ナタリー PowerPush - BoA
BoAの新たな魅力を発見! 世界初BEST&USAリリース
今の私とこれからの私
──日本のベスト盤についても聞かせてください。あ、その前に、アルバムジャケットには2人のBoAさんが写っていますが、これはやはり2枚のアルバムの対比をイメージしたんでしょうか?
はい。アジアの私とアメリカの私……みたいな感じで。赤い衣装のほうがアジアでの私のイメージですね。
──なるほど、すごくカッコイイです!
ありがとうございます。
──1枚目のベストアルバムから約4年ぶりということなんですが。
本当はもうちょっと早く出したかったんですけど(笑)。1枚目のベストとは音楽性も変わったし、声も自然と変わってきたものがあるなぁって思いました。徐々に成長してる自分を感じながら聴いてもらえるベストだなって。
──このベストを出すにあたって、新しく録った曲もあるんですか?
「メリクリ」は少し前になるんですけど、オーディオテクニカのCM曲に使われることになって、そのときに生(楽器)の音と私のボーカルだけでレコーディングして。よりリアル感があるものに生まれ変わりましたね。「VALENTI」は去年の年末~1月くらいに録りました。すごくみなさんに愛してもらった曲なので入れたいとは思ってたんですけど、昔の「VALENTI」を入れるのもあれだし、声もだいぶ変わってきたし。なので、今の私の感じを活かしたリアレンジと再録音をして、新しく生まれ変わったと思います。
──「VALENTI」がこんなアレンジに? ってビックリしました。
私も面白かったです。アレンジによって曲ってすごく変わるんだって思いました。
コラボしてみたいアーティストは平井堅さん!
──今作にはフィーチャリングアーティストとのコラボ曲も多く収録されています。こういうコラボは、初期の頃からけっこうやっていますよね。
はい。コラボレーションは、すごくリフレッシュできて楽しいです。ずっと1人での活動だったので、そういう(コラボの)話が出るとすごくうれしいし。毎回違うアーティストさんからいろいろ学べるものもあります。
──そうですよね。
あとはジャンルに縛られなくなったっていうのが大きいですね。私はそういうつもりじゃなくても、お客さんの中で決まってくるイメージってあるじゃないですか?
──はい。
そういうのがコラボレーションをすることで壊れてきたり、“こういうのもやるんだ!”みたいに感じてもらえたりとか。
──それはすごくありますよね。今後、一緒にやってみたいアーティストさんはいます?
……平井堅さん!
──おぉ! いったいどうなるんでしょう!?
ねぇ?(笑) 声も曲も大好きなので。あと、男性ボーカリストとのコラボは今までなかったんじゃないですかね。ラッパーさんが多かったので。
──確かにそうですね。
クリちゃん(Crystal Kay)くらいかなぁ、女性ボーカリストっていうと。
──今後コラボでやってみたいジャンルはあります?
まだバラードのコラボがないんですよね。だからやってみたいです。
アメリカと日本の活動をバランスをとりながらやっていく
──DVDには、シングル「DO THE EMOTION」以降の全てのミュージックビデオも収録。映像でも一気にこうして楽しめるのは、ファンの方もすごく嬉しいと思うんですが。
懐かし映像とかもたくさん出てきます(笑)。「DO THE MOTION」も4年前のことなので。
──一番新しい曲は2月に発売した「永遠」になるんですよね。これはもうメチャメチャ踊られてて。
すごい踊ってます! 実は私もここまで激しい振り付けがくるとは思わなかったのでビックリしたんですけど(笑)。アメリカのコレオグラファーさんにフリをつけてもらいました。ダンスに興味がある人は特に楽しめると思います。
──デビューからこれまで、ダンスへの取り組み方にも変化はありました?
まぁ、ダンスはすごく好きなので、どんな動きでも楽しんでやれてます。最近だとアメリカの“ステップで遊べる”っていう感じの振り付けをやってて、それがすごく楽しいです。「永遠」は派手には見えないんですけど、細かい技がいっぱい入ってますね。
──ビデオを見返すと、ビジュアル的な変化も楽しめますね。
太ったり痩せたりはあると思うんですけど……それは若かったんでしょうがないです(笑)。
──(笑)さて、2009年は始まったばかりですが、もう怒涛のように活動が始まっていて。どんな1年にしたいと思いますか?
アメリカでの活動もこれからどんどん始まっていくので、日本とのバランスを上手くとりながら。適度に休みも入れつつ(笑)、充実させていきたいですね。
BoA (ぼあ)
1986年生まれ、韓国出身の女性シンガー。2000年8月に韓国で歌手デビューを果たし、数々のヒット作を発表する。翌2001年5月にはシングル「ID; Peace B」で日本デビュー。2002年1月発売の4thシングル「LISTEN TO MY HEART」はオリコン第3位にランクインし、日本でもトップスターの仲間入りを果たす。その後も「VALENTI」「奇蹟 / NO.1」「JEWEL SONG」「Shine We Are!」「メリクリ」「Everlasting」など、数々のヒット曲を発表。現在は韓国や日本のみならず、中国や台湾などのアジア諸国やアメリカなどでも積極的に活動を行っている。