ナタリー PowerPush - チャットモンチー

「新しい未来」を突き進む2人が語るこれまでとこれから

お風呂から上がった瞬間に書いた「テルマエ・ロマン」

──そして「テルマエ・ロマン」はアニメ「テルマエ・ロマエ」の主題歌として書き下ろしたということで。歌詞はお風呂をテーマにしたアニメの内容に寄り添ったものになっているけど、橋本さん独特のユーモアが注がれていますね。

インタビュー写真

橋本 この曲の歌詞は、主題歌のお話をいただいたその日、お風呂から上がった瞬間に書いたんです。テーマはお風呂だけど、ホンワカしたものにはしたくないと思って。少しトゲのある感じも出したかったんですよね。

──サウンドも硬質なロック感がありますよね。

福岡 サウンド面でもお風呂だからといってゆったりした曲にはしたくないというのがあって。勢いのある曲を作ろうというのが前提にあったから。「ツーピースでこういうことができるんだ!」って感じてもらえるような、ハッとする感じの曲にしたかったんです。

──シンセサイザーを導入してるのも大きなポイントで。ライブでは福岡さんがドラムを叩きながらシンセを弾くというシーンも見られますね。

福岡 ライブで再現できないのが一番イヤなので、シンセもそこを意識しながら入れました。サビ裏ではさすがにドラムを叩きながらシンセを弾くことはできないんですけど、Aメロ、Bメロまではシンセを弾きながらでもドラムを叩ける手数にして。あと、そもそもこの曲は、えっちゃんが誕生日にスタッフからもらったiPadを使って作ってきたんですよ。USBのつなぎ方もわからない超ローテクな人なのに、自分でiPadにGarageBand(音楽制作ソフト)をダウンロードして。私にとってはそれが衝撃的でした。「文明開化や!」と思って(笑)。

橋本 しかももらえたのがiPad 2だったのもよかったですね(笑)。

福岡 これもうまく時代に乗れたね(笑)。でも、やっぱりえっちゃんらしいなと思ったのは、GarageBandにもリバーブ機能があるはずなのに、わざわざボーカルをお風呂場で録って。「風呂リバーブ」とか言って(笑)。

──イントロ前にシャワーの音とかも入ってますけど、あのSEもiPadで録ったんですか?

福岡 そう、あれもえっちゃんの家のお風呂で録った音なんですよ。

橋本 そうなんです。iPadを近づけて、シャワーを流して(笑)。

──ライブを観ても、こうやって制作の話を聞いても、今2人が全力で音楽を楽しんでることが伝わってきます。その姿勢はすごくタフだなとも思います。

福岡 これからのチャットを2人がやりたい音楽をちゃんと楽しめる場にしていこうというイメージがしっかり共有できているので。それがあれば絶対に大丈夫だと思ってます。

──最後に、おふたりの2012年の展望を聞かせてください。

橋本 2012年はとにかく、ツーピースになったチャットモンチーを見せつける年にしたいですね。

福岡 1本1本見逃せないライブをすることですね。先にライブで披露した曲をレコーディングしていくことになると思うので。これまで以上にライブが肝になると思います。

チャットモンチー「満月に吠えろ」

チャットモンチー「テルマエ・ロマン」

CD 収録曲
  1. ハナノユメ
  2. 恋の煙
  3. 恋愛スピリッツ
  4. 東京ハチミツオーケストラ
  5. シャングリラ
  6. 女子たちに明日はない
  7. とび魚のバタフライ
  8. 世界が終わる夜に
  9. 親知らず
  10. ヒラヒラヒラク秘密ノ扉
  11. 風吹けば恋
  12. 染まるよ
  13. Last Love Letter
  14. 8cmのピンヒール
  15. ここだけの話
  16. バースデーケーキの上を歩いて帰った
初回限定盤 LiveDVD収録曲
  1. DEMO、恋はサーカス
  2. さいた
  3. メッセージ
  4. ひとりだけ
  5. とび魚のバタフライ
  6. 恋愛スピリッツ
  7. 長い目で見て
  8. シャングリラ
  9. 風吹けば恋
  10. ここだけの話 (Acoustic Ver.)
  11. 染まるよ (Acoustic Ver.)
  12. 真夜中遊園地
  13. Last Love Letter
  14. 拳銃
  15. ヒラヒラヒラク秘密ノ扉
  16. 親知らず
  17. ハナノユメ

CD収録曲
  1. テルマエ・ロマン
  2. テルマエ・ロマン (TV Edit)

CD収録曲
  1. 満月に吠えろ
  2. 満月に吠えろ (Piano Inst)
チャットモンチー(ちゃっともんちー)

2000年4月、橋本絵莉子(G, Vo)を中心に徳島で結成。2002年3月、橋本の高校の同級生だった福岡晃子(B, Cho)が、翌2004年4月に福岡の大学でのサークルの先輩にあたる高橋久美子(Dr, Cho)が加入し、以降はこの3人体制で地元徳島を中心に活動を展開する。同年6月にリリースした自主制作音源「チャットモンチーになりたい」が大きな話題を呼び、音楽専門誌などで大きく取り上げられるようになる。2005年11月、ミニアルバム「chatmonchy has come」で、Ki/oon Recordsよりメジャーデビューを果たす。2006年春には初の全国ツアー「smoke on the ご当地'06」を開催し、その人気を全国区へと拡大する。同年1月には初のフルアルバム「耳鳴り」をリリースし、オリコンウィークリーチャート10位を記録した。2008年春、初の日本武道館ワンマンライブを2日間にわたって開催。チケットは2日間とも完売し、大成功を収めた。その後も精力的な活動を繰り広げるが、2011年9月29日の地元・徳島でのライブを最後に高橋が脱退。その後は橋本と福岡の2人体制で活動を継続し、同年11月からは対バンツアー「チャットモンチーの求愛ツアー♡」を実施した。2012年2月1日より、3週連続でシングル「満月に吠えろ」「テルマエ・ロマン」、初のベストアルバム「チャットモンチー BEST ~2005-2011~」をリリースする。