ADDICTION|君たちは誰だ? メジャー2ndシングルに刻んだグループの存在証明

5人組ダンス&ボーカルグループのADDICTIONが、6月24日にメジャー2ndシングル「Who are you? / 005」をリリースした。

昨年ユニバーサルミュージックからメジャーデビューを果たした彼らのニューシングルは「Who are you?」のタイトル通り、これまでより一層多くの人に自分たちを知ってもらいたいという思いを込めて制作された。2014年に結成され、6月末には結成6周年を迎える彼らはいったいどんな集団なのか? 音楽ナタリー初登場となる今回の特集では、ADDICTIONというグループを浮彫りにするべく、メンバー全員に話を聞いた。

取材・文 / 三橋あずみ

マフラーをグルグル巻いて、オドオドしてました

K.B

──ADDICTIONは昨年メジャーデビューをしましたが、グループの活動歴は長いんですよね。

K.B はい。6年前の6月30日結成なので、月末で6周年を迎えることになります。

──グループ活動をスタートさせたきっかけはどんなものだったんですか?

K.B スタートの段階でいたメンバーは僕とMYUJIの2人なんですが、今の事務所の社長がダンスボーカルグループのメンバーを募集していたんです。僕とMYUJIはK-POPがすごく好きでこういった活動を始めたんですけど、当時はまだ、K-POPの要素を取り入れたようなグループってそれほど多くなくて。メンバー募集をしているグループのイメージと僕らのやりたいグループのイメージがちょうど合致したので、連絡を取りました。

──そうだったんですね。メンバーになる前は、2人は知り合いだったんですか?

MYUJI いえ。僕がダンスボーカルグループをやりたくて、個人的にメンバーを探していたんです。活動に興味がありそうな人にTwitterで手当り次第DMをしていたんですけど、K.Bが興味を示してくれたので、実際に会ってみたのが出会いです。

──お互いの最初の印象ってどうでした?

MYUJI

MYUJI 渋谷のスターバックスで会ったんですけど、マフラーを鼻の位置までグルグル巻いて、オドオドしてました(笑)。素朴でつぶらな眼差しで、初対面のときは本当に幼い感じがありましたね。

K.B 正直言うと、知らない人からDMが来て芸能界に誘われたので、たくさんの先輩に相談していたんです。だって怖いじゃないですか。「お金の話になったら絶対に払っちゃダメだよ」とアドバイスをもらっていたので、それだけを肝に命じて、オドオドしていたんだと思います(笑)。

JOSHUA MYUJIくんお金の話してた?

K.B しなかった(笑)。だからよかったです。最初はそんな感じでしたけど、一緒に活動することを決めてからは面倒をすごく見てくれて。大学で東京に来たばかりの僕は歌もダンスもちゃんと習ったことがない状態だったので、MYUJIにいろいろ教えてもらい、今に至ります。

ファンの方からしたら「誰?」状態なんです

ASCHJOSHUA

──残る皆さんのグループ加入時のお話も教えてもらえますか?

ASCH 僕は加入前はソロで活動していまして。ADDICTIONとは、対バン経験があったので面識はあったんです。深い関係ではなく知り合い程度だったんですけど、あるとき声をかけていただいて加入することになりました。最初から2人ともいい人だったんで、面白い思い出はたくさんあるんですけど……加入後初めてのライブは、ほとんど記憶がないです。

一同 あはははは!(笑)

ASCH 「1st CONCERT」っていう大きなライブだったんですけど、記憶がなかったという思い出があります。僕だけ間違えて2曲目で自信満々にジャケットを脱ぎ、そのあとスタッフさんに注意されました(笑)。

JOSHUA 僕は高校生の頃、何度かスカウトの方に声をかけてもらうことがあったんですけど、興味がなくてお断りしていたんです。でもある日「スカウトされて芸能活動をしたいな」と考えが変わった、その次の日に今の事務所の社長に声をかけていただいたんですよ。「これは運命だ」と思ったし、ダンスも歌も経験はないけど好きだし、みんなで何かを成し遂げることも好きだったので、ADDICTIONに加入しました。僕は「2nd CONCERT」で初めてステージに立たせていただいたんですけど、20何曲を一気に覚えなきゃいけなくて、最初はすごく大変だった思い出がありますね。でも、メンバーが優しく支えてくれて、「入ってよかったな」と思いました。K.Bさんだけはすごく怖い人だと思ってたんですけどね(笑)。

K.B あはははは(笑)。

JOSHUA しゃべりかけられないし、写真も一緒に撮れなかった思い出がありますね。

K.B 今は余裕でしゃべってるよね。

JOSHUA うん、余裕になった(笑)。

PEACE

PEACE で、僕が最後に加入しました。5人体制のADDICTIONに追加メンバーとして入る予定だったんですけど、その前に1人辞めてしまって。まだ、ファンの皆さんの前に出てのライブも、3月に一度だけしかしていないんです。なので今、いろんなプレッシャーが出てきてまして……(笑)。ファンの皆さんの戸惑う気持ちだったり「この先どうなるんだろう」という思いを感じ取っているので、不安を覆すためにがんばらないといけないという思いがありますね。

──PEACEさんの加入タイミングと、新型コロナウイルスの影響による自粛のタイミングが重なってしまったんですね。

MYUJI そうなんです。早くライブができたらいいなと思うんですけど……。

PEACE ファンの方からしたら「誰?」状態なんです(笑)。

一同 あはははは(笑)。

安心して、メンバー全員舞台上で泣きました

──ではメジャーデビューについて、去年のタイミングでデビューを決めた、決め手やきっかけはあったんですか?

ASCH きっかけは「Party in the SKY」というアルバムを出したことかな。そこでいろんな方に知ってもらえて、ファンの人も増えたんです。

MYUJI デビュー当時からメジャーデビューを目標に活動してきたので、たくさんの方に知ってもらうための活動が実を結んだ感じがしました。

──デビューが決まったときの心境はいかがでしたか?

ASCH みんなでメジャーシーンを目指してがんばってきたので、ただただうれしかったです。それと、メジャーデビューを発表したライブが印象的でした。僕らはファンの方との距離が近いグループなので、メジャーに行くことによって距離ができると思われるんじゃないか?と不安もあったんです。だけど、ファンの皆さんは泣いて喜んでくれたり、いい反応をしてくれて……僕らも安心して、その日はメンバー全員、舞台上で泣きました。その光景は忘れられないですね。いつも支えてくれる方に感謝しかないですし、そういった感謝も踏まえて、メジャーデビューを通過点としてこれから勝負していくぞ、と。そういう気持ちは全員が持ってると思います。

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