音楽ナタリー PowerPush - Brian the Sun

パップコーン・芦沢ムネトが聞くバンドのアイデンティティ

俺たちは俺たちの色で咲く

芦沢ムネト

芦沢 でもやっぱり、今のバンドシーンのことも意識してるんだね。

 そういうことは治輝が常々考えてるんですよ。

白山 ライブよく行くしね。

 治輝はいろんな人と仲良くなりたいタイプなんで、ほかのバンドと仲良くなったりして横のつながりを作ってくれたり。そういうところからいろんな情報が入ってくるんです。今度誰々がリリースした、いい感じで売れてるとか、ライブの感じがよかったとか。そういう話を聞いて、どうしてもいろいろ考えざるを得ないんですけど、僕はその比重があまりに大きすぎるとダメなんですよ。

芦沢 悩んじゃう?

 はい。そういうのを踏まえて、夏頃ずっと悩んでて。正直な話、今のシーンって「今、青いバラがすごい売れてるから、青く染まりましょう」みたいなことをやってると思うんですよ。でも本来ミュージシャンって咲くことしかできなくて、咲いてみて初めて「きれいな花なんで店頭に飾りましょう」ってなるわけじゃないですか。それなのにクローバーやった人たちが、売れたいがために青く塗って店頭に並びましたみたいなことが多いような気がして。

芦沢 うんうん。

 俺はそれがすごく違うなって思ってて。だから自分がなんの花なのかわからんけど、とりあえず咲くことに全力を置きたいと思ったんです。で、そういう思いを込めて音楽をやっていったら絶対通じると思うんで、それをみんなに伝えたいです。俺たちは俺たちの色で咲くんで、気に入ったら買ってください。それでいいと思う。

どう自分たちの“咲き方”を見出すかがポイント

芦沢 さあ、そろそろ時間になってしまったんですけれども、Brian the Sunのこれからの野望、目標みたいなものがあればお願いします。

小川真司(G, Cho)

 いつもそれ聞かれるとむっちゃ困るんですよ。

芦沢 わかります、急に何言ってんだお前と(笑)。そんなもんバンドがんばるしかねーわと。でもあえて聞きましょう。野望はありますか?(笑)

Brian the Sun一同 (笑)。

 野望はですね……あの、次のライブがんばります。

小川 それに尽きますね。

白山 アルバムを引っさげて1年ぶりに全国ツアーもやりますので。

芦沢 お、いいことじゃないですか。全力でいくぞと。でも今日の話を聞いて、いろいろ言われたりしながら進んできたのがわかりましたけど、たぶん今後も「こうしてください」って言われると思うんですね。そこでどう自分たちの“咲き方”を見出すのかっていうのが一番の……楽しみというかポイントだと思うので。こんなこと俺が言うことじゃないか(笑)。

 いえいえ(笑)。

Brian the Sun

芦沢 でも躊躇せずやっていくと、すごくいいんじゃないかなと。「Brian the Sun」は、エンタテインメントとしてもバンドのアイデンティティとしても成立してるいい作品だと僕は思うので。ここからより、自分たちのわがままな部分をゴリゴリ出していってほしいなとも思いますし、あと彼(森)のボーカルのよさをメンバーがわかっている以上、それを生かす感じでやっていくといいと思います。

白山田中小川 はい!

 歌がんばらないとー……(笑)。

2ndアルバム「Brian the Sun」/ 2014年12月3日発売 / 2700円 / pointblanc / SPACE SHOWER MUSIC / DDCB-14031
収録曲
  1. Intro
  2. 13月の夜明け
  3. 神曲
  4. 早鐘
  5. Sepia
  6. タイムマシン
  7. チョコレートブラウニー
  8. パワーポップ
  9. 白い部屋
  10. アブソリュートゼロ
  11. 忘却のすゝめ
Brian the Sun(ブライアンザサン)
Brian the Sun

森良太 (Vo, G)、白山治輝(B, Cho)、小川真司(G, Cho)、田中駿汰(Dr, Cho)によるロックバンド。2007年、森を中心に同じ高校の軽音楽部だった白山とバンドを結成。2008年夏には、当時のメンバーで「第1回閃光ライオット」準グランプリを獲得。2011年に現メンバーとなる。これまでに「Sister」「Baked Plum Cake」の2枚のシングル、1stアルバム「NON SUGAR」、ミニアルバム「彼女はゼロフィリア」を発表。2014年12月にセルフタイトルの2ndアルバム「Brian the Sun」をリリースする。

芦沢ムネト(アシザワムネト)
芦沢ムネト

1979年生まれ。東京都出身。多摩美術大学映像演劇学科卒業。コントグループ・パップコーンのリーダーでツッコミ担当として活動する傍ら、2011年末よりTwitterで日々更新している「フテネコ」の作者として一躍話題の人に。お笑い芸人兼イラストレーターとして活躍中。また、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」に“教頭”役でレギュラー出演しており、雑誌「WHAT'S IN?」にて「バンドあるある」、音楽情報サイト「DAILY MUSIC」にて「毎日フテネコ」を連載するなど大の音楽ファンとしても知られる。