アルテミスの翼「わがまま☆契約書 / はにはにとらっぷ!」インタビュー|令和の時代に合った王道の“かわいさ”をお届け (2/2)

路線変更は結果的に大成功

──2020年に結成されたアルテミスの翼ですが、前作の「ちゅき...ちゅ!」は大きなターニングポイントになったと思います。デビュー当時は「ギリシャ神話の世界から人間界に降り立った」というコンセプトが前面に出ていた印象ですが、アイドル界のトレンドである“かわいい”路線へ大胆なシフトチェンジをしましたよね。

シオリ 「ちゅき...ちゅ!」での路線変更は結果的に大成功だったと思います。自分たちとしてもハマっている感触があったし、ファンの方たちからの評判もよかったんですよ。

ツカサ ギリシャ神話をモチーフにしたデビュー当時の世界観は私たちならではの大きな特徴ではあったけど、同時に「ちょっととっつきにくい」という声も聞こえていたんです。かわいい曲を歌うようになってからは、ファンの方が広がっている感触がありますね。特に女性ファンが明らかに増えました。

キアラ 「ちゅき...ちゅ!」でTikTokでの発信に本格的に取り組むようになったことも大きかったです。「アルツバさんって『ちゅき...ちゅ!』歌っていましたよね」とか、ほかのアイドルさんからも話しかけられるようになりました。

カシオペア・キアラ

カシオペア・キアラ

ツカサ こういうかわいい路線って、やるからには徹底してやり切ったほうがいいと思うんです。照れが見えると、中途半端になってしまうので。前回の「ちゅき...ちゅ!」もそうでしたが、今回の「わがまま☆契約書」「はにはにとらっぷ!」ではメンバー全員が自分のかわいさを極限までアピールしています。

カレン メンバー9人、それぞれ「かわいい」のアピール方法が微妙に違うんですよ。そこも注目ポイントです。アルツバはきれい系のメンバーが多いから、かわいい系の曲をやるときのギャップ萌えもあると思います。

メンバーそれぞれの“かわいさ”は?

──各々アピール方法が違うというのは、ひと口に「かわいい」と言っても、いろんな「かわいい」があるということですよね。メンバー9人それぞれがどのようなかわいさを持っているのか、順番に解説をお願いできますか?

カレン リーダーのシオリさんは「高嶺の花・かわいい」ですね。常にプリプリ、キュルキュルしているようなかわいさじゃなくて、「ここぞ!」というときに出る一発入魂の笑顔にクラクラきちゃいます。

シオリ 「一発入魂」って(笑)。

アテナ・シオリ

アテナ・シオリ

カレン 単にきれいなだけじゃなく、格調高いんですよ。気品あふれる美しさはアルツバの鏡です!

──この調子でどんどんいってみましょう! 次はツカサさん。

カレン ツカサさんは「AIかわいい」じゃないでしょうか。

ツカサ 何それー! そもそも「AI」という響きがかわいくないよ(笑)。

カレン 違うんですよ、聞いてください! ツカサさんってかわいさに対して妥協がないんです。例えば顔の角度ひとつとっても、どうしたらかわいく見えるのか、AIのように計算し尽くしているのがすごいなと思っていまして。アイドルとしてプロフェッショナルと言えばいいんですかね。そういう姿勢は勉強になるし、本気で見習いたいです!

──キアラさんは、いかがでしょうか?

リョーカ キアラさんは「エロかわいい」という表現がぴったりかもしれない。アイドルでありながら、セクシーな面も持っているんですよ。ちょっと小悪魔的なところもありますし。

キアラ やめてー(笑)。

リョーカ その色気はステージ上でも感じます。例えば踊り方とかからもフェロモンがあふれているんですよ。止めようにも止められないフェロモン(笑)。

──では、リョーカさんのかわいさは?

キアラ 「王道・かわいい」ということになるのかな。メンバーカラーのピンクが本当に似合います。“ザ・桃色”って感じ。普段の髪型も、ツインテールとかお団子とかアイドル感満載ですし。

シオリ リョーカちゃんはかわいいだけじゃなくて、熱い気持ちを持ち合わせているところも魅力だと思います。あとパフォーマンス中の表情管理がすごく上手だから、そこにも注目していただきたいです。

──続いて、カレンさんは?

ドルフィン・カレン

ドルフィン・カレン

ツカサ 加入したときから思っていたのは、清潔感があるなということ。なので「さわやかわいい」かなって。

シオリ さわや……かわいい? 微妙にダジャレみたいになっているじゃん(笑)。

ツカサ ごめん、そんなつもりはなかったんだけど(笑)、カレンちゃんは育ちのよさを感じるんですよ。普段の所作とかもすごく上品ですし。

オト 「あざとかわいい」要素もあると思います。いつもはしっかりしているんですけど、スイッチが切れるとふにゃふにゃふにゃって甘えてきて、なんかその様子にキュンってしちゃうんですよね。私たちですらそんな調子だから、男性ファンの方はキュン死しちゃうかも(笑)。

──次はオトさんについてお願いします。

トライアングル・オト

トライアングル・オト

リョーカ 「無邪気・かわいい」って言葉が当てはまると思います。本当に天真爛漫なので。裏表がなくて、言動も計算していない感じがして……。

ツカサ ん? 私、さっき「計算し尽くされたAIのような女」みたいな言われ方をしたような気がするんだけど(笑)。

リョーカ いやいや、ツカサさんにはツカサさんのかわいさがあるんですよ! かわいさのタイプが違うだけで! ただ、オトちゃんは子供みたいなところが無邪気でかわいいなって思います。

──ここからは新メンバー3人です。まずヒナさんは?

カレン すごく元気なんですよ。挨拶もしっかりしていて、返事するときは「はいっ!」って体育会系みたい。帰るときも「お先に失礼しますっ!」とか言いますし。パワフルで礼儀正しい子というのが第一印象。だから「パワフルかわいい」ってことになるのかな。

キアラ ヒナちゃんが入ったことでグループ全体のパフォーマンスがパワフルになり、同時に楽屋の雰囲気も明るくなりました。やっぱり元気に挨拶するメンバーがいると、その場の空気が締まります。ムードメーカー的なところはありますね。

──ヒナさんは学校でスポーツ系の部活をやられていたんですか?

ヒナ いや、ずっと帰宅部でした。でも小学校のときからずっとアイドルをやっていたので、礼儀作法は自然と身に付いたんだと思います。夜でも「おはようございますっ!」って挨拶する世界ですから。

──ユイさんについてはどうでしょう? 正統派美人という印象がありますが。

コイヌ・ユイ

コイヌ・ユイ

ツカサ 私の中では、ユイちゃんは「2次元・かわいい」イメージ。アニメ声だし、オタク気質でもあるんです。SNSでもアニメのことを発信していたり、ファンの方ともそういった話題で一緒に盛り上がったりしていますし。

オト SNSで唐突に変な画像を使ったり、普段の会話でもわりと突拍子もないことを言い出したりするんですよ。こんなかわいらしい見た目なのに、そのギャップがすごいなって思います。

──最後はサクラさんです。

シオリ サクラちゃんは「守ってあげたいかわいい」で決まりじゃないでしょうか。見た目の小ささもさることながら、しゃべり方もふわふわで優しい感じです。一緒にいて癒される存在。笑顔もすごくかわいいですしね。

このメンバーなら大きな目標を掲げても違和感がない

──さて、アルテミスの翼は秋にデビュー5周年ライブを控えていますね。

シオリ 10月13日にステラボールでワンマンをやります! 5周年という節目のタイミングなので、私たちもいつも以上に気持ちが入っています。メンバーみんなの意見を取り入れながら、最高のステージにしていくつもりです。

──アルテミスの翼はセットリストや演出をメンバーが自発的に決めることが多いんですよね。

ツカサ そこはこのグループの特徴かもしれません。セットリストはシオリちゃんとユイちゃんが中心になって決めることが多いんですけど、ほかのメンバーもいろいろ意見を出しますし、リーダーのシオリちゃんもそれを積極的に取り入れてくれるタイプなんです。

ペルセウス・ツカサ

ペルセウス・ツカサ

キアラ さっき、“それぞれのかわいさ”について話して感じたのは、こんなに個性豊かな9人がそろっているのは大きな武器だなということ。5周年ライブでは、個々の見せ場もしっかり作っていけたらと思っています。

──デビュー5周年を経て、アルテミスの翼として今後どこを目指していきたいか、新メンバーの3人から意気込みをお願いします。

サクラ このグループに入る前にアルツバのライブを観させてもらったんですけど、「私、この中に入れるのかな?」という不安があったんですよ。メンバーは身長が高くてスタイルも抜群なので、そこに私が混じると浮いちゃうんじゃないかって。ただ、やっぱり自分たち3人が入ったことでグループをもっと大きくしたいという気持ちはあって……。具体的には日本武道館など、そういう大きなステージに立ちたいという思いが、今のモチベーションになっています。

ユイ 私はアイドル歴が長いから、やりたいことはすでにけっこうやらせていただいてきました。でも、やっぱりまだ叶えたい夢もあるんですよね。例えば先日、サンリオピューロランドに行ったんですけど、「こういうところでキャラクターと一緒にライブしたい!」と思ったり。あと個人的にはアイドルをプロデュースすることにも興味があるので、そういう部分で活動にしっかり携わることができたらいいなと考えています。

ヒナ 私たちは入ったばかりなのに、ステラボールみたいな会場でワンマンをやれるのは恵まれているなと思っています。でも、それは5年間アルツバを守り抜いてきてくれたオリジナルメンバーのシオリさんがいるからこそ。そこに対する感謝の気持ちを忘れずに、5周年ライブを最高のものにしたいと考えています。そして応援してくださる方が増えるようなライブをし続け、日本武道館を目指していきたいです!

──最後に、唯一のオリメンでリーダーのシオリさんからもお願いします!

シオリ 私の信念は「努力すれば絶対に結果はついてくる」。それだけを信じながら、意地でアルツバをここまで持ってきました。正直、大変なこともたくさんありました。メンバーの入れ替えも多かったですし。でもこのメンバーなら、日本武道館という大きな目標を掲げても違和感がないと思うんですよ。それくらい今は充実感を覚えています。この9人の熱量で活動を続けていたら、きっと光をつかめるはず。リーダーとして私も精一杯がんばりたいと思います! 皆さん、温かい応援をよろしくお願いします!

アルテミスの翼

アルテミスの翼

公演情報

Wings of Artemis ANNIVERSARY 5th ONEMAN LIVE

2025年10月13日(月)東京都 ステラボール

プロフィール

アルテミスの翼(アルテミスノツバサ)

レコード会社・rock fieldがプロデュースするアイドルグループ。「100年に一度の混沌とした世界に“愛と勇気と友達”を与えるためにギリシャ神話の世界から人間界に降り立った7柱」というコンセプトで活動をスタートさせた。2020年11月に東京・TSUTAYA O-WESTでデビューライブ「ともだちいっぱい」を行い、2021年1月に1stシングル「最終ゼンヤ / MONSTERビーツ」を発表。2022年8月に初のアルバム「Wings of Artemis」をリリースした。2023年2月にはタイ、7月にはフランスで行われた「Japan Expo」に出演。同年9月に初のミニアルバム「Road to Greece」、2024年11月にシングル「ちゅき...ちゅ!」を発表した。2025年3月にライブラ・ヒナ、コイヌ・ユイ、アフロディーテ・サクラが新メンバーとして加入し、8月に両A面シングル「わがまま☆契約書 / はにはにとらっぷ!」をリリース。10月に東京・ステラボールでデビュー5周年ワンマンライブ「Wings of Artemis 5th Anniversary ONEMAN LIVE」を開催する。