校庭カメラアクトレス|アイドルシーンに食らいつく、異色のラップユニット

言葉がうまく伝わらない最年少

──ではそんな園田さん、続けて自己紹介をどうぞ。

園田あいか

園田 はい。中学3年生の園田あいかです。半年前に熊本から上京してきました。熊本にいたときから芸能活動をしていて、演技やダンス、ウオーキングのレッスン、ボイストレーニングなどを受けて、お仕事もいろいろやらせていただいていました。

──グループには昨年7月に加入したんですよね。

園田 はい。でも加入したときはラップができなかったし、ダンスは前からやってたので自信あったんですけど、ダンスを踊るグループじゃないし。「なんで入ったんだろう」と最初は思ったんですけど、今はラップをやってることがカッコいいと感じています。

──ほかのメンバーとは少し年齢差がありますが、グループになじむのに時間かかりました?

園田 最初はメンバーに気を使ったりしていて……。

真田 あのー、気を使われたことがない気がするけど(笑)。

森下 あいかなりにね!

園田 でもみんな優しくて、お姉ちゃんみたいな感じの存在です。

森下 言わせてないですからね!(笑)

──何言ってるかわからないというのは、ライブのMCで?

真田 ライブのMCもそうですが、普段からですね。

森下 考えてることは中学3年生にしてはしっかりしてるんですけど、言葉に出すときにひっちゃかめっちゃかになるんです。なんなんだろう、天然なのかな?

真田 語彙力が中学3年生なんですよ。考えてることがそれを上回ってるから、言葉で表せないんです。

園田 見た感じをそのまま伝えたいんですよ。言葉の雰囲気で全部を表したくて。今も言いたいことがいっぱいあるんですけど……。

真田 自己紹介の時間だから好きなものとかを言ったらいいんじゃない?

園田 おしゃれが好きです! 東京にはもともとモデルさんになりたくて来たんです。アイドルグループに新メンバーとして加入して「つらいな」と思って家で泣いたこともあったんですけど、今はすごく楽しいです。

真田 去年あいかが加入してからの半年間、メンバーそれぞれにいろいろあったんです。

今城 で、12月に多くのことが変わって、2018年はもっと変わるんで本当に期待してほしいです!

真田 なんか締めみたいになっちゃったよ(笑)。

森下 私まだガヤしか言ってないよ!(笑)

グループ愛の強い元リーダー

──では森下さん、自己紹介をお願いします。

森下果音

森下 森下果音、20歳、大学2年生です。高校2年生のときに名古屋から東京にあるお芝居のスクールに毎週通い始めて、1年経って「本気でお芝居をやりたいから上京したいな」と思ったんですが、親から「上京するならちゃんとした大学に入りなさい」と言われ、高2の秋から猛勉強しました。大学生になってからも1年間は同じスクールに通ったんですが、オーディションを受けてカメトレと事務所に入って。

──歌やダンスには接してこなかったんですか?

森下 親がダンスの先生で、私も小さい頃からずっとダンスをやっていました。歌もダンスもすごく好きなんですけど、カメトレを始めた頃はラップを歌う音楽に耳が慣れていませんでした。でもラップってメロディが付いている歌よりも自分の個性を出しやすいなと気付くようになって、12月頃から私だけの自己表現をするのが楽しくなりました。12月に何か大変な出来事があったわけではないんですけど、積み重なってきたものがうまく合わさったタイミングだったんです。今日新年明けてからメンバーと初めて会ったんですけど(取材は1月上旬に実施)、みんなギラギラしてます(笑)。

真田 やる気に満ちあふれてます。

──森下さんはグループ内での担当はないんですか?

真田 みんなの言ってることをうまくまとめてくれます。あと、今日みんなでご飯を食べに行ったときに急に熱く語り出して、こういう人がいてくれてよかったなと思いました。それと、よく笑かしてくれます。

森下 リーダーを降りてから変わったのかな。

今城 根がすごく真面目な子なんですよ。リーダーをやってたときはいろいろと溜め込んでいっぱいいっぱいになっちゃってたと思うんですけど、今はガラリと変わりましたね。前は私たちがふざけてると注意してくる感じで、今はもっとやわらかくなりました。

森下 めっちゃ真面目だったんですよ!

今城 肩の荷が降りて明るくなったかな。

森下 それ、みんなに言われるんです。地元に帰ったときに親にも「明るく楽しそうでよかった」って言われて。

今城 最近ムードメーカーになって。でも、まとめるときはしっかりまとめてくれて、丁度いい存在です。

森下 「あれがダメだったな」とか自分のパフォーマンスについてよくない方向にばかり考えていたのが、真帆がグループを引っ張ってくれるようになって、一歩引いてグループのことを冷静に見れるようになって。自分のことばかりじゃなく、カメトレがどうやったらもっと上に行けるかということを考えるようになりました。

──グループ愛が強いんですね。

森下 ほかのグループを知らないですけど、強いと思います。

今城 お互いがお互いのことを好きすぎだと思う。

森下 それは言いすぎ!(笑)

真田 でも帰省中もカメトレのことを考えてた。

今城 お互いが近況報告をし合うんですよ。私に至ってはかわいいと思ったメンバーの自撮り写真を母親に送りつけてます。

中途半端だと思われるのはすごく嫌

──グループ名を初めて聞いて校庭カメラガールドライとは何が違うんだろうと思う方もいると思うのですが、カメトレのコンセプトや音楽性などを説明していただけますか?

校庭カメラアクトレス

真田 校庭カメラガールさんのほうはクラブミュージックに特化していると思うんですけど、私たちはアイドルらしい振りになっていたり、聴きやすい曲調になってたり、ラップになじみのない人もとっ付きやすいグループだと思います。私はAKB48さんがずっと好きで、ラップを歌うような曲は聴いてこなかったんですけど、カメトレに入ってからすごくラップが好きになって、私みたいにこれからラップを好きになる人を増やしていけたらいいなと思います。

園田 あと、私たちはグループ名に“アクトレス”と付いている通り、アイドル以外でも女優としても皆さんに見てもらえる場所に立ちたいです。

森下 最初は「女優です。アイドルもやってます」という考えだったけど、この世界でやっていくうえで中途半端だと思われるのはすごく嫌だし、12月くらいから特にアイドルとしてのプライドが芽生えてきました。それと、アイドル活動を自分たちの夢への足掛かりにしていると思われがちな中、そこを隠す必要はないとも思っていて。お芝居やモデルなどの個々の仕事で得たものをグループに持って帰れるようにしたいんです。

園田 私たちはアイドルなんですけど、ほかのアイドルさんにはない、女優としての側面も出していけたらなと思っています。

今城 表現力とかね。

森下 まだモチベーションが低かったときに「なんでアイドルをやってるんだろう」と思ったこともあったけど、活動していくうちにお芝居とつながっていることがたくさんあることに気付きました。ラップで誰かに言葉を伝えることはセリフで表現することと同じだと思うんです。

真田 お芝居やモデルとしてのお仕事もやらせてもらう中で、みんなが戻ってくる場所が校庭カメラアクトレスというグループなんじゃないかな。

──カメトレに入るまで、アイドルにどのような印象を持っていました?

真田真帆

真田 私はAKB48さんのグッズを集めたり、総選挙でCDを10枚くらい買って推しの子に投票したりと、アイドルは好きでしたが自分がなりたいという考えはなかったです。でも、こうやってアイドルをやってみて、アイドルっていいなと改めて思いました。

今城 私はアイドルさんを全然知らなかったし、自分にアイドル的なことができるわけないと考えていて。アイドルの顔がみんな同じに見えていたんですが、調べていくうちにそれぞれに個性があることを知って、「見た目は王道ではないけど、私もアイドルとして自分の個性を出していけるんだ」と思いました。

校庭カメラアクトレス「ミギヒダリ」
2018年2月14日発売 / tapestok records
校庭カメラアクトレス「ミギヒダリ」

[CD]
1080円 / TPSTK-015

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収録曲
  1. ミギヒダリ
  2. ハナレル
  3. ミギヒダリ (inst)
  4. ハナレル (inst)
校庭カメラアクトレス「ミギヒダリ」発売記念イベント
  • 2018年2月3日(土)東京都 タワーレコード渋谷店
    START 12:00
  • 2018年2月11日(日)神奈川県 タワーレコード横浜ビブレ店
    START 12:00
  • 2018年2月17日(土)東京都 dues新宿
    START 18:00
  • 2018年2月24日(土)東京都 タワーレコード渋谷店
    START 12:00
校庭カメラアクトレス(コウテイカメラアクトレス)
校庭カメラアクトレス
2017年春に始動した、真田真帆、森下果音、今城沙耶、園田あいかの4人からなるアイドルラップユニット。同年6月に東京・渋谷CLUB CRAWLにてお披露目ライブを行い、8月に園田が新メンバーとして加入した。10月からは月3回のペースで定期公演を開催。2018年2月14日に1stシングル「ミギヒダリ」をリリースする。