今のAMEFURASSHIを象徴する曲
──ニューアルバム「Drop」の新曲の話題に移りたいのですが、まずはすでに配信リリースされていて、ライブでも多く披露されているリード曲「DROP DROP」の話から聞かせてください。
市川 「DROP DROP」は今のAMEFURASSHIを象徴する曲ですね。前は「Rain Makers!!」がAMEFURASSHIと言えば、という話で一番に挙がる曲だったと思うんですけど、今のAMEFURASSHIのカッコよさが伝わるのは「DROP DROP」かなって。あまり私たちのことを知らない人も「DROP DROP」は知っているみたいな、今後グループの代表曲になっていったらいいなと思っています。
──そういう理由でこの曲がアルバムのリード曲に選ばれたんですね。YouTubeでは4人が蠱惑的なムードのカジノで踊るゴージャスなMVが公開されています。
小島 ホントに豪華なMVで、「私たちのMVをこんなゴージャスにしてもらっていいんですか」と思いながら撮りました。
市川 セレブ感満載ですね。全体的に大人っぽい空気感もあって、ダンサーさんと踊るのも初の試みでした。
愛来 ライブとはまた違った、ダンサーさんと一緒に踊るMV専用のダンスを披露しているんですよ。オリエンタルな雰囲気のダンスで、私たちもこの振り付けが好きだし、ファンの方からも好評です。
──続いて、アルバムのオープニングナンバーである新曲「ARTIFICIAL GIRL」について伺います。この曲は1980年代オマージュのファンクサウンドとピッチの歪んだシンセサウンドが特徴で、アルバムの幕開けを飾るのにぴったりなナンバーです。
市川 これは萌花のお気に入りの曲なんだよね。
鈴木 ノリのいい感じが好きなんです。
愛来 私は「ARTIFICIAL GIRL」を初めて聴いた瞬間、ブルーノ・マーズさんの曲をイメージしました。ファンクな感じにちょっと懐かしい雰囲気があるし、誰でもノレると思います。お客さんが声を出せる状況になったら、ライブでより盛り上がるんじゃないかな。
鈴木 洋楽っぽいよね。冒頭の愛来のセリフっぽい英語のパートを聴いた瞬間に、新しいAMEFURASSHIの始まりが感じられます。レコーディングではほかの曲と比べていろいろと歌い方を変えたんですけど、最初のハモりのタイミングですごく苦戦しました。
市川 その冒頭のパートのあとの、私の「OMG THIS IS COOL」というひと言にもぜひ注目してほしいです。
小島 ゆづのラップが曲に合っててカッコいいです。
市川 全体的に英語の歌詞が多くて、発音に大苦戦しました。レコーディングが永遠に終わらないんじゃないかと思ったくらい。
小島 歌う時間より、発音を直している時間のほうが長かったと思います。サビ前の「MAY THE FUNK BE WITH YOU TONIGHT 」と歌うところが特に難しかったです。短い尺に単語がめちゃくちゃ詰め込まれていて。
愛来 2番に移る前の「BABY DON'T YOU BREAK MY HEART TONIGHT」というキメのパートも難しかったですね。
市川 ホント、全体的に難しかったよね。頭で歌詞を覚えていても、それが口に出てこない。まず英語の歌詞を一旦カタカナに直して書き出していくから、歌詞が書かれた紙がその文字で埋まるんです。
小島 「ARTIFICIAL GIRL」は曲名を言うだけでも難しい(笑)。
鈴木 ライブで曲紹介するのは私なので、練習しておきます(笑)。
ゆづ、めっちゃ大人じゃん!
──アルバムの5曲目にはもう1つのリード曲「Blue」が収録されています。モダンなR&Bサウンドとアダルトなボーカルが印象的で、この曲もMVが制作されました。
愛来 「Blue」はチャレンジの1曲でした。ホントに難しかった……。初めて本格的なR&Bに挑戦して、今まで以上に大人っぽいAMEFURASSHIを意識してみんなで楽曲の世界観を作り上げました。終盤の落ち着いた雰囲気のところとか、なんとも言えないような不思議な魅力があって……魅惑的というか。
小島 イメージ的には大人っぽく酔っているような、自分に酔いしれているような感じですね。実際は酔ったことも自分に酔いしれていたこともないので、レコーディングもMV撮影も苦戦しました。ほかの曲とはまた違う大人感です。
市川 新しい挑戦でしたが、20歳の萌花さんを筆頭にがんばりました。でも、「どうやったら酔った雰囲気を出せるの?」と聞いても何も答えが返ってこなかったです。
鈴木 いや、私20歳になったばっかだし、酔ったこともないから(笑)。
──市川さんと小島さんはAMEFURASSHIの前身グループ・3B juniorで活動を始めたときまだ小学生でしたが、2人とも今年高校を卒業して、しっかり大人に近付いてますね。
市川 これからはもっと色気を出していきたいですね(笑)。
愛来 あと、「Blue」は振り入れにかなり苦戦しました。女性らしい動きやシルエットの見せ方、目線の送り方を細かく先生に教えてもらって。
小島 なめらかに動かなきゃいけないんですよ。
市川 頭で考えれば考えるほど体が硬くなるんだよね。気を張っちゃって。
──バキバキに踊るような難しさではないんですね。
市川 やっぱり体の使い方ですね。ごまかしが効かないんです。
鈴木 MVは1人ずつ踊っている映像がつながって1つのシーンになっているところがカッコいいので、ぜひ注目してほしいです。
──「Blue」の次に収録されている新曲「Drama」の印象はいかがでしょう? 「ARTIFICIAL GIRL」とは違ったノリのよさがある曲だと思うのですが。
小島 これはカッコいいというよりは大人かわいい曲かなと思います。
愛来 緩急がある楽曲です。曲が始まって、サビに向けてこのままテンションが上がっていくのかなと思いきや、サビで落ち着いたムードになるっていう。今どきな感じのサウンドで、聴いていると自然と体が動いちゃいますね。
市川 アルバムの中でも特に同世代の子に刺さりそうな曲調だよね。若い女性ファンの方にたくさん聴いてほしいです。
鈴木 メロディが頭に残って、思わず歌いたくなっちゃうと思います。あと、サビの「まだまだ」というゆづのパートがセクシーなんですよ。レコーディングしてできあがった音源を初めて聴いたとき、そこがすごい印象に残って「ゆづ、めっちゃ大人じゃん!」って驚きました。一緒に聴いていた私のお母さんも同じこと言ってましたし、ファンの方も最初は驚くと思います。イチオシの注目ポイントですね。
市川 レコーディングでは2パターンの「まだまだ」を録ったんですよ。ディレクターさんから「もっと吐息多めでやってみよう」と言われて、その通りに歌ったほうが採用されました。
鈴木 レコーディングではそんな感じでいろんな歌い方を試しながら進めていって。実際にどのテイクが使われるのかは、曲が完成するまでわからないので、ワクワクしながら曲を聴きました。
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ホントにこれで終わっちゃうの?