音楽ナタリー PowerPush - 超特急

7人の“勇者”がZepp行脚で得た経験値

“クエスト”達成で経験値アップ

──Zeppツアーは「Believe×Believe」を主軸にした内容が展開されましたが、この曲のセンターを務めたリーダーのリョウガくんはどんなツアーにしていこうか事前に思い描いていましたか?

リョウガ

リョウガ 僕は今までグループを引っ張っていくリーダーじゃなく、支えるリーダーになるようにしてたんですけど、ツアーのときくらいは引っ張りたいなあと思ってて。「Believe×Believe」のテーマは“勇者”なので、ツアーをゲームに例えて、自分が先頭に立って進んでいくっていう妄想をしました。それで“クエスト”を1つひとつ達成していくイメージで臨みましたね。

──なるほど。このツアーでのライブは1つのストーリーに沿って楽曲が披露されていく形だったので、いつもよりもエンタテインメントショー的な側面が強かったように思います。全公演とも同じセットリストだったんですか?

カイ はい、全部同じでしたね。

──そういった、1つのショーとして見せるというやり方のメリットとデメリットを挙げるなら?

ユーキ メリットは……何回もやることによってベストをどんどん更新していける。1回終わるごとに「もっとこうしよう」って話し合いもできたので、最後には集大成を見せられたと思います。デメリットは、同じことを何度もやるから、その分何回も来てくれる8号車さんを飽きさせないようなパフォーマンスをしなきゃいけないっていう。だから「Make it hot!」ではテーブルクロス引きとか、けん玉とか、曲中にやることを場所によって変えたりしました。これはほかのアーティストさんが絶対曲中にやらないだろってことをやりたくてメンバーみんなで決めたことなんですけど、さっきのリョウガの話で言うと、クエストを達成して経験値もかなり上がったんじゃないかなと思います。

──その「Make it hot!」でのパフォーマンスをはじめ、かなり見どころの多いライブでしたよね。ストーリーの舞台が秋葉原に移ってからは、女装したユーキくんをコスプレした6人が追いかけるという展開で。スクリーンに映ったタカシくんのかわいすぎる女装も衝撃的でした。

超特急「"BULLET TRAIN ONEMAN SHOW 2014" 真夏の全国Zepp TOUR~孤高の戦士達が力を解き放つ時 '感電注意報発令!' ~」東京・Zepp Tokyo公演の様子。

リョウガ 「男の娘」ってやつですね。

──あのアイデアの発端は?

ユーキ 女装は僕がやりたかったっていうのもあるんですけど(笑)。1人ひとりに細かい設定を付けるっていうのは演出家さんからの提案で。骨は作ってくださったんですけど、味付けをしたのは……。

コーイチカイ 「肉付け」!(笑)

リョウガ 骨に味付けしちゃった(笑)。おいしそう。

ユーキ 「肉付け」です(笑)。肉付けをしたのは僕たちです。

──「Time Wave」ではプロジェクションマッピングでの演出が目を引きました。プロジェクションマッピングは昨年末の東京・東京国際フォーラム ホールA公演でも多用されていましたし、超特急のライブの中で1つ大きな特長として定着し始めているんじゃないかと。

ユースケ そういう新しいことがあったらきっと8号車さんは惹きつけられると思いますし。でも自分たちがもっと表現力をつけないと、プロジェクションマッピングの効果を見せられないんじゃないかなとも思ってて。

コーイチ ステージをより派手に見せるためにプロジェクションマッピングで華やかさを出したり、ストーリーを作るっていう方法自体はすごく僕たちに合うなあって思いますね。僕たちはダンサーがメインのグループだから、例えばほかのダンサーを入れて派手に見せるっていうのは違う気がするし。

──超特急はフォーメーションを重視したダンスが肝ですから、バックにダンサーを加えるとバランスが大きく変わってきそうですよね。

コーイチ そうなんですよ。“メインダンサー&バックボーカルグループ”の意味がなくなるから。

ボーカルの見せ場

タカシ

──さらに後半ではボーカル2人がゲストミュージシャンを従えて歌唱するアコースティックコーナーもありました。あれは2人にとってどんな経験になりましたか?

タカシ 僕は個人的に度胸が付いたと思いました。ダンサーがいなくて、目の前は8号車のみっていう景色になるんで、もう逃げ場がなくて……って言ったらあれですけど。初日はものすごく緊張して思うようにできないとこもあったんですけど、ツアーで歌っていきながらブラッシュアップしていって、最後には集大成という形で見せられました。自分は“バックボーカル”だけどボーカルなんや、歌い手なんやっていう思いで気持ちよく歌えましたね。自分自身成長できたなって思えました。

コーイチ バックボーカルなので、メインダンサーを引き立たせたいっていう気持ちで歌ってるんですけど。でも今回メインで歌うことができて、自分たちだけで会場の空気を作ることの楽しさを体感したというか。あとは単純に歌うことの楽しさを改めて知れました。

──タクヤくんはボーカルのソロパートをどう受け止めていましたか?

タクヤ メインダンサー&バックボーカルグループだからボーカルはいつもうしろのほうで、言っちゃえば全然目立ってなかったんですよね。ボーカルだけのパートは今回が初めてだったから、もし僕がボーカルの立場だったらすごくうれしいだろうなって。リハのときに2人で歌を確認してるところをよく見てたので、2人がすごく歌を好きだっていうことも伝わってきました。まあ本番は僕聴いてないんですけど。

タクヤ

──聴いてないんですか(笑)。

コーイチタカシ ふふ(笑)。

カイ いい話してたのに(笑)。

タクヤ その間は楽屋で着替えをしてストレッチして、「疲れた……(出番まで)あと何分?」みたいな。

カイ スポーツドリンク飲んで「うめえ!」つって(笑)。

タクヤ でも最終日はコーイチがリハーサルの段階で感極まってたので、僕は勝手に「こいついけるな」って思ってました。「いい感じに歌ってくれるんだろうな」って。

コーイチ ははは(笑)。

ライブBlu-ray「"BULLET TRAIN ONEMAN SHOW 2014" 全国Zepp TOUR 8.29 at Zepp Tokyo and BULLET TRAIN CLIPS 2011-2014」
2015年2月4日発売 / Blu-ray Disc 2枚組 / 8424円 / SDR / ZXRB-3001
ライブDVD「"BULLET TRAIN ONEMAN SHOW 2014" 全国Zepp TOUR 8.29 at Zepp Tokyo」
2015年2月4日発売 / DVD / 4104円 / SDR / ZXRD-4001
収録内容
  1. ~OPENING神の鉄槌~
  2. Secret Express
  3. ikki!!!!!i!!
  4. MC
  5. Drive on week
  6. Kiss Me Baby
  7. ~未来へ~
  8. Rush Hour
  9. panipani
  10. Kura☆Kura
  11. POLICEMEN
  12. ~手応えを感じて~
  13. Time Wave
  14. We Can Do It!
  15. TRAIN
  16. ~戦士の嘆き~
  1. 走れ!!!!超特急(Acoustic ver.)
  2. MC
  3. refrain(Acoustic ver.)
  4. Keyword(Acoustic ver.)
  5. Main Dancers Performance
  6. Pretty Girl
  7. Make it hot!
  8. No.1
  9. ~そして伝説へ~
  10. Believe×Believe
  11. Shake body
  12. MC
  13. Starlight
Blu-ray特典映像
  • Zeppライブインタビュー&メイキング映像
Blu-ray付属ディスク収録内容
BULLET TRAIN CLIPS 2011-2014
  • Music Clip集
    1. TRAIN
    2. Shake body
    3. POLICEMEN
    4. Bloody Night
    5. Starlight(ウルトラ超特急)
    6. Kiss Me Baby
    7. ikki!!!!!i!!
    8. Believe×Believe
    9. Star Gear
    10. Gravitation
  • 歴代MV撮影スペシャルメイキング
BULLET TRAIN ONEMAN SHOW SPRING HALL TOUR 2015 “20億分のLINK 僕らのRING”
  • 2015年3月28日(土)大阪府 大阪国際会議場 グランキューブ大阪
    OPEN 16:15 / START 17:00
  • 2015年4月1日(水)東京都 NHKホール
    OPEN 16:45 / START 17:30
  • 2015年4月2日(木)愛知県 愛知県芸術劇場
    OPEN 16:45 / START 17:30
  • 2015年4月10日(金)東京都 NHKホール
    OPEN 17:45 / START 18:30
超特急(チョウトッキュウ)
超特急

スターダストプロモーションに所属する恵比寿学園男子部、通称「EBiDAN」からの選抜メンバーで結成された“史上初!フロントメインダンサー&バックボーカルグループ”。メンバーは1号車コーイチ(お父さん担当)、2号車カイ(神秘担当)、3号車リョウガ(ガリガリ担当)、4号車タクヤ(筋肉担当)、5号車ユーキ(ドジっ子担当)、6号車ユースケ(元気担当)、7号車タカシ(末っ子担当)の7人。2012年6月に1stシングル「TRAIN」でCDデビューし、「Shake body」「POLICEMEN」とシングルリリースを重ねる。2014年3月には6thシングル「ikki!!!!!i!!」をリリースし、東京・TOKYO DOME CITY HALL公演を含むホールツアーを実施。6月にアニメ「遊☆戯☆王 ARC-V」のオープニング曲「Believe×Believe」、7月に日本青年館公演の模様を収めた1stライブDVD / Blu-ray「BULLET TRAIN ONE MAN SHOW ikkiにホールで福おこしだ!!!!!i!! 2014 at 日本青年館」、12月に1stフルアルバム「RING」を発表した。2015年2月、2ndライブDVD / Blu-ray「"BULLET TRAIN ONEMAN SHOW 2014" 全国Zepp TOUR 8.29 at Zepp Tokyo」をリリースする。ボーカル2人の美しいハーモニー、奇抜で独特なダンスパフォーマンスで人気を集めている。