BiS1st / BiS2nd|「BiS.LEAGUE」開幕! 2チーム制に見るグループの成長戦略

私たちにしか歌えないものを築き上げていく

──BiS1stとBiS2ndはアー写や「Don't miss it!!」のミュージックビデオを観る限り、明らかに格差がありますよね。これについて皆さんはどう思ってます?

パン 暫定で組み分けされた1stと2ndですけど、ここまであからさまに待遇が違うとは思ってもみなかったです。2ndは這い上がっていこうとする気持ちがミュージックビデオとかパフォーマンスを観ていても感じられて、勢いがあるなと。対して私たち1stは圧倒的なものを見せなければいけないんだなと、最近ライブをやっていて気付きました。

BiS1st

──それまでは別の気持ちがあったんでしょうか?

パン と言うか、そもそも前の体制から現体制に移行するのに2日間しかなくて。だから時間のない中で追い詰められたからこそ、うまく1stへ気持ちも切り替えできたのかなと。1stはこうあるべき、というのを理解できたと言うか。それにライブが始まったら新メンバーの2人が食ってかかってきて。歌も踊りも気迫も新メンバーらしからぬ雰囲気だったんですよ。私のお披露目のときなんて緊張しちゃってメソメソしてたのに、そういうのがステージ上でまったくないんです。それもあってその日のライブで1stとしてやっていく自信につながりました。最初は6人いたはずなんですけど、この4人になったことはマイナスではないですし、逆にチームとしてのまとまりはこちらのほうが上かなって。

──メンバー入れ替え戦「BiS.LEAGUE」を行うということに対しては否定的でした?

パン 私はリーグ制の投票制度が本当に嫌で、超反対派でした。私はWACKの合宿オーディションでも投票に関しては最下位だったし、WACK総選挙でも圏外だったのであまりいい思い出がないんです。私、言葉で言いたいことを伝えるのが苦手なので、何も伝わらないで終わっちゃうこともあって。今も投票については嫌なんですけど、1stと2ndに分かれて活動していくことは絶対にBiSにとっていいことだと思うんです。倍速でBiSの歴史が進んでいくという楽しみもあります。

ゴ・ジーラ 私は性格的に楽天家なんですよ。人と一緒にいたらなんでも楽しくなっちゃうんです。だからリーグ制も面白いものになるんじゃないかな、くらいですね。でも1stというものはどういう位置付けのものかを理解しているからこそ、すぐにチケットがソールドアウトするような存在にならないといけないなって。

──2ndのライブはどうでしたか?

ゴ・ジーラ 私は1stの新人2人に自信があったし、既存メンバーが多い2ndを観ていてもそれほど差があるようには感じなかったです。昼に2ndのライブを観て、夜にやる私たちのライブはきっと大丈夫だって。ただ客観的にBiSのライブを観たことがなかったので不思議な気持ちにはなりました。

パン・ルナリーフィ

パン やる前までは不安な気持ちはあったんですけど、私はBiSに入って1年が経ったので裏テーマ的には新体制として成長した姿を見せたいと思ったし、2ndのライブを観て以前の私のパートを歌ってるメンバーに対して「そこは私のパートだー!」ってメラメラした気持ちでいました。

ゴ・ジーラ ライブ中にそれ、声に出してた(笑)。

パン 私にしか歌えないものを歌わないといけないなと改めて思って。自分のパートの大切さをしみじみ感じました。2ndのメンバーが歌っていてもいいんですけど、見てる人が「やっぱりここのパートはパンちゃんじゃないと」と思ってくれるようにならないといけないなって。1stは4人が4人、今の自分のパートを大切にして私たちにしか歌えないものを築き上げていきたいです。

──2ndのライブを観ることで気付いたこともあるし、火が付いたという感じですね。

パン まさにそうですね。それまでは実感もなくて分かれたことに対して思うところもあったし甘ったれた感情もあって。でもライブを観てそういう感情がなくなって、いい意味で2ndをライバルとして見ることができるようになったかなと。

──難しいのはこのリーグ制って団体戦に見えて個人戦ですよね。チームとしての一体感はとても大事だとは思うんですけど、票を投じられる対象はグループではなくメンバー単位なので。

パン そうなんですけど、この4人がトップ4に入っていればいいだけの話なので。ライブ制作をしてくださっている方から言われたことがあって、「今の2ndは1stになるために這い上がってくるけど、2ndが来るからがんばるんじゃなくて1stはBiSよりも上にいる人たちを見なきゃいけないんだよ」って。それを聞くまでは2ndのことだけを気にしていたから見方が変わりました。私たち1stはWACKの中でも上を目指さないといけないんだなと。

──実際に自分たちのライブをやってみての反省点はありますか?

ゴ・ジーラ 1回目のライブは前に行くことを目標にやっていたんですけど、やっぱり新人2人は後ろに下がっちゃったりもしてアピールが足りなかったかなと。なので2日目はライブが始まる前に話をしたんですけど、ちゃんと修正してきて。1日でこんなに成長できるんだっていうのは収穫でした。あとは練習量が足りてないのでクオリティをもっと上げていきたいですね。練習していけば自然と自信を持ってライブできると思うので。

──2ndには同期のメンバーもいると思いますが、ライブを観て何か感じたものはありますか?

トリアエズ・ハナ

ハナ 2ndが昼にライブをやって次が私たちだったので、正直余裕がなさすぎて全然楽しめなかったんです。でも一緒にがんばっていた子たちが輝いているところを見て涙腺に来るところはありましたけど、心の中ではあたしが優勝だなって思うようにしてました(笑)。

ネル その点は私もハナと一緒でしたね。私も優勝だって思ってました(笑)。

──同期の中では飛び抜けて誰がすごいとかはあったんですか?

ネル みんな違ったよさがありますね。

ハナ ミュークラブとかは動きが可愛らしいし、ムロは曲への入り込み方がヤバくて練習中にも心揺さぶられるんです。だからあの子のここはマネしたいなって思いながら見てました。

ゴ・ジーラ ここまでタイプがバラけるのも面白いですよね。1stと2ndでそれぞれ違ったストーリーを生み出していかないとなって。2ndは1stに上がるというストーリーがあるけど、1stに関しては2ndに落ちないっていうストーリーでも面白くないじゃないですか。だから新しいものを作り上げるという役目があるんだろうなと思ってます。

大好きなことで精神を追い詰められてもそれも楽しい

──「Don't miss it!!」はそれぞれのチームがそれぞれで解釈して振り付けも異なるものになっています。同じ曲でも演者が変わるとここまで変わるんだなと思いましたし、とても面白い試みだなと感じました。1stはMV撮影で香港に行ったんですよね?

ゴ・ジーラ そうなんです。1stと2ndで色がまったく違う作品に仕上がりました。

パン 1stのほうは煌びやかなエロい女たちをイメージしてMVを撮りました。撮影中「エロい顔して」とかスタッフさんに言われながら。

ゴ・ジーラ 楽曲自体がカッコいいのでライブでもお客さんはノッてくれますね。個人的には最後の逆ピースの振りが好きで一緒にやってくれるお客さんもちらほらいるんですけど、これって中指を立ててるのと同じ意味があるんです。よくTwitterでやってる“残念ピース”ではないです(笑)。

──2ndがこの曲をやってるところを見て何か感じましたか?

ゴ・ジーラ

ゴ・ジーラ 2ndは2ndでカッコいいなと。ペリの振り付けだなー、って(笑)。だから今までのBiSの新曲、というイメージを覚えました。今までのBiSの系譜を受け継いでいる感じがしましたね。

──7月末にはファン投票によって順位が出ちゃいますけど、胃が痛いですね。

パン 結果発表までの中間発表が多いんですよ。

ゴ・ジーラ 普通に生きていて精神を追い詰められることなんてなかなかないので、大好きなことで精神を追い詰められたらそれも楽しいはずです。わかんないけど(笑)。

パン 人生の長さで考えると中間発表の1週間なんて超短期間じゃないですか。私が90歳まで生きるとしたらこの1週間なんて屁の短さなので。それにきっといい思い出になると思うので、この1週間は自分のやれることをやっていこうと思います。総選挙のときに悔いが残ったので、今回は逃げないであきらめずにがんばる1週間にしたいと思います。

──先輩たちは圧倒的なものを新人に見せつけていかないとですよね。

ゴ・ジーラ 私自身、今までのらりくらりやってきたので(笑)。今まではプーちゃんもいてくれたけど、ここにきて私がまさか一番先輩になってしまうという緊急事態で。

──もうのらりくらりはできないですね。

ゴ・ジーラ クソッ!って思いました(笑)。歌もダンスも人任せで来た部分もあるので好き勝手に動いてたんですけど、今はちゃんと周りを見ながらサポートできるように立ち回っています。私の性格的には人気者になりたいとか負けたくないという気持ちがあるとは思うんですけど、それを前に出すことが難しくて。そんな中で自分の立ち位置は縁の下の力持ちだなって思ったので、ちゃんとみんなを支えていけるような人間になりたいですね。そうなるためには自分が人気者にならないといけないとは思ってます。結果を残してみんなを支えられる存在になっていきたいです。

ネル・ネール

──新メンバー2人はリーグ制にどう向き合ってます?

ネル 9月で正直体制が変わっちゃうのはもったいないと思うんですよ。もっと時間があったらこの4人はすごく高いところに行ける気がするんですね。だから全員残って、あと1人は受け入れる(笑)。その5人で9月の時点よりももっと上にいけるようにがんばりたいです。

ハナ 私は合宿でニコ生投票の結果が悪かったので不安しかないんですけど、アピールできる場所はステージしかないので。そこで自分の全力を見せていれば結果は付いてくるかなって。9月までには新メンバーと言われなくなるようにしたいですね。先輩と肩を並べるくらいになれば結果につながると思います。1stのメンバーとして活動し続けたいです。また海外でMVも撮りたいですし、次は新メンバーとしてじゃなくて1stのメンバーとして当たり前のようにここにいたい。

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BiS2ndインタビュー

BiS1st / BiS2nd「Don't miss it!!」
2018年7月4日 / CROWN STONES
BiS1st
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BiS2nd
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CD収録曲(共通仕様)
  1. Don't miss it!!
  2. TiME OVER
  3. Don't miss it!! instrumental
  4. TiME OVER instrumental
初回限定盤A Blu-ray収録内容
  • 「2018.3.4 BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??@東京・両国国技館」ライブ映像
  • MAKiNG OF BiS 2ND BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??
  • THE LAST DAY OF POUR LUi
初回限定盤A 付属CD収録内容
  • 「2018.3.4 BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??@東京・両国国技館」ライブ音源
初回限定盤A 特典内容
  • PHOTOBOOK(50P)
  • ポストカード(25枚)
初回限定盤B DVD収録内容
  • 「2018.3.4 BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??@東京・両国国技館」ライブ映像
  • WACK代表渡辺淳之介×プー・ルイによるオーディオコメンタリー収録
BiS(ビス)
BiS1stBiS2nd
パン・ルナリーフィ、ゴ・ジーラ、ネル・ネール、トリアエズ・ハナのBiS1st、ペリ・ウブ、キカ・フロント・フロンタール、アヤ・エイトプリンセス、ムロパナコ、ミュークラブ、YUiNA EMPiREのBiS2ndの2チームからなるアイドルグループ。もともとBiSは2014年7月をもって解散したが、再始動がアナウンスされ、2016年9月に新体制で活動を再開した。同年11月に1stアルバム「Brand-new idol Society 2」を発表し、1stワンマンライブを東京・下北沢SHELTERで行った。2017年2月に2ndアルバム「Re:STUPiD」をリリース。1月より全国ツアー「Re:STUPiD TOUR」を開催し、それに伴って1週間米しか食べることのできない車中泊ツアーおよび100kmマラソンを敢行した。同年5月よりGANG PARADEのカミヤサキが、アヤとレンタルトレードで加入。カミヤを迎えた体制で同月にシングル「SOCiALiSM」を、10月にシングル「I can't say NO!!!!!!!」をリリースした。2018年3月の東京・両国国技館公演「BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??」をもってリーダーのプー・ルイが卒業。このタイミングでカミヤとアヤのレンタルトレードが終了し、6人体制での活動をスタートさせた。さらに同月、両A面シングル「WHOLE LOTTA LOVE / DiPROMiSE」」をもって日本クラウンから“再メジャーデビュー”を果たし、同年4月に47都道府県ツアー「I Don't Know What Will Happen TOUR」をスタートさせるも、同月にももらんどが脱退。6月からはメンバー入れ替え戦「BiS.LEAGUE」方式を取り入れ、BiS1st、BiS2ndの2チームに分裂した体制で活動し、7月にシングル「Don't miss it!!」を発表した。