブベルマーク運動というのにも協力してまして、私たちのCDをネットショッピングサイトを通して購入すると、金額の一部が東北で震災にあった小学校に寄付される仕組みになってます。ソーシャルアイドルに社会性という意義を求めて活動しています。

アイドル活動できることがうれしい

──実際にアイドルとして活動してみてどうですか?

舞波和音(Stand-Up! Hearts)

舞波 私たちはライブ活動もまだまだ少ないので、今はもっと増やしていきたいと思っていて。とにかく場数を踏んで経験値を積みたいんですよ。やらないとうまくならないし、課題もたくさんあるし……。早くファンの皆さんからも「ハーツはすごい!」って言ってもらえるようになりたいです。

──歌とダンスだったらどちらが得意ですか?

舞波 私は歌のほうが好きです。ダンスは未経験で去年の7月くらいから本格的にレッスンが始まったんですけど、周りは経験者も多いので自分の未熟さを実感して……。いい刺激をもらいながらがんばっているところです。

──人数が多い中で、自分がアピールできるところはどこですか?

舞波 私はいわゆるオタクなので、コスプレを趣味でやってるんですよ。自分で衣装を作るのが得意で、「CHEERZ」でもオリジナルの衣装を着た写真を投稿してます。ほかのメンバーに同じ趣味の子がいないので、このキャラを押し出していこうと思ってます。

──渡邊さんはどうでしょう?

渡邊 私はずっとアイドルになりたかったのでnotallとして活動してて毎日が楽しいです。私、小さい頃からSPEEDさんが大好きで、新垣仁絵さんみたいになりたいって思ってたんですよ。

──新垣さんのどんなところに憧れを抱いてたんですか?

渡邊ちこ(notall)

渡邊 ほかの3人もアーティストとして素晴らしいとは思うんですけど、新垣さんはその中でも1人だけ個性を貫いているというか、すべてがカッコいいなと思って。私も昔からダンスをやっていたこともあって、パフォーマンス面で彼女をお手本にしてました。そしてSPEEDさんをきっかけに、SweetSさんやモーニング娘。さんなど、いろんなアイドルを好きで観るようになって、自分も歌とダンスをやってみたいなと思うようになったんです。だからnotallのオーディションに合格して、今こうやってアイドル活動ができて本当にうれしいです。

──活動初期の頃と少しイメージが変わりました?

渡邊 最初はアイドルらしく黒髪にしてたんですけど、「ちこはちこらしくしていいよ」ってファンの方から言われて。今は素の私を出せていることもありがたいです。

アイドル応援アプリ「CHEERZ」

「CHEERZ」はアイドルが投稿した写真に対して「CHEER=応援」することでランキングが変動するアプリ。順位によってさまざまな特典が参加アイドルに与えられる。現在参加アイドルは300人以上で、今後も続々と増える予定。

notall(ノタル)

片瀬成美、田崎礼奈、渡邊ちこ、佐藤遥の4人からなるアイドルグループ。「世界のみんなと一緒に育てる、次世代型ソーシャルアイドル」をコンセプトに活動している。グループ名やニックネーム、衣装デザインや、楽曲などのすべてをTwitterやFacebookなどを使って一般公募しており、ソーシャルネットワークと親和性が高いのが特徴。2014年6月「恋のスマソークラ」を世界111カ国にデジタル配信しデビュー。2015年7月12日に結成1周年を記念する初のワンマンライブを東京・新宿ReNYにて開催する。さらに7月13日にはニューシングル「my baby, my lover」をリリースする。

notallニューシングル
「my baby, my lover」
2015年7月13日発売 / WALLOP ENTERTAINMENT
「my baby, my lover」
[CD] 1000円
WPET-1005
収録曲
  1. my baby, my lover
  2. 脳内ライブ
  3. お肉deナイト☆センセーション
Stand-Up! Hearts(スタンドアップハーツ)

MAGES.が手がけるアイドルレーベル・Stand-Up! Records所属のアイドル研究生。現在18人が所属しており、今後結成予定の新ユニットの選抜メンバーになるためにレッスンに励んでいる。現在オリジナルの持ち曲がないため、先輩ユニットのアフィリア・サーガなどの楽曲をライブで披露している。