Ange☆Reve|これまでで一番強い絆 満を持して届ける初のフルアルバム

ついにフルアルバムを出すときがきた

──ここからはグループ名を冠した1stフルアルバム「Ange☆Reve」について聞かせてください。長い期間活動してきて、これが初めてのフルアルバムというのはちょっと意外ですね。

権田夏海

佐々木 私も「初めてなんだ」と思いました(笑)。私たちはポニーキャニオンさんからデビューさせていただいたとき、映像部署に所属していたので、ずっとDVDシングルをリリースしていたんです。カップリング曲がなく、1枚に1曲の収録だったのでなかなか曲を音源化することができなくて。3年前に同時発売した2枚のミニアルバム(「Lumière ~天使盤~」「Lumière ~堕天使盤~」)でやっとCD化されていない曲たちすべてをCDでリリースできたんですけど、当時事務所の社長に「なんでフルアルバムじゃなくてミニアルバムなんですか?」と聞いたら、「フルアルバムを出すときはインディーズの曲も入れたいから、それができるようになるまで待ってる」と言われたんです。なので、今回「ついにそのときがきたか」と思いましたね。今のメンバーで再録したインディーズ曲をお届けできるのがうれしいです。

──アルバムにはインディーズ時代のシングル曲「勇敢な恋のセレナーデ」「Kiss me Happy」の再録版が収められます。

権田 加入する前からAnge☆Reveには「勇敢な恋のセレナーデ」というイメージがあったので、その代表曲を歌えることが感慨深かったです。レコーディングしているときに、「Ange☆Reveの一員になれたんだな」と改めて感じました。

水野 私、「勇敢な恋のセレナーデ」のレコーディングが一番不安だったんですよ。大事なセリフのパートがあるんですが、インディーズ時代のCDでは初期メンの渡辺くるみちゃんが担当していて。そのイメージがすごく強いので、再録することになってうれしかった反面、「この大事なセリフを私が言っていいのかな」とめちゃくちゃ緊張しました。「違和感を覚える人もいるんじゃないかな」と不安にもなったんですけど、うまく言えたと思うのでぜひ聴いてほしいです……!

権田 この曲には歴史があるからね。

水野 そうそう。重みがあるからこそ、ちゃんと思いが伝わるセリフにしなきゃと思って。一生懸命練習しました。

──「勇敢な恋のセレナーデ」は、皆さんにとっても今も変わらずAnge☆Reveの代表曲という位置付けの楽曲なんですか?

佐々木 はい。この衣装でミュージックビデオを撮っても違和感がないくらい、今も昔もグループのコンセプトにぴったりな曲だと思います。ライブだと最初でも最後でも、中盤に歌っても映えるし、とても万能。いつどのメンバーで歌っても違和感がないですね。

セリフパートは難しい

吉橋亜理砂

──メジャーデビュー以降に発表されたシングル曲も、現メンバーによる再録版でアルバムに収録されます。

吉橋 私は「星空プラネタリウム」がAnge☆Reveで一番好きな曲なんです。この5人で新しく録り直したことで、メンバーの声が重なったときの印象が前とはまた違うものになって。新しく生まれ変わったこの曲を届けられることがすごくうれしいです。

 私は「イトシラブ」のレコーディングがとても印象的でした。璃花さんの「大好きなの」というセリフがあって、私もそのパートを録ったんですよ。全然うまく言えなかったんですけど、この間の誕生日のときに作曲家の方がプレゼントとしてその音源をくださったんです。大阪でライブをやるときは璃花さんがそのセリフを関西弁に変えることもあって、すごく盛り上がる部分なのでぜひ注目してほしいです。

──セリフパートには、歌とは違った難しさがあるんでしょうね。

 そうですね。レコーディングのときはかなり緊張します。

水野 オケがないセリフだと自分の声がダイレクトで耳に返ってくるし。

吉橋 ブースの外でスタッフさんが笑ってるんですよ(笑)。

権田 「泣かないよ」のため息の部分、みんな録ったよね? スタッフさんから「もっとこうして」っていろいろ求められて、そのときはめちゃくちゃ恥ずかしかったです。

水野 私は、ため息よりも鼻息のほうが大きく聞こえてきちゃって(笑)。すごく気を使ってレコーディングしました。

佐々木 ライブだとセリフを噛んじゃうことがあるんですよ。真剣な表情で言うセリフを噛むと、「みんな心の中で笑ってるんだろうな……」と申し訳ない気持ちになります(笑)。