音楽ナタリー Power Push - 「@JAM×ナタリー EXPO 2016」スペシャルインタビュー

上中丈弥（THE イナズマ戦隊） × NAH

幕張メッセに情熱の風を吹かせる

ロックバンドとアイドルの垣根はもうない

上中　ちょっと聞きたいんだけど、アイドルっていつからこうなったんだろ？ステージで汗をかいてライブをやるっていうのが今は当たり前になってるよね。

──今のアイドルっていわゆるライブアイドルってカテゴリが主流になっちゃってるんですよね。

高見　それが当たり前というか、しっかり歌って踊らないと成立しない感じではあります。

上中　“アイドルは歌う”っていうのが軸になってるんだね。でも君たちがこっちのシーンで活躍すればするほど仕事がなくなる人もいるんだよ！（笑）

一同　あはははは（笑）。

高見　アイドルも泥臭いことを求められたり、がむしゃらであればあるほどお客さんも盛り上がってくれる。「もっとがっつく感じでステージに食らい付け！」とか言われますよ。

上中　体育会系なんだね。

──だからライブ後はファンからもやり切った感が出てますよね。

高見　そうですね。汗まみれです（笑）。

──楽曲もいわゆるアイドルっぽいものよりロック系が多い印象はあります。

上中　変わってきているんですね。女の子が一生懸命がんばってる姿を見て自分もがんばろうって思いたい人たちがたくさん集まるのかな。それはロックバンドのお客さんも多いんだろうけど、ジャンルが違うことで何が違うとかはないよね。垣根はもうないんだなって。俺もみんなと同じ衣装着ようかな（笑）。4人目のNAHとして！

脇　それは楽しみです（笑）。

求められることは全部出したい

──「情熱の風」は「TOKYO IDOL FESTIVAL 2016」のステージでお披露目されました。初披露はどうでしたか？

高見　3人で会うのがそもそも4回目くらいで。いきなり大きな野外ステージだったので緊張しました。マイクで合わせるのもそれが初めてで心配しかなかったんですけど、いざステージに上がってみたら大丈夫で、ほかの2人を見る余裕もあって。改めてすごくパワーのある曲だなって思いました。

吉木　でも本番前にステージ裏でずっと振りの練習をしてました。けっこう焦ってましたね。

──オーディエンスの皆さんもすごくノッてくれてました。

上中　それはすごいな！俺、格闘技のジムに行ってるんだけど、そこで一緒に練習してる50歳のおじさんがアイドル大好きで。ジムでNAHのことも話してて、3人のグループのCDをもらって「勉強してください」って言われて。アイドルのお客さんはノリもいいし絶対にライブは楽しいですよってアピールされて、なんかそれで自分たちが「@JAM」に出演するのを安心したっていうのはあります。

高見　楽曲もすごく幅広いので、アイドルフェスに来るとファンの人はどの曲を聴いてもノレるんですよ。だからバンドさんのライブでもすごく盛り上がってくれると思います。

上中　それは素晴らしいですね。いろんなジャンルのアイドルがいるし、シーンとして絶対に楽しいと思う。俺たち「今アイドルがいい」って言われ続けててもよくわかんなかった部分もあったけど、今はすごくいいと思ってる。

吉木　ありがとうございます！

──「@JAM×ナタリー EXPO 2016」でイナズマ戦隊はメインステージでライブを行います。どんなライブをしたいですか？

上中　俺らは常に「明日はない」と思ってライブをやってるんですよ。だから求められてることを全部出し切りたい。そして当日はアイドルの人たちに僕らがやってきたすべてを込めて剛速球を投げてみたいね。俺らもギリギリ瀬戸際みたいなライブをやりますよ。きっとアイドルファンの皆さんは温かいから全部受け止めてくれると思ってます。俺らはアイドルではないけど、必死感は同じくらいあると思うので、そういうのを見せたい。俺らがどこまで通用するか試したいです。デビュー1年目の気持ちくらいでいきたいね（笑）。

──当日はNAHともコラボで「情熱の風」を披露することが決まりました。

高見　緊張ですね！イナズマ戦隊さんの演奏に負けないように歌いたいと思います。

上中　俺はどう立ち回ろうかな。やっぱり同じ衣装着ようか？

一同　あはははは（笑）。

脇　盛り上がるとは思います（笑）。

上中　それで受け入れられなかったら立ち直れないと思う（笑）。

──では最後にイベント当日に向けてNAHから意気込みをいただけますか。

脇　私たちは「@JAM×ナタリー EXPO 2016」を盛り上げるために誕生したユニットなので、イベントが終わったら解散しちゃうんですけど、最後まで全力でいきたいと思います！コラボではイナズマ戦隊さんと一緒にステージを盛り上げていきたいです。

高見　最後は爆発するくらいの熱を放出して気持ちよく解散したい（笑）。そうなるようにイナズマ戦隊さんと力を合わせて一緒に盛り上げます！

左から上中丈弥（THE イナズマ戦隊 / Vo）、脇あかり（NAH、東京パフォーマンスドール）、高見奈央（NAH、ベイビーレイズJAPAN）、吉木悠佳（NAH、Party Rockets GT）。

吉木　最初は期間限定ユニットで活動することに対して不安もあったんですけど、やってみたらすごく楽しいし、いろんな方に知っていただく機会になりました。生バンドでライブをやるとファンの皆さんも盛り上がってくれるので悔いのないようにライブをやり切りたいと思います。

上中　そうか！みんな「情熱の風」吹いてる？

一同　吹いてます！

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ベイビーレイズJAPAN（ベイビーレイズジャパン）

大矢梨華子、高見奈央、傳谷英里香、林愛夏、渡邊璃生からなる5人組ユニット。2012年9月にシングル「ベイビーレイズ」でメジャーデビューを果たす。デビューから2年以内に日本武道館公演を実現することを目標に精力的な活動を続け、2014年12月に同所でのワンマンライブが実現。しかし、日本武道館を満員にすることはできなかったため「ベイビーレイズJAPAN」に改名し、よりロック路線を突き詰めていく「IDOROCK」という新たなグループのテーマを掲げ活動していく。またグループとして「日本武道館公演満員」「紅白歌合戦出場」を目指すことを宣言した。2016年5月には12thシングル「閃光Believer」をリリース。7月にはフランスにて開催された「JAPAN EXPO 2016」に出演し、海外進出を果たした。9月に2ndアルバム「ニッポンChu!Chu!Chu!」を発表し、10月には東京・新宿ReNYにて主催ライブ「EMOTIONAL IDOROCK FES.」を開催する。

東京パフォーマンスドール（トウキョウパフォーマンスドール）

1996年のライブを最後に活動を休止したのち、2013年6月に新生・東京パフォーマンスドールとして新メンバーで始動。高嶋菜七、上西星来、櫻井紗季、浜崎香帆、脇あかり、飯田桜子、神宮沙紀、小林晏夕、橘二葉の9人で活動している。2013年8月から12月まで東京・CBGKシブゲキ!!にて演劇とライブが融合した「PLAY×LIVE『1×0』」を上演し、2014年には同演目を新たなバージョンで再演。ライブでは先代TPDから受け継いだ、MCなしで歌とダンスをノンストップで繰り広げる“ダンスサミット”を展開し注目を集める。2014年6月にデビューシングル「BRAND NEW STORY」をリリースし、8月には初の東名阪単独ツアーを実施。さらに11月と2015年4月にはZeppツアーに挑戦し、「1×0」を冠したシリーズを完結させた。2016年2月には東京・Zepp DiverCity TOKYOにて「ダンスサミットネイキッド」と銘打った新公演を2日間にわたって繰り広げた。3月には浅倉大介が手がけた4thシングル「逆光×礼賛」を発表。8月には「純愛カオス」をリリースした。

Party Rockets GT（パーティーロケッツジーティー）

HARUKA、FUMIKA、AYUMI、HIMEKA、NANASEの5人からなるアイドルグループ。2012年に結成しメンバーの卒業、加入を繰り返しながら2015年10月に新体制として活動がスタート。エリック・マーティンが楽曲提供するなど、ロック中心の楽曲でパワフルなステージを繰り広げている。2016年7月にニューシングル「真夏のマジ☆ロケット」を発表した。

THE イナズマ戦隊（イナズマセンタイ）

歌心あふれるメロディと力強いバンドサウンドが魅力の4人組ロックバンド。1997年に北海道札幌市で結成され、2002年8月にインディーズからミニアルバム「THEイナズマ戦隊」を発表。2003年2月にシングル「月に吠えろ」でメジャーデビュー。リリースに連動して年間100本を超えるライブツアーを敢行し話題を集める。2010年にSony Music Artistsが新たに立ち上げたSMALLER RECORDINGSに移籍。近年では上中丈弥（Vo）が作詞家として、関ジャニ∞「ズッコケ男道」「無責任ヒーロー」やKis-My-Ft2「Everybody Go」「We never give up!」などジャニーズ関連の楽曲制作に参加していることでも知られている。2013年には、ドラマ「Y・O・U やまびこ音楽同好会」の主人公である桐谷健太演じる河野勇作とコラボレートした、同番組の主題歌「喜びの歌」をリリースする。2016年7月には名村武プロデュースのアルバム「GALAPAGOS」を発売した。2017年に結成20周年を迎える。

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@JAM×ナタリー EXPO 2016

音楽ナタリーと「@JAM」による共催イベント。アイドルだけでなくロックバンドや男性ダンス＆ボーカルグループも出演する「ナタリーステージ」や、これまでの「@JAM」シリーズでも好評だった「@JAM MEETS」を発展させた「MEETSステージ」などさまざまなプログラムが用意されており、数多くのアーティストが出演する。