音楽ナタリー Power Push - ばってん少女隊
それぞれの成長と私にとっての“すぺしゃるでい”
ばってん少女隊が2月15日に3rdシングル「すぺしゃるでい」をリリースした。
表題曲「すぺしゃるでい」は4106xxx(SCAFULL KING、BRAZILIANSIZE)がプロデュースおよび作曲を手がけたナンバー。楽曲タイトルの“すぺしゃるでい”とはバレンタインデーのことで、ばってん少女隊は陽気なスカサウンドに乗せて甘酸っぱい気持ちを歌う。カップリングにはフレデリックが書き下ろした「コトバテニス」も収録される。
今作の発売を記念して、音楽ナタリーでは昨年4月のメジャーデビューからを振り返ってもらう“個人面談”インタビューを実施。「すぺしゃるでい」の内容にちなんでチョコフォンデュを楽しむメンバーのフォトギャラリーと共に、6人の面談内容を楽しんでほしい。
取材・文 / 臼杵成晃 撮影 / 上山陽介
上田理子
──昨年4月のメジャーデビューからこれまでを振り返っての感想を聞かせてください。
4月はまだあまり「メジャーデビュー!」という感覚がなかったんです。でもツアーでは仙台とか遠くまで行かせてもらったり、今まで行ったことなかった場所に行く機会も増えて。初めて行く場所ではやっぱり私たちのことを知らない人が多いから、いろんなところを回っているうちにどんどん「ばってん少女隊のことをもっと知ってもらいたい!」という気持ちが大きくなってきました。
──初めての場所でライブをやるのは燃えますか?
そうですね。夏に広島でイベントをやったとき、その日はカープの試合があったんですけど、私たちは堂々と「いざゆけ若鷹軍団」(福岡ソフトバンクホークスの公式球団歌)を歌ったんですよ(笑)。通りすがりのカープファンの方も「何やってるんだろう」みたいな感じで立ち止まってくださって。そのあと冬にもう一度広島に行く機会があったんですけど、夏に立ち止まってくれた方がまた来てくださったんです。ちゃんと印象が残せてたんだなあってうれしくなりました。
──メジャーデビュー後に自分で成長したなと思うところは?
ちょっと前までは、とにかく楽しかったんですよ。常に。今も楽しいのは楽しいんですけど、それ以上にお客さんに楽しんでもらいたいと思うようになりました。
──では反省点は?
今言ったことと逆になっちゃうんですけど、お客さんに楽しんでもらうにはまだまだだなと思ってます。もっと遠くの人にまで伝わるようなパフォーマンスができるようになりたいし、トークでも通りすがりの方が思わず立ち止まってしまうような話ができるようになりたいです。
──自分以外のメンバーで「この子のここは成長したな」と思うところは?
蒼良(星野蒼良)のMC力です。私と蒼良の2人でラジオ(RKBラジオのレギュラー番組「GIRLS☆PUNCH~ばってん少女隊のばってんラジオたいっ!~」)に出演するとき、いつもは私が回していくんですけど、蒼良に任せたことがあるんです。そしたらすごく上手に回していて。ほかのメンバーと出ているときのを聴いていても、うまくなったなと思います。
──上田さんにとってのシングル「すぺしゃるでい」のオススメポイントは?
「ころりん HAPPY FANTASY」のダンスです。ツノが生えたみたいな振り付けとか、移動するときに肩を……ヒゲダンスみたいに揺らすところがあったり(笑)。かわいい中に面白いところがあったりするので、それはぜひライブを観に来て確かめてください。
──では最後に、上田さんにとっての「すぺしゃるでい」とはなんですか?
うーん。誕生日とかいろいろあるけど……毎日ですね。その日に起こることって、毎日違うじゃないですか。すごくいいことがあった次の日に「生きていてこれ以上悲しいことはないかもしれない」と思うこともあるし(笑)。それも「すぺしゃるでい」だなと思うんですよ。自分の誕生日はもちろんうれしいけど、友達の誕生日もうれしいし、ライブがある日もうれしいし。毎日が「すぺしゃるでい」です!
希山愛
──昨年4月のメジャーデビューからこれまでを振り返っての感想を聞かせてください。
最初の頃はライブですごく緊張していたんですけど、何度もステージに立つにつれ、だんだん緊張よりも楽しさのほうが強くなってきて。今もステージに出るまでは緊張するんですけど、ライブが始まればたくさんの方が温かく迎えてくれるので、思いっきり楽しんでます。
──メジャーデビュー後に自分で成長したなと思うところは?
昔はずっとダンスを踊ることが少し恥ずかしかったんですけど、今はそんなことなくて。
──恥ずかしがり屋だったんですか?
はい。でも「ステージに立つのが楽しい!」という気持ちが大きくなってから、恥ずかしいと思う気持ちはなくなってきました。「踊っちゃえーっ!」って。少しは自分の殻を破ることができたのかなと思います。
──では反省点は?
トーク力です。MCになると、しゃべろうと思ってもみんなに付いていけなかったり、ちょっと勇気がなくて言えなかったり……もっとがんばっていきたいなと思います。
──自分以外のメンバーで「この子のここは成長したな」と思うところは?
ありっさー(西垣有彩)のモノマネです。「これやってみて」って言ったら、なんでもやりきってすごいなあって。
──希山さんにとってのシングル「すぺしゃるでい」のオススメポイントは?
「すぺしゃるでい」で蒼良が歌う「いつもよりすがすがしいー」のところの雰囲気が好きです(笑)。急にゆっくりになるところ。
春乃きいな
──昨年4月のメジャーデビューからこれまでを振り返っての感想を聞かせてください。
まずメジャーデビューなんてできると思ってなかったからびっくりで。最初は実感がなかったんですけど、ファンの方にいっぱい「おめでとう!」って言ってもらえたり、関わってくださるスタッフさんが増えたことで少しずつ実感が湧いてきました。ツアーでは今までより遠くまで行けるようになって、いろんな人にばってん少女隊のことを知ってもらえるようになったのがうれしいです。
──メジャーデビュー後に自分で成長したなと思うところは?
前よりしゃべれるようになりました。MCのときも前よりうまく話せるようになったし、ファンの方とお話しするときも、話題を広げられるようになってきたかなと思います。
──では反省点は?
ライブのときに周りが見えていないというか、話をうまく振れなくて。MCのときはついお客さんじゃなくてメンバーのほうを向いちゃったりするので、もっと視野を広くしていきたいです。
──自分以外のメンバーで「この子のここは成長したな」と思うところは?
ありっさーと愛(希山)のキャラがどんどん覚醒してきました(笑)。ホント面白くて。ありっさーは最初から面白くて、愛もだんだん面白くなって。最近はさくら(瀬田さくら)もキャラが濃くなってきました。
──春乃さんにとってのシングル「すぺしゃるでい」のオススメポイントは?
「コトバテニス」はフレデリックさんの世界観そのままで。私たちはフレデリックさんの「セーターを脱がさないで」をカバーさせてもらってたんですけど、「コトバテニス」を最初に聴いたときは「またカバーなのかな」と思うくらい、フレデリックさんっぽくって。演奏もフレデリックさんだから、私たちがボーカルになってバンドで歌ってるみたい。今までのばってん少女隊になかった曲調だし、私たちの新しい一面が見てもらえるかなと思います。
──春乃さんにとっての「すぺしゃるでい」とはなんですか?
ずっとしたかったことができたり、ずっと欲しかったものが手に入れられたとき。でも実際は毎日毎日が楽しくて、ちょっとでもいいことがあった日は全部「すぺしゃるでい」です。
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- ニューシングル「すぺしゃるでい」2017年2月15日発売 / Colourful Records
- 見んしゃい盤 [CD+DVD]3000円 / VIZL-1101
CD収録曲
- すぺしゃるでい
- コトバテニス
- すぺしゃるでい(Instrumental)
- コトバテニス(Instrumental)
DVD収録内容
- 福岡BEATSTATIONワンマン公演のライヴ&ドキュメント映像
- 「すぺしゃるでい」MUSIC VIDEO
ほか
- つたえたい盤 [CD] / 1000円 / VIZL-37241
CD収録曲
- すぺしゃるでい
- コトバテニス
- すぺしゃるでい(Instrumental)
- コトバテニス(Instrumental)
- ころりん盤 [CD] / 1000円 / VIZL-37242
収録曲
- すぺしゃるでい
- ころりん HAPPY FANTASY
- すぺしゃるでい(Instrumental)
- ころりん HAPPY FANTASY (Instrumental)
- 聴きんしゃい盤 [CD] / 1300円 / VIZL-37243
CD収録曲
- すぺしゃるでい
- コトバテニス
- ころりん HAPPY FANTASY
- すぺしゃるでい(Instrumental)
- コトバテニス(Instrumental)
- ころりん HAPPY FANTASY
(Instrumental)
初回生産分のみトレカ封入
- ばってん少女隊の、田舎娘が四大都市のライブハウスを巡るツアー
- 2017年3月28日(火)福岡県 DRUM LOGOS
- 2017年3月30日(木)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
- 2017年3月31日(金)大阪府 BIGCAT
- 2017年4月6日(木)東京都 LIQUIDROOM
ばってん少女隊(バッテンショウジョタイ)
スターダストプロモーション福岡営業所に所属する希山愛、上田理子、春乃きいな、瀬田さくら、西垣有彩、星野蒼良の6人からなるアイドルユニット。福岡営業所のレッスングループ、通称F-girlsとして活動を始め、2014年11月に福岡・宗像ユリックスで行われたももいろクローバーZのライブビューイングでオープニングアクトとしてステージデビューを果たす。2015年6月には現在の6人でばってん少女隊としての活動をスタートさせ、同年9月にSDRより初のCDシングル「ばってん少女。」を発表した。2016年1月には埼玉・さいたまスーパーアリーナで行われたスターダストの2DAYSイベント「俺の藤井 2016 in さいたまスーパーアリーナ ~Tynamite!!~」に出演。その翌週に行ったワンマンライブで、ビクター内レーベルColourful Recordsからメジャーデビューすることをアナウンスした。4月にはメジャーデビューシングル「おっしょい!」をリリースしたほか、福岡・Zepp Fukuokaで2部制のワンマンライブを開催。KEYTALKのギタリスト・小野武正が楽曲提供したナンバー「よかよかダンス」を9月にシングルリリースし、フジテレビ系アニメ「ドラゴンボール超」のエンディングテーマとしても話題を集めた。2017年2月に4106xxx(SCAFULL KING、BRAZILIANSIZE)プロデュースの表題曲を含むシングル「すぺしゃるでい」を発表。3月からワンマンツアー「ばってん少女隊の、田舎娘が四大都市のライブハウスを巡るツアー」を行う。