音楽ナタリー Power Push - 清水エイスケ(Age Factory) × 椎木知仁(My Hair is Bad)
影響を与え合う関係
朝日廉(コンテンポラリーな生活)
「良いバンド」の定義というのはとても難しい。
それがストイックさなのか万人受けなのか、とにかく「これは良いバンドです!」などと、
脊髄反射で説明するのはどうにも僕は嘘っぽく感じてしまう。
じゃあAge Factoryはどんなバンドなのだと説明を求められれば僕は「強いバンドだ」と答える。
別にそれは喧嘩が強いとかそういう意味ではなく、(でも見た感じは喧嘩も強そう)
ましてやどこにも欠点のないスーパーバンドだとか、そういう意味でもない。
弱いことは恥ずかしい。劣っていることはみっともない。
そういう部分に正面切って向き合える人っていうのは想像してるよりもずっと少ない。
でもAge Factoryはそこに退かず臆さず向き合う強さを持ったバンドなんじゃないのかなと、1曲目の「Seventeen」や7曲目の「Tours」を聴きながらぼんやりそう思う。
あとこの盤ね、音がめっちゃ良い。
6曲目の「Puke」とか、音も曲もファッキンクールすぎてビビるで。悔しい。
みんな後ろから追ってくる薄暗いよくわかんねえ「何か」から逃げながら生きてる。
でもそいつらに立ち向かう日が、もうそこまで来ているんだぞと、ぶん殴って教えてくれる、そんなアルバムだと思う。
Ami(YURERU)
3人のひょうひょうとしたとこが、ちゃんと音になってて、歌詞もかっこうよくて、メロディもいい感じだったから、Age Factoryのこともっと好きになれました。東京の最果てから、愛を込めて。
新井凌(PENs+)
“本当に良い音楽” の項目を全て満たしているバンド。
トリッキー且つ味のある、彼らにしか創出できない作品を生み出し続け、
本当の意味で“生きたライブ”をし続けるAge Factory。
同年代にこれ程素晴らしいバンドがいること、
清水エイスケという才能を間近で見ることができることを心から誇りに思います。
その泥臭い音楽が、大好きです。
石井ナルト(Qomolangma Tomato)
Age factoryってバンドが好きなのは、この声のような渇きや針刺すような視線が、オレの日常に探してもなかなか見つからないから。
また観たいなぁって思っちゃうんだよね、また会いたいなぁって。そんなバンド。
アルバムタイトル『LOVE』だけど『愛』って何すかね??レコ発楽しみにしてます。
井上竜馬(SHE'S)
「うわ何これすっご」本当に詞を書いてるのかと言う程安易な言葉が漏れたくらい、
音に感情も衝動も全部乗っかってる。
咆哮にも、千切れそうな声にも、溢れんばかりの憂いと怒りと哀しみと、
喜びすらも詰まってる。
再生ボタンを押してから最後まで一瞬たりとも音を零したくなくなるアルバムでした。
リリース本当におめでとう!超名盤!!
猪股ヨウスケ(Dr.DOWNER / GALLONS)
Age Factoryの西口くんから新しく出すアルバムのコメントを書いてくれないか?という連絡が来た。正直オレはAge Factoryの人たちとちゃんと話したことはない。会ったのもオレが憶えてる限りでは2回ぐらいだと思う。最初見た時、渋谷のキノトで対バンだった。その時なんだこのバンドすげえな何歳だ?って思ったけどその時は多分そんな話してない。その次は確か代官山ユニットに友達のバンドを見に行った時に出ていて、なんだこのバンドかっこ良すぎだろ、って思ってたらあれ?見たことある!ってなってその時に結構初めてそこそこ話した。そしたらすごい年下でこんな年下でこんなすげえことやっちゃうの?やばい、、、オレもがんばらないとって思った。そしたら新しいアルバムを出す、ってことで今それを聞きながらコメントを書いているのですが、十代後半から二十代前半をオルタナやグランジに蝕まれてしまった人は絶対これは好きでしょう。しかもそれでいて日本のロックの系譜のメロディーとか展開もあるからこれは凄い良くできてる。正直、良すぎて悔しいですがこういうバンドが時代を変えられたらすげえ良いなと思う。まあ変えられないかもしれないけどロックバンドは絶対にかっこいい、と、このAge Factoryの新しいアルバムを聴いて思った。みなさん、これは聴いたほうがいい。
内田秋(ピアノガール)
「LOVE」完成、発売、おめでとう。
1stにしては老けたアルバムだと思うリスナーもいるかもしれないこの作品。
Age Factoryは所謂「疾過ぎる」バンドなのだろう。
エイスケがまだ8度音階の''1オクターブ''を''一億ターブ''だと勘違いしてた頃にはもう
Age Factoryの音楽は流行り廃りの業を抜け出していたように思う。(彼らがまだ17歳の頃かな。)
2ターブもあれば10万ターブもあると信じて止まなかったエイスケの純粋無垢が彼らの音楽を加速させていったのか。
そして「LOVE」の完成。
聴き応えたっぷりの曲群。背景には青雲。俺は残夏の午前中、自宅のキッチンでこれを聴いてた。
醜い欲や執着の炎が滅していくような、慈しみ深い音楽だというのが俺の印象。
言葉遣いも荒くなってて最高。
でもまだ“印象”だ。
愛って音楽に宿る?証明してくれAge Factory!!!
エンドウアンリ(PELICAN FANCLUB)
この「LOVE」というアルバムには
何回“愛”という単語が出てくるんだろう
何回も聞いたけど数える暇なんてなかった
だから君が聴いて数えてほしい
数える暇なんて無いから
河内健悟(ircle)
このバンドの良いところを俺が説明する事すら野暮な気がするけれど、文章で渡します。
生で聴けばいい。というのが一番早い答えだと思う。
だけどCDだとしてもデータだとしても関係なかったわ。
音の塊が、本質が、浅い考えと現代社会を簡単に突破して胸に到達したわ。
いち早く聴かせてくれてありがとう。
柿澤秀吉(秀吉)
タイトルの「LOVE」に驚いたのと同時に かなり期待した
再生して数秒でその期待をさらに超えてしまったよ
この声と音と衝動に 何も感じない人はいないと 勝手に確信して
まさしくLOVEだなぁなんて 勝手に思いながら聴きました
発売おめでとう!早くまた対バンしよ!
あーーー帰ったらギター弾こ
笠原健太郎(Northern19)
とにかくこれは最高。やっぱりAge Factory、自分はドンピシャで好きです。
初めて対バンした時の衝撃は相当なものだった。そのライブの世界観と音の説得力は尋常じゃなかったし、
彼らの年齢を知ってさらにビックリしました。
語弊があるかもしれないけど、このグランジ感。
ダイナミックでスケールがでかくて衝動的で熱くて繊細で優しい。
この彼らの作り出す音像が個人的には本当にツボです。
日本人のロック好きなら、若い子から耳の肥えた大人の方まで聴くべき。だし、みんなまとめて好きになって欲しい。
そうであって欲しいと本当に思います。からのこのアルバムタイトル。『LOVE』だって。マジで最高かよ。
- Age Factory ニューアルバム「LOVE」 / 2016年10月5日発売 / 2200円 / SPACE SHOWER MUSIC / PECF-3171
- >Age Factory ニューアルバム「LOVE」
収録曲
- Seventeen
- 疾走
- Yellow
- 金木犀
- Night bloomer
- Puke
- Tours
- Veranda
- Mother
- My end
- My Hair is Bad ニューアルバム「woman's」 / 2016年10月19日発売 / EMI Records Japan
- 初回限定盤 [CD+DVD] / 4536円 / UPCH-29228
- 通常盤 [CD] / 3024円 / UPCH-20430
InterFM897「Age Factoryの愛に近づくまで」
2016年10月5日(水)26:00~26:30
<放送内容>
1stアルバム「LOVE」のリリースを記念してAge Factoryの真の魅力に迫るドキュメンタリータッチの番組。ナレーションを担当するのはcinema staffの辻友貴。
Age Factory(エイジファクトリー)
清水エイスケ(Vo, G)、西口直人(B)、増子央人(Dr, Cho)からなるスリーピースバンド。2010年4月の結成以来、地元の奈良を中心に全国で年間100本近くのライブを重ねてきた。2014年12月にデビューミニアルバム「手を振る」を、2015年9月に「NOHARA」をリリース。2016年10月に、LOSTAGEの五味岳久をプロデューサーに迎え1stフルアルバム「LOVE」を発表する。