【後編】J-POPでキャリアを確立し
K-POPに影響を与え続けるBoAの魅力
BoAの視線には全部意味がある
──皆さんにはBoAさんの日本デビュー20周年を記念して実施されたフィルムライブ「BoA 20th Anniversary FILM LIVE ~BoA THE LIVE EDITION~」「BoA 20th Anniversary FILM LIVE ~TOUR EDITION~」の映像を事前に観ていただきました。
やすだちひろ(POLY、Klang Ruler) 昔よく聴いていた曲もたくさん披露してくれていて、懐かしい気持ちにもなりつつ、今も第一線で活躍されていることのすごさを感じましたね。
眉村ちあき フィルムライブは昔のものから新しいものまでいろんな映像で構成されていたけど、どの時代のBoAさんも超かわいかった! それってすごいことだと思う。あのかわいさをどんどん更新できるなんて当たり前じゃないですからね。
──僕らのようなライターは演者の気持ちまでわからないので、その視点は新鮮です。そうですよね。アーティストも人間だし、キャリアの中には当然スランプがあったりする。
眉村 歌も昔からずっとうまいし、本当にすごいんですよ。個人的にフィルムライブを観て思ったのは、BoAさんはずっと冷静にライブしてるなって。例えば泣いてるシーンも、泣いて頭が真っ白になっちゃうわけじゃなくて、次にすべきことをちゃんと考えてる気がするんです。私自身はすぐライブで「うわあああ」と感情が爆発してしまうので、BoAさんはライブ中にどんな感情なのか知りたいですね。
おかもとえみ(フレンズ) わかります。ライブ中のBoAさんって視線の使い方がうまいんですよね。瞬き1つですら、計算された所作というか。
眉村 本当に目が泳がない。だから視線に全部意味がある気がするんです。肝が据わりすぎて、もはや寝てるんじゃないかって(笑)。
おかもと 私は「THE LIVE EDITION」の「Mannish Chocolat」で着てた衣装が好きだったな。全身真っ赤でキラキラのスパンコールが付いたホットパンツ! いつかああいう衣装を着てみたいけど、私の脚ではまだ難しいかな(笑)。
やすだ 体のラインがあれだけ出ている衣装は憧れるけど、正直カッコよく着こなせる自信がない!(笑)
三浦大知との胸アツな共演シーンに注目
──それぞれお気に入りのシーンを教えてください。
やすだ 「TOUR EDITION」から、三浦大知さんとコラボした「Possibility」を挙げたいです。この曲はリリース当時リアルタイムで聴いていたし、MVもめちゃくちゃ観ていた曲です。でも当時はBoAさんのことばかりで、三浦大知さんのことをちゃんと認識していなくて、「TOUR EDITION」の映像でコラボしているのを観て、この2人がコラボした意義深さを改めて感じました。その後、別軸で三浦大知さんにがっつりハマっていたので、あのときのカッコいい男の人は三浦大知さんだったんだ!?と1人で熱くなりました(笑)。
おかもと その頃ちひろちゃんはまだ小学生ですよね。
──20周年という機会にこうして振り返ることで気付けるすごさってありますよね。BoAさんも三浦大知さんもイノベーターで、しかもともに現在進行形という。
やすだ そうなんです。あとこのときの髪型も好き! 珍しいショートカット。
おかもと わかります!
──「Possibility」のオープニングで、2人が「マイメン・三浦大知」と「マイガール・BoA」と紹介し合うシーンが胸アツでした。
眉村 マブですね!!
おかもと 2人は同世代くらいで、子供の頃からずっと活躍され続けてますもんね。その2人の共演は胸アツでしかない。私はAyaBambiさんと一緒に踊っている「TOUR EDITION」の「Shout It Out」が大好き。BoAさんやAyaBambiさんたちがステージの上段にいて、3人にパッと照明が当たるシーンがあって、「チャーリーズ・エンジェルが出てきました!」みたいな感じ! 全員が輝いているんですけど、AyaさんとBambiさんに挟まれて真ん中にいるBoAさんの佇まいに震えました。オーラがすごいんですよ。かぐや姫みたいに生まれたときから光っていたんじゃないかって思います。
眉村 BoAさんってステージメイクがかなりナチュラルですよね。
おかもと うんうん。そして本当にお肌がきれいなの……。
やすだ こんな寄っても大丈夫なんだってくらいきれいだよね。
眉村 アイラインもギャンギャンに描いてないし、アイブロウもリップも薄くて。時代ごとに流行ったメイクのトレンドは感じるけれど、全体の印象としてBoAさんのステージメイクは薄いと感じる。それなのにこんなキラキラしてる!
おかもと わかる。メイクのテイストが一貫していて、タイムレスな感じがありますよね。
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神々の遊び“GOT the beat”