音楽ナタリー PowerPush - Cheeky Parade
チキパ in NY密着レポート&新曲完全解剖
10月13日(月)ビデオクリップ撮影日
「CBGB」から一夜明け、緊張感から解放されたメンバーは早朝から「CANDY POP GALAXY BOMB!!」のビデオクリップ撮影に挑む。セントラルパークでの撮影ではボートに乗ってはしゃいだり、ベビーカーの赤ちゃんに興味を示したりと素の表情を見せる彼女たち。続いてデッキバスに乗り込み、ニューヨークの街を1周巡るシーンの撮影で、ほとんど観光らしい観光をしていなかったメンバーは、ここぞとばかりに眼前に広がる街並みを楽しんだ。最後は大型のフェリーに乗り込み自由の女神を巡る1時間半ほどのコースを満喫し、夜になるとドレスアップしてメンバーは再びブロードウェイに移動。雨の降りしきる夜のストリートでシングルのジャケット撮影を行い、すべての撮影はオールアップを迎えた。
ニューヨーク遠征を終えたメンバーの感想
関根優那
一生に一度のニューヨークかもしれないし絶対に何かを吸収したいなと思って渡米したんですけど、毎日がとても刺激的でした。遠征中は毎日お仕事があってすごく充実してましたし、メンバーとずっと一緒に過ごせたのもうれしかった。とても濃い時間が過ごせたと思います。
ライブは1曲目から泣きそうになりました。「CBGB」のステージは本当に夢のようで、ライブが終わったあとは達成感も生まれて。たくさんの方の思いを背負いつつライブを成功させたこと、とてもうれしく思います。
リーダーとしてはライブの最後に英語でスピーチに挑戦したんですけど、やっぱりすごく緊張しました。間違ってもいいから気持ちが伝わるようにスピーチしたんですけど、たくさんの方から拍手をいただけてうれしかったです。
私はもう成人ですけど、ほかのメンバーは学生も多くてハードな遠征だったんじゃないかなと身近で感じてました。だけど、その姿を見て私も刺激をもらえましたし支えてあげたいって思いました。今回の遠征でグループがより1つになれたような気がしてます。
渡辺亜紗美
思い返すと感謝っていう言葉しか浮かんでこないですね。4月からツアーを巡ってきて8月には国内最後のライブをして、残すはニューヨークだったんですけど、海外でライブなんてなかなかできることじゃないし、普通は考えられないと思うんですよ。本当にありがたいことだなって。日本から来たファンの皆さんと楽しめたっていうのも感謝ですし、スタッフさんにも感謝の気持ちでいっぱいです。
私、ライブの当日を迎えるのが実は嫌だったんです。楽しみという気持ちよりこれでツアーが終わってしまう寂しい気持ちのほうが強くて。いろいろと葛藤がある中、同じ部屋の莉乃がツアーに賭ける思いみたいなことを語ってくれて、それで私も盛り上がってきました。私なりの全力のパフォーマンスをどう見せていくか直前まで考えていたんですけど、ステージに立ったらファンの皆さんがいつも以上の応援をしてくださってる姿が見えて緊張が吹き飛んだんです。そのあとは楽しんでいる自分しかいなかったですね。言葉では表現しにくいんですけど、自分の中で「もっといける、もっといかなきゃ」っていう気持ちが生まれて。アイドルのライブの楽しさをアメリカの人にも伝えなきゃって思いながらパフォーマンスして、終わったあとは抜け殻状態で。でもとても成長できた遠征になったと思います。
島崎莉乃
渡米することが決まってから本当に毎日ニューヨークのことしか考えられなくなって。観光ではないけどすごく楽しみで個人的にいろいろと調べてました。ニューヨークに着いてビルの高さを実感して「ああ、私、アメリカに来たんだな」って思って。毎日スケジュールがびっしりで忙しかったですけど、寝れなくても全然楽しかったです。
「CBGB」の当日はDevoさんにも挨拶できてテンションが上がりました。間近で会うとやっぱりスター感というかオーラがすごかったです。ライブでは私たちが歌い始めてから人がどんどん集まってきて本当にうれしくて。スタッフさんも一生懸命応援してくれている姿を見たときに感動して泣きそうになりました。最後はカメラに向かって笑顔を見せられてよかったです。終わったあとは抜け殻状態でしたけど(笑)。
ライブの前日までバタバタだったからメンバーともちゃんと話せてなくて不安はあったんですけど、ステージに上がってからみんなの気持ちが確認できたというか、言葉は交わさなくても大丈夫だなって思いました。改めて、やっぱりチキパでよかったなって思いましたね。
鈴木友梨耶
ニューヨークの人たちと触れ合ってすごい成長できたなって思います。アメリカでは皆さん気さくに話しかけてくるし、そこで仲良くなることもできて。そういうのってすごくいいなって思いました。チキパのメンバーはそういう雰囲気が合ってるというか、ニューヨークが肌に合ってるような気がしましたね。
「CBGB」のライブではチキパのことなんて皆さん知らなかったと思うんですけど、観てくれた人から「すごい!」とか言っていただくことができて、私たちに興味をもってくれた方がたくさんいたことが本当にうれしかったです。そんな言葉をいただいて、やっとニューヨークに来た緊張が解けたような気がしました。あとはファンの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
溝呂木世蘭
ニューヨークに行く前に英語塾に通って勉強したんですけど、その成果を出せたことがうれしくて。褒め言葉だけかもしれませんけど、聞き取れました(笑)。最初は会話するのも緊張したんですけど、怖いものなしって感じで話すのが楽しかったです。
ライブはあんまりニューヨークでやってるっていう実感がなくて。日本にしてもニューヨークにしても、ライブをやることに国はあまり関係ないんだなって思いました。歌う楽しさとか気持ちは変わることはないですし。でも私たちのパフォーマンスを観たアメリカの方はすごくノリノリになってくれて、どちらかというとお客さんのノリの違いにビックリしました。もう一度体験したいので、できればまたニューヨークに来たいです。
永井日菜
海外は2回目だったんですけど、毎日が本当に濃くて。ニューヨークの街では皆さんが私たちに気さくに話しかけてくれて、すごくフレンドリーなことにビックリしました。少しの時間だったけど観光もできたし自由の女神を見ることもできて、けっこう満喫できたように思えます。
ライブは日本からファンの皆さんが駆けつけてくれて、私たちのために一生懸命応援してくれたんですよ。横断幕まで用意してくれて本当に愛を感じました。アメリカの方もチキパを初めて見るのに盛り上がって応援してくださって。それが本当にうれしかったです。だから応援してくださるぶん、私は楽しませてあげようとがんばりました。アドレナリンがすごい出ました。目の前にたくさんの人が集まって、少しでも見てもらいたい気持ちで自分の力を出し切りました。
今回の衣装では背中に「男前」って書いてあるんですけど、女の子だから「女前」でもありたいなって思います。そんな言葉ないかもですけど(笑)。
山本真凜
ニューヨークは初めてだったので行くと決まったときはめっちゃうれしかったんですけど、近づくにつれてだんだんと不安になってきて。前日なんか行くのもどうしようかと迷うほどでした。でも実際にニューヨークに着いたらめっちゃ楽しいことばかりで、逆に日本に帰りたくなくなって(笑)。何事も経験って大事だなと思いました。
言葉の壁はちょいちょい感じたんですけどニュアンスでだいたい伝わるし、コミュニケーションって改めて大事だなと。それにジョーン・ジェットさんにもお会いする機会をいただいて。自分の経験談を話してくれてとても勉強になりました。
ライブは正直に楽しかったし気持ちよかった。タイムズスクエアのど真ん中でチキパがライブできるって、結成された頃は考えもしなかったですから。チキパとしてすごく成長できたと思います。ライブの日はすごく晴れたので、そういうところもチキパは“持ってる”なって(笑)。
小鷹狩百花
ニューヨークに行く前にいろいろと調べたんですけど、思い描いていたそのものでした。タイムズスクエアの写真とかけっこう見てて「こんなんホンマにあるの? 合成ちゃうん?」みたいな感じで思ってたんですけど、実際に現地に行ったら「これ写真で見たまんまやん!」ってビックリしちゃって。写真撮って友達に送って「ここにおるで」って(笑)。
ライブのときは寒くなかったんですけど、緊張と不安で鳥肌がバーッと出てきて、みんなで背中を叩きあいました。でもライブが終わったら安心して「最高! 楽しかった!」って言い合ってね。「あ、今、ニューヨークにいるんだな」って実感したというか、達成感がハンパなかったです。誰1人欠けることなくライブができてよかったです。
鈴木真梨耶
こんなに長期間海外にいたのは今回が初めてのことだったんですけど、最後まで楽しく終われてよかったです。チキパは海外でもフレンドリーっていうか、みんな会話するのが好きだから、どこでも誰とでも仲良くなれるなっていうのは感じましたね。
ライブについては本当に日本から来てくれたファンの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。私、ライブが始まる前にはもう10万人くらい集まってて大変なことになってると思ってたんですけど、全然人がいなくて戸惑ってたんですよ。でもライブが始まったら日本のファンの皆さんがたくさん応援してくれて、それでお客さんがたくさん集まってくれたんです。アメリカの方も手を振って応援してくれてすごくうれしかったですね。絶対に泣かないって決めてたんですけど涙が出てきました。でもいい涙が流せたと思います。またニューヨークでライブがしたいです!
- ニューシングル「CANDY POP GALAXY BOMB!! / キズナ PUNKY ROCK!!」 / 2014年12月3日発売 / iDOL Street
- Blu-ray同梱盤 [CD+Blu-ray] 1836円 / AVCD-39195/B
- Loppi・HMV限定盤 [CD] 1296円 / AVC1-39196
- イベント・mu-mo限定盤 [CD] 1000円 / AVC1-39197
Blu-ray同梱盤 CD収録曲
- CANDY POP GALAXY BOMB!!
- キズナ PUNKY ROCK!!
Blu-ray同梱盤 Blu-ray収録内容
- 「CANDY POP GALAXY BOMB!!」PV
Loppi・HMV限定盤 CD収録曲
- CANDY POP GALAXY BOMB!!
- キズナ PUNKY ROCK!!
- 片想いファクトリー(ボサノバVer)
- チェケラ(ヘビメタVer)
イベント・mu-mo限定盤 CD収録曲
- CANDY POP GALAXY BOMB!!
- キズナ PUNKY ROCK!!
- CANDY POP GALAXY BOMB!!(Instrumental)
- キズナ PUNKY ROCK!!(Instrumental)
Cheeky Parade(チィキィパレード)
渡辺亜紗美、関根優那、島崎莉乃、鈴木友梨耶、溝呂木世蘭、山本真凜、永井日菜、小鷹狩百花、鈴木真梨耶からなる9人組ユニット。エイベックスのアイドル専門レーベル・iDOL Street所属でSUPER☆GiRLSの姉妹グループとして2012年2月に結成。「小生意気で攻撃的」をコンセプトにした激しいライブとダンサブルなパフォーマンスを武器に、アイドルファンのみならず同世代の女性からも支持を集めている。2013年1月に「BUNBUN NINE9'」でメジャーデビュー。2014年3月にはメジャーデビュー後初のワンマンライブ「Cheeky Parade PREMIUM LIVE『THE FIRST』」を成功させ、同年4月よりツアーファイナルのニューヨークを目指した1stツアー「NINE LIVES TOUR~ROAD TO NY~」を展開中。同年10月にはアメリカ・ニューヨークで開催された音楽フェスティバル「The 3rd Annual CBGB Music & Film Festival」のメインステージでライブを行った。同年12月に4thシングル「CANDY POP GALAXY BOMB!! / キズナ PUNKY ROCK!!」を発表する。
10月12日(日)The 3rd Annual CBGB Music & Film Festival
いよいよ「CBGB」本番当日。早朝からステージが組み上げられる様子を見守るメンバーたちは、このステージでこれからライブを行うことが信じられないといった表情で、ソワソワと落ち着かない姿を覗かせる。
リハーサルでは予定されていた時間が取れず「CANDY POP GALAXY BOMB!!」の曲の途中までと立ち位置のみを確認し、不安を残したまま本番を待つことに。しかし本番の直前でダフ・マッケイガン(Guns N' Roses / Loaded)と彼の愛娘・グレイス、そして参加アーティストのDevoに挨拶することができ、緊張の糸がほぐれたのかメンバーは明るい表情を見せ始めた。
そして本番5分前。関根を中心にメンバーは円陣を組み「いいライブにしよう!」と叫んでステージに移動する。横一列に並んだメンバーは背中を見せて天高く指を指すと「BUNBUN NINE9'」からライブをスタートさせた。
会場にニューヨーカーたちが続々と集まりはじめ、メンバーのテンションも上がっていく。最後はこのニューヨーク公演のために制作された新曲「CANDY POP GALAXY BOMB!!」をブロードウェイに投下し、大盛況のまま熱狂的なライブを終えた。
ステージから降りるなり涙を流し始めるメンバーたち。最後は集まってくれた日本からのファンに喜びの言葉を述べ、彼女たちの「CBGB」は幕を閉じた。