強くなったからこそ歌える曲
──アルバムには新曲も5曲収められます。まずリード曲「泣かないよ」は片思いの気持ちを歌った楽曲で、Ange☆Reveのクールな一面を表現した失恋ソングです。
権田 最初に聴いたとき、すごく感情的な曲だなと感じました。今までのAnge☆Reveにはない雰囲気の曲だったので新鮮でしたし、曲中の主人公を想像して「私も大恋愛してみたいな」と思いました。切ない曲ですが、この曲を聴いて「恋したい」と思ってもらえたらいいですね。
吉橋 メンバーもスタッフさんも「この曲がリード曲ですね!」と最初から意見が一致したんですよ。暗めな音のイントロから一気にアガるところが曲として強い印象で。ホントにこれまでのAnge☆Reveになかった雰囲気だし、今の私たちだからこそ伝えられる曲だと思いますね。私たちには、か弱い感じがなくなってしまったので(笑)。
権田 いや、初見にはか弱く映ると思うよ(笑)。
吉橋 そうかな。でも、強くなった今のAnge☆Reveじゃないとこの曲を等身大の気持ちで歌えないと思います。
水野 曲を聴くときにぜひ歌詞に注目してほしいです。サビ終わりの歌詞がちょっとずつ違っていて、1番では「こんなに好きになってたんだ」と自分の気持ちに気付くんですよ。2番で「好きになったんだ」と確信して、最後には「好きだったんだ」と過去のことにしていて。叶わない恋だと知って諦めつつ、いつか思いが届いたらいいなという気持ちも表れていて、その切ない感情の移り変わりがすごく好きです。
吉橋 振り付けでは2人で1つの大きいハートを作っているので、そこに注目してほしいです。あと、“泣かない”という気持ちを表現したサビの振り乱すような踊りも印象的です。
叶えられることは全部叶えたい
──「Re:overture」を経てアルバムのオープニングを飾る「Dear Dream」はポジティブな歌詞と明るい曲調が印象的で、「泣かないよ」とは対照的にAnge☆Reveの“天使”の側面が表現されています。
吉橋 アルバムの始まりにぴったりな曲ですよね。「未来に向かってがんばるぞ!」という思いが表れた、どストレートなアイドルソングだと思います。ダンスもキャッチーで、みんなで踊れるようになっているんですよ。
原 私にとってはAnge☆Reveのメンバーとして初めてレコーディングした曲なので、とても思い入れが強いです。
──一方、アルバムの最後を飾る「Be with You」は感動的な雰囲気のミディアムナンバーです。Ange☆Reveにはあまりないタイプの楽曲ですよね。
水野 この曲はAnge☆Reve初の卒業ソングなんですよ。「Be with You」というタイトルの通り、「離れていても心はそばにあるよ」という思いが歌われていて。最初に歌詞を見たときは悲しくて切ない曲なのかなと思ったんですけど、実際はとても温かい曲で。卒業だけじゃなく、旅立つ人みんなに向けた曲です。最近はライブの最後に歌うことが多くて、みんなで一緒に手を振るとすごくほっこりした気持ちになりますね。
権田 ライブでもアルバムでも最後にぴったりな曲だよね。
吉橋 最初の曲も最後の曲もぴったりなアルバムです!
──最後に、2020年にクリアしたい課題、達成したい目標があれば聞かせてください。
吉橋 ひめたんが入ってからこのアルバムをリリースするまでの期間でグループの土台を固められたと思うので、それをいかに磨いてレベルを上げていけるかが課題だと思います。そして多くの方にAnge☆Reveのことを見てもらえるよう、届けられる範囲をどんどん広げていきたい。このメンバーになってまだ半年ですが、メンバーの気持ちは1つになっているので、この5人でできることは全部やって、叶えられることは全部叶えたいと思っています。ツアーもワンマンもやりたいし、いつチャンスをもらってもいいものを届けられるように準備するのみです。
佐々木 やっぱり大きいところで単独ライブをやりたいですね。去年は「@JAM EXPO 2019」で横浜アリーナのステージに立たせていただいて、フェスのメインステージに立つという夢が叶って。人生で一番大きいステージだったんですけど、これまでもフェスや対バンで大きなステージに立つときは「これが単独ライブだったら、ここでこうしたいな」とか考えながらライブをするんですよ。だからツアーをやって、その先で単独ライブをできたらいいなと思ってるんですが、去年も一昨年も叶えられなかったので、今年は絶対にやりたいです!
吉橋 ホントに……!
佐々木 来年ももし取材していただけることがあったら、「ツアーも単独ライブも楽しかったです」と言いたい。来年もまた同じ目標を言わないことが目標です!