シングルで「新しいことやってみる?」
──「start over」はシンプルな構成のわりに各パートで凝った演奏をしているから、聴き終わってから3分強という短さに驚きます。
彩姫 私も最初に聴いたとき「こんなに短いんだ」と思ったけど、意外と長く感じるんですよね。
小鳩 BAND-MAIDは曲展開を同じものにしないのが大好きなので、そういうところでBAND-MAIDらしさが出てると思いますっぽ。
──それでいてJ-POP感もあって。今回、シングルヒットを狙おうという思惑もあるんですか?
KANAMI ギクッ。
一同 (笑)。
彩姫 実際、「ヒット曲欲しいよね」っていう話にはなりました(笑)。
KANAMI そういうプレッシャーはありますね。より多くのご主人様お嬢様に聴いてもらうには……っていう。
──でも、BAND-MAIDはアルバムアーティストというイメージが強いですが。
小鳩 「Just Bring It」( 2017年発表の1stアルバム )以降、アルバムでは勢いよく走り抜けて、シングルで一旦落ち着くっていう流れになってきてるかなとは思いますっぽ。
KANAMI シングルで「ちょっと新しいことやってみる?」っていう雰囲気はありますね。なので、「Daydreaming」のときにも「受け入れてもらえるだろうか……」ってけっこうドキドキしていたし、今回もそうです。
──でも、「start over」はメロディ、歌詞、ボーカル、演奏が高いレベルでうまくかみ合った曲だと思います。ほかの皆さんは今回の出来栄えに関してどう感じてますか?
小鳩 初めての挑戦で不安もすごく大きいんですけど、自信はめっちゃあるっぽ。
彩姫 めっちゃいいと思いますね。
KANAMI 出来栄えはいつもいいと思ってやってるんですけど、リスナーがそれを聴いて感想を返してくれたとき、初めて曲って完成すると思うんですよね。そこで「ああ、これでよかったんだ」ってなると思います。
小鳩 お給仕でやったらどんな反応されるんだろうっぽね。2曲目の「Screaming」は盛り上がってくれるだろうなって想像できるけど、「start over」は今までの感じと違いすぎて、「どんな反応になるんだろう?」っていう気持ちがすごくありますっぽ。でも、BAND-MAIDの新しいレパートリーとしてこういう曲もあることを知ってほしいですっぽ。
──逆に、この曲で初めてBAND-MAIDを知って、ほかの曲を聴いてみたら「わ、こんなに激しいんだ」って感じる人もいるでしょうね。
小鳩 そうですっぽね。そこのギャップも楽しんでもらえたらと思いますっぽ。
“精神的体育会系”バンドの今後
──皆さんは常に自分たちのことを追い込んでいるバンドですが、KANAMIさん的に今後の展望はどうですか?
KANAMI カップリングの「Screaming」を聴いてもらえば、BAND-MAIDはもっといろんなことがやれるっていうことが伝わるかもしれないです。この曲は自分で作った曲の中で一番速い曲なんですけど、もともとはもうちょっとテンポが遅くて。最終的にBPMを215まで上げたんですけど、みんな最初のテンポのときに作ったフレーズを変えずにレコーディングしたんです。だから、私たちは追い込めばまだまだできるんですよ。今後もいろいろな曲を作っていくと思うんですけど、また自分たちの首を締めつつ、テクニックを上げつつ、やっていけるんじゃないかと思います。
──過去に作った曲で、「これは難しすぎるだろ」って当時感じていたものも、今では普通にお給仕でこなしているんですよね?
彩姫 余裕。
一同 (笑)。
彩姫 「言葉入れすぎた!」っていう曲も今は大丈夫だし。
KANAMI 「キー高すぎちゃった!」とか。
小鳩 「このコーラスどうやって歌うっぽ?」とか。
彩姫 そういうのも今では全部できるようになってるんで、今後もまた難しくしちゃうんでしょうね。
KANAMI でも、メロディは絶対にキャッチーなものにしたいし、聴きづらいのは嫌なので、そこはテクニックが上がっても変えずに残していきたいなって思います。
彩姫 それはみんななら大丈夫。
──今の彩姫さん、カッコいいですね。
一同 (笑)。
彩姫 はい、そうなんです(笑)。
──何が皆さんをそこまで駆り立てるんですか?
小鳩 負けず嫌いなんだと思いますっぽ。自分たちに対して。
彩姫 みんながみんな負けず嫌いだし、飽き性だし、すぐに「これやりたい」っていうのが出てくるんだと思います。
KANAMI 欲深い。
小鳩 「もっともっと」って楽しくなっちゃうんだっぽね。
──精神的体育会系バンドですもんね。
小鳩 誰も体育会系で育ってないはずなのに、精神は体育会系だっぽね。
──キツい状態に追い込まれると、ランナーズハイならぬ“バンドマンハイ”に。
彩姫 そんな感じになってるんですかね。
KANAMI でも、お給仕をすると筋肉が壊れるらしいので、最近は本当に体育会系になってきました。お給仕が終わったあとにプロテインとかアミノ酸を飲んだり、整骨院に行ったり。
──リアル体育会系じゃないですか(笑)。アミノ酸と言えば、MISAさん、酒を飲んだあとにアミノ酸を飲むと二日酔いになりにくいですよ。
MISA あ……いいこと聞いちゃった。帰りに買っていきます(笑)。
- BAND-MAID「start over」
- 2018年7月25日発売 / 日本クラウン
-
初回限定盤A
[2CD+Blu-ray+ボーナスカード]
7980円 / CRZP-35 -
初回限定盤B [CD+DVD]
3980円 / CRCP-10406 -
通常盤 [CD]
1080円 / CRCP-10407
- CD収録曲
-
- start over
- Screaming
- 初回限定盤A付属 特典CD収録曲
-
- BAND-MAIKO「secret MAIKO lips」
- 初回限定盤付属Blu-ray&DVD収録内容
-
2018.04.13「BAND-MAID WORLD DOMINATION Tour 2018【宣告】」@ZEPP TOKYO
- DOMINATION
- Play
- Spirit!!
- the non-fiction days
- モラトリアム
- Alive-or-Dead
- CROSS
- Turn me on
- Don't you tell ME
- Daydreaming
- One and only
- Puzzle(acoustic)
- anemone(acoustic)
- DICE
- secret My lips
- CLANG
- FATE
- onset
- Carry on living
- alone
- Rock in me
- I can't live without you.
- you.
- FREEDOM
- REAL EXISTENCE
- Choose me
- ツアー情報
BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 2018-2019【侵略】 -
- 2018年9月12日(水) 神奈川県 CLUB CITTA'
- 2018年9月15日(土) 石川県 金沢EIGHT HALL
- 2018年9月17日(月・祝) 新潟県 NEXS Niigata
- 2018年9月22日(土) 広島県 広島CLUB QUATTRO
- 2018年9月24日(月・振休) 岡山県 CRAZYMAMA KINGDOM
- 2018年9月28日(金) 愛知県 Zepp Nagoya
- 2018年9月30日(日) 宮城県 Rensa
- 2018年10月7日(日) 香川県 高松MONSTER
- 2018年10月8日(月・祝) 大阪府 なんばHatch
- 2018年11月4日(日) 北海道 札幌PENNY LANE24
- 2018年11月30日(金) 福岡県 DRUM LOGOS
- 2018年12月1日(土) 熊本県 熊本B.9 V1
- 2018年12月8日(土) 京都府 京都FANJ
- 2018年12月9日(日) 兵庫県 Harbor Studio
- 2018年12月14日(金) 長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
- 2018年12月16日(日) 山梨県 甲府Conviction
- 2019年1月11日(金) 東京都 新木場STUDIO COAST
- 2019年1月12日(土) 東京都 新木場STUDIO COAST
- BAND-MAID(バンドメイド)
- 2013年7月に秋葉原のメイド喫茶で働いていた小鳩ミク(G, Vo)を中心に、彩姫(Vo)、KANAMI(G)、AKANE(Dr)、MISA(B)の5人で結成されたガールズロックバンド。メイド服を身にまとい、ライブを“お給仕”、ファンを“ご主人様”、“お嬢様”と呼ぶスタイルで活動している。2016年3月にアメリカ・シアトルで実施された日本文化のコンベンションイベント「SAKURA-CON」に出演し、約3000人の観客を前にパフォーマンスを披露。同年5月に3rdミニアルバム「Brand New MAID」を日本クラウンよりリリースしメジャーデビューした。その後国内外でライブ活動を展開し、2018年に2月にメジャー2ndアルバム「WORLD DOMINATION」、7月に3rdシングル「start over」をリリース。9月からはライブツアー「BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 2018-2019【侵略】」を開催する。