Ange☆Reve|これまでで一番強い絆 満を持して届ける初のフルアルバム

Ange☆Reveが初のフルアルバム「Ange☆Reve」をリリースした。

2014年に活動をスタートさせ、幾多のメンバー変更を繰り返しながらも、今年で結成6周年を迎えるAnge☆Reve。セルフタイトル作「Ange☆Reve」は彼女たちの6年間の活動の集大成とも言える内容で、メジャーデビュー以降のシングル曲や現メンバーで再レコーディングされたインディーズ時代の代表曲に、新曲5曲を加えた全12曲が収録されている。

音楽ナタリーではアルバムの収録曲についてはもちろん、現体制のAnge☆Reveが持つ強みはなんなのか、メンバー5人に話を聞いた。

取材・文 / 近藤隼人 撮影 / 佐々木康太

気持ち的にも大人になった

──2019年はAnge☆Reveにとってどんな1年でしたか?

佐々木璃花 Ange☆Reveは今まで元気でフレッシュなグループというイメージで活動していたんですけど、去年から美脚をアピールするなど大人っぽさを打ち出すようになり、2019年はグループとしてのテーマを作れた年だったと思います。いろんな意味で気持ちが強まったというか、グループ内の雰囲気も変わりました。気持ち的にも大人になったと感じています。

水野結愛 毎年1年経つのがあっという間に感じるんですけど、去年は今までで一番早く時間が過ぎていきました。それくらい充実していたんだと思います。ひめたん(原姫子)が夏に加入して、改めて気持ちを1つにできたのかなと。みんなで協力して1つひとつのことに臨んで……仲間を意識した1年でした。

──グループ内の空気感がよりよくなったんですね。

水野 いい意味で全然気を使わないし、姫たんも新人という感じがしないし、日々の小さなことでお互い信頼できていると実感します。とてもいい関係性なんだと思いますね。

Ange☆Reve

──吉橋さん、権田さんは去年1年を通して心境に変化はありましたか?

吉橋亜理砂 より一層Ange☆Reveのことが好きになりました。自分たちが提供するものに自信が持てるようになって、ほかのアイドルさんを見ていても「やっぱり私にとってはAnge☆Reveが一番だな」と思います。

権田夏海 私は2年前にAnge☆Reveに加入したんですけど、最初の1年は付いていくのに必死で。曲を覚えるのはもちろんのこと、初歩的なこともわからなくて、メンバーにフォローしてもらっていました。でもだんだんと慣れてきて、去年は個性を伸ばして自分のキャラクターを確立させることができた1年になりました。

──権田さんはAnge☆Reve加入前も別のグループでアイドル活動をやっていましたが、それでも慣れるのに時間がかかったんですね。

権田 歌ったり踊ったり、パフォーマンスの面ではそんなに苦はなかったんですけど、気持ち的にちょっと複雑だったんですよね。最初はサポートメンバーとして加入したので、「何をサポートすればいいんだろう……?」と思っちゃって。正規メンバーに昇格してからも、「ここでがんばるぞ」という気持ちになるまで悩んでいました。そのあと前向きな心境になれたのは、このメンバーとスタッフさんのおかげだと思います。

──原さんは去年7月にグループに加入しましたが、そこから約半年間活動してきていかがですか?

原姫子 前からずっとAnge☆Reveに入りたいと思っていたので、2019年は人生がガラッと変わった年になりました。毎日が目まぐるしくて、Ange☆Reveに入った実感があまりなかったんですけど、今年に入ってからメンバーの1人になったと感じています。

権田 ひめたんはすごく落ち着いていて、大人びているんですよ。あたふたすることもあるのかもしれないけど、それを表に出さないポーカーフェイスです。

吉橋 肝が据わってます!

今のAnge☆Reveはメンタルが強い

佐々木璃花

──Ange☆Reveは今年結成6周年を迎えますが、現在に至るまでメンバーの入れ替わりも多く、決して順風満帆な道のりではなかったと思います。唯一のオリジナルメンバーである佐々木さんは、この6年間をどう振り返りますか?

佐々木 最近、“卒業”と“脱退”の違いが話題になりましたけど、Ange☆Reveにも卒業したメンバーと脱退したメンバーがいて。結成時から数えたら、今の5人を含めて歴代のメンバーが15人くらいいるんですよ。その中で脱退については正直苦しい部分がいっぱいあったし、卒業していくメンバーについても悲しくて悲しくて、泣きながら「辞めないでほしい」と話したこともありました。やっぱりメンバーの入れ替わりが一番心にくるんですよね……そのたびに「自分は簡単に諦めたくない。もっとがんばって、Ange☆Reveの未来をつなげていかなきゃ」という気持ちになります。

──メンバーの入れ替わりを活動の糧にしてきたんですね。

佐々木 メンバーが卒業を発表するたびに「この子がいなくなったらどうなっちゃうんだろう」と不安になるんですが、新しく入ってくれた子ががんばってくれてなんとかなるんですよね。悲しさもある分、新メンバーに対して「ありがとう」という気持ちを持てるし、結果的にいいグループになれていると思います。

──現体制のAnge☆Reveにはどんな強みがあると思いますか?

佐々木 メンタルの強さ!

吉橋 それはあるね(笑)。

佐々木 誰かしら気持ちが弱いと周りのメンバーにも影響しちゃう。これだけメンタルが強いメンバーが集まったグループはなかなかないんじゃないかな。

権田 ありえる(吉橋)ちゃんはちょっと打たれ弱いところがあるんですけど、そのことを知っているから周りがちゃんとフォローしていて。みんなグループ愛が強くて、切磋琢磨していく関係ではあるんですが、いい意味で対抗心がないんですよ。グループを成長させたいと思って支え合えるからこそメンタルが強いんだと思います。自分たちがグループのことを好きじゃないとファンの人にも好きになってもらえないですし。

水野結愛

水野 私はAnge☆Reveに入って今年で4年目になるんですが、加入当時はこんなに自分の個性を出せるとは思ってなかったんです。ホントに気を許した人にしか素を見せられないし、最近は何かを言ったときにメンバーが反応してくれないこともあるんですけど(笑)、それくらい心を許してます。お互いのことをすごく理解しているからこそ、言葉にしなくても雰囲気で気持ちを感じ取れるし、メンバー同士を思いやれるこの関係はグループの強みになっていると思います。

──メンバー同士の結束が固いんですね。

水野 グループアイドルって分裂しちゃうこともあると思いますが、そういうことは絶対になくて。5人で1つというか、とにかくいつも一緒です。

 ちゃんと意見を言い合える関係で、いい雰囲気だと思います。

──ライブの演出などについても話し合うんですか?

吉橋 細かいところまでメンバーで話し合います。

佐々木 私は去年、ツアーをやることが目標だったんです。なんなら3年前くらいからそう言い続けてるのに、まだ叶ってなくて。去年はやりたすぎて、ツアーのコンセプトからグッズまで全部自分で考えたんですよ! それでも結局開催できず悲しかったんですが、そのくらい自分たちでいろんなことを考えるのが当たり前になっています。