ASIAN KUNG-FU GENERATION「ホームタウン」 PR

後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)×ホリエアツシ(ストレイテナー)|15年来の盟友と作り上げた「廃墟の記憶」

ASIAN KUNG-FU GENERATIONがニューアルバム「ホームタウン」を12月5日にリリースする。

「ホームタウン」はパワーポップを主軸とした10曲入りのアルバム作品。アルバムの初回限定盤は2枚組となっており、本編DISCに加え、DISC 2として5曲入りの新作音源「Can't Sleep EP」が付属する。

音楽ナタリーでは後藤正文(Vo, G)と、「Can't Sleep EP」の収録曲「廃墟の記憶」のコラボ相手として楽曲の制作に参加したホリエアツシ(Vo, G, Piano / ストレイテナー)の対談を企画。共にバンド結成20周年を迎え、お互いの活動が交差する機会も多かった両者が作り上げたコラボ曲「廃墟の記憶」の制作エピソードを明かしてもらったほか、バンドのフロントマンとしての在り方の違いなどを語り合ってもらった。

取材・文 / 倉嶌孝彦 撮影 / 上山陽介

“周年”に表れるバンドのスタンス

──ASIAN KUNG-FU GENERATIONとストレイテナーは、両バンドとも結成20周年を迎え、どちらもベスト盤とトリビュート盤をリリースするなど、活動が共通しているところが多いですよね。

後藤正文 ストレイテナーのほうがトリビュートとかベストをファンが怒らない形で出してるよね。さすがだなと思う。

ホリエアツシ 僕らはファン思いだから(笑)。

後藤 アジカンと比べて感じるのは、ストレイテナーのほうが“周年上手”だなってことかな。

ホリエ たぶんゴッチもこれまでいろんな周年を迎えてきたと思うけど、こういうタイミングってけっこう意図的に考えて動かないとスッと通り過ぎちゃうし。

後藤 そうそう。俺らはそこが無頓着すぎちゃって。

ホリエ テナーも最初は無頓着だったんだけど、15周年のときに武道館公演とか全都道府県ツアーっていうのをやらせてもらって、こういうのも大事だなと感じるようになって。あの節目の1年での活動がなければ、今の自分たちはないと思ってるから、結成20周年を迎える1年はより力を入れようと思って、いろいろ計画してみたんだよね。

後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

後藤 トリビュートのとき(2017年10月発売のストレイテナーのトリビュート盤「PAUSE ~STRAIGHTENER Tribute Album~」。アジカンは「SENSELESS STORY TELLER SONY」のカバーを提供した)は、ホリエくんが直接連絡をくれたり。

ホリエ 自分で選んでオファーしてたからね。

後藤 逆に俺は自分たちのトリビュートにひと言も口出しをしてないから。

ホリエ アジカンほど間口の広いバンドだったらきっとそれでしっかりしたトリビュート盤が作れるんだと思うけど、僕らだとちょっと成立しないかなという心配があって。

後藤 そんなことないでしょ。「ストレイテナー聴いてた」っていう若い人、けっこういるじゃん。

ホリエ 作り始めてみて全然集まらなかったら悲しくなっちゃうから(笑)。そういう思いをしないように、自分たちでカバーしてほしい人に声をかけていったんだよね。

後藤 同じようなアイテムを出しても、スタンスが逆なのは面白いよね。

パワーポップは次の作品でやろうと思ってた

──新譜「ホームタウン」についての話も聞かせてください。今作の初回限定盤にはCDが2枚収録されていて、それぞれ「ホームタウン」「Can't Sleep EP」と題された音源が収録されています。アジカンがこういう構成でアルバムをリリースするのは珍しいですよね?

後藤 初めてですね。最近はコライトがポップミュージックの中で主流になってきてるから、俺らもコラボをたくさんやろうっていうアイデアから「ホームタウン」の制作は出発してるんです。ストレイテナーのトリビュートに参加したときに感じたのは、人の曲を自分たちのバンドで演奏しても結局はアジカンのサウンドになってしまうってこと。トリビュート盤への提供だったらそれが正解だからいいんだけど、自分たちのアルバムの場合、バンドの可能性を広げていく意味でもいろんな人とコラボして曲を作りたくなって。で、ホリエくんとかとコラボ曲を作ってたら、今回のアルバムに入れる予定でいたシングル曲たちがベスト盤(2018年3月発売のベストアルバム「BEST HIT AKG 2 (2012-2018)」)に入って旅立っちゃったんですよ(笑)。だったらもうちょっと先のアルバムでやろうと思ってたパワーポップというテーマを今作でやっちゃえ、と思ってテーマに合う曲を一気に書き上げていって完成したのが「ホームタウン」というアルバムだったんです。

──初回限定盤に付属する「Can't Sleep EP」はどのようにまとまったんですか?

後藤 リバース(・クオモ / Weezer、スコット&リバース)とのコラボ曲とか「パワーポップ」というテーマにハマる曲は「ホームタウン」のほうに入れたんだけど、ホリエくんやTHE CHARM PARK、グラント(・ニコラス / Feeder)とのコラボ曲とか、アルバムに入れるには1つひとつの粒が大きいコラボ曲は別の形にまとめたほうがみんな聴きやすいかなと思って。

ホリエアツシ(ストレイテナー)

ホリエ そもそもゴッチは「企画盤を出したい」って言ってたよね。

後藤 そうそう。

ホリエ タイミング的にベスト出したあとに企画盤だと、ちょっと何がやりたいのかわからなくないように見えちゃうのかなって気がして。

後藤 うん。アルバムと企画盤の同発とかも考えたんだけど、どっちも買ってもらおうとなると聴くまでのハードルが上がっちゃうし。サブスクが流行している中で、CDを同発してファンに負担をかけるより、もうアルバムに企画盤を付けちゃって全部聴いてもらったほうが俺らとしてもありがたいよな、と思ってこういう形になりました。

ASIAN KUNG-FU GENERATION
「ホームタウン」
2018年12月5日発売 / Ki/oon Music
ASIAN KUNG-FU GENERATION「ホームタウン」初回限定盤

初回限定盤 [2CD+DVD]
4968円 / KSCL-3121~3

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ASIAN KUNG-FU GENERATION「ホームタウン」通常盤

通常盤 [CD]
3146円 / KSCL-3124

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CD収録曲
  1. クロックワーク
  2. ホームタウン
  3. レインボーフラッグ
  4. サーカス
  5. 荒野を歩け
  6. UCLA
  7. モータープール
  8. ダンシングガール
  9. さようならソルジャー
  10. ボーイズ&ガールズ
初回限定盤DISC 2収録曲

Can't Sleep EP

  1. スリープ
  2. 廃墟の記憶
  3. イエロー
  4. はじまりの季節
  5. 生者のマーチ
初回限定盤DVD収録内容
  • ASIAN KUNG-FU GENERATION America Tour Documentary Pt.2(Latin America)
ASIAN KUNG-FU GENERATION
(アジアンカンフージェネレーション)
ASIAN KUNG-FU GENERATION
1996年に同じ大学に在籍していた後藤正文(Vo, G)、喜多建介(G, Vo)、山田貴洋(B, Vo)、伊地知潔(Dr)の4人で結成。渋谷、下北沢を中心にライブ活動を行い、エモーショナルでポップな旋律と重厚なギターサウンドで知名度を獲得する。2003年にはインディーズで発表したミニアルバム「崩壊アンプリファー」を再リリースし、メジャーデビューを果たす。2004年には2ndアルバム「ソルファ」でオリコン週間ランキング初登場1位を獲得し、初の東京・日本武道館ワンマンライブを行った。2010年には映画「ソラニン」の主題歌として書き下ろし曲「ソラニン」を提供し、大きな話題を呼んだ。2003年から自主企画によるイベント「NANO-MUGEN FES.」を開催。海外アーティストや若手の注目アーティストを招いたり、コンピレーションアルバムを企画したりと、幅広いジャンルの音楽をファンに紹介する試みも積極的に行っている。2012年1月には初のベストアルバム「BEST HIT AKG」をリリースし、2013年9月にはメジャーデビュー10周年を記念して、神奈川・横浜スタジアムで2DAYSライブを開催。2015年にヨーロッパツアー、南米ツアーを実施した。2018年3月にベストアルバム「BEST HIT AKG 2 (2012-2018)」「BEST HIT AKG Official Bootleg "HONE"」「BEST HIT AKG Official Bootleg "IMO"」を3作同時リリース。2018年12月にはバンドの音楽的ルーツであるパワーポップを主軸としたオリジナルアルバム「ホームタウン」を発表する。
ストレイテナー
ストレイテナー
1998年にホリエアツシ(Vo, G, Piano)とナカヤマシンペイ(Dr)の2人で結成。2003年のメジャーデビューのタイミングで日向秀和(B)が加入。さらに2008年には元ART-SCHOOLの大山純(G)が加わり、4人編成に。2009年2月には4人編成となってから初めてのフルアルバム「Nexus」を発表し、同年5月にアルバムを携えてのツアーファイナルとして初の日本武道館公演を開催した。ホリエはソロプロジェクト・entとして、日向はNothing's Carved In Stone、EOR、killing Boyのバンドメンバーとしても活動するなど、各メンバーがさまざまなバンドやプロジェクトで活躍している。バンド結成20周年のアニバーサリーイヤーとなる2018年には4月にニューシングル「The Future Is Now / タイムリープ」を、5月にニューアルバム「Future Soundtrack」を発表した。同年10月にはファン投票によって選ばれた楽曲などが収録されるベストアルバム「BEST of U -side DAY-」「BEST of U -side NIGHT-」を同時リリースし、全国23カ所を回る全国ツアー「My Name is Straightener TOUR」をスタートさせた。2019年1月には千葉・幕張イベントホールでワンマンライブ「21st ANNIVERSARY ROCK BAND」を開催する。