ナナランドがニューシングル「ジャンジャカジャカスカ」をリリースした。
ナナランドは今年4月にメインボーカルの役割を担っていたリーダー小日向麻衣が卒業すると同時に、新メンバーの瀬戸みなみと三好麗奈を迎えて7人の新体制に。1月に加入した竹内月音も含め、フレッシュな顔ぶれが印象的なグループに生まれ変わった。音楽ナタリーではメンバー全員にインタビューし、新曲やもともとナナランドのファンであったという新メンバー2人の話、今後の活動に対する覚悟などを語ってもらった。
取材・文 / 近藤隼人 撮影 / 曽我美芽
もともとファンだった新メンバー
──4月に加入した瀬戸みなみさんと三好麗奈さんはどういった経緯で新メンバーのオーディションを受けたんですか?
瀬戸みなみ 私は小日向麻衣ちゃんのことがファンとしてすごく好きだったんです。ナナランドのライブを観たときに「こんなに歌がうまい人がいるんだ」と憧れて。進路に迷っていた時期だったんですけど、麻衣ちゃんの卒業に伴って新メンバーを募集すると聞いてオーディションを受けることにしました。ナナランドはイメージ通りみんな明るくて元気いっぱいで、ギャグセンスが高くて、いつも笑わせてもらってます(笑)。
──特に誰のギャグセンスが高いですか?
瀬戸 なーこ(西嶋菜々子)ちゃんとか、はるぴー(大場はるか)さんとか。でも、みんな面白いです!(笑) 楽屋はいつもにぎやかですね。
三好麗奈 私はオーディションの開催を知った瞬間にすぐ応募して。もともとナナランドのことが好きでライブも観に行っていたので、「絶対に入るぞ!」という思いで受けました。ナナランドのイメージはアイドルアイドルしたかわいらしいイメージだったんですが、実際に入ってみたらすごくにぎやかで、思ってた以上に元気ハツラツしていました。
──もともとファンだったグループのメンバーになるのはどんな気持ちなんでしょう?
三好 オーディションに受かっても実感が湧かなかったですね。一緒にレッスンして、デビューライブを終えても自分がナナランドのメンバーであるという実感がなくて。ナナランドさんの中にいさせていただいているみたいな気持ちだったんですけど、最近になって「自分はナナランドのメンバーになれたんだ」と感じ始めました。それはメンバーのおかげですね。とりあえず全員が優しさでできていて、意味がわからないくらい優しいんです。
大場はるか あははは(笑)。照れちゃうね。
西嶋菜々子 みなみもだいぶ打ち解けてきたよね。まだ敬語のときもあるけど、最初の頃はかなり勇気を出してしゃべってる感じが伝わってきました。
瀬戸 もともとファンだと、やっぱり緊張しちゃうんです(笑)。
雪村花鈴 逆に麗奈は私たちのことを「ナナランドさん」って感じに思ってたんだと驚きました(笑)。始めからすごくフレンドリーで。
峰島こまき こひ(小日向)にだけ対応が違って、私たちに対しては最初から呼び捨てだったよね。
三好 最初はこまきちゃんって呼んでたよ!(笑)
雪村 でも、一瞬だったよね(笑)。
大場 それが麗奈の距離の詰め方なんだよね。みなみと麗奈のタイプが真逆で、2人共別の方向に極端なんですよ。それが面白いです。
峰島 その間にいるのが月音だよね。
雪村 月音は1月に加入したんですけど、今でもたまに敬語になっちゃうときがあるよね。
竹内月音 はい(笑)。
──瀬戸さんはいつナナランドのメンバーであることの実感が湧いてきました?
瀬戸 うーん、やっぱり徐々にですね。朝、家を出るときとか「あっ、私ナナランドとして活動してるんだ!」と改めて思います。
三好 最初は2人で震え上がってたもんね(笑)。
峰島 えー? ホントにー?(笑)
大場 みなみはうちに泊まりに来たときに「はるぴーさんの家だー」って360°見渡していて、女オタに戻ってました(笑)。
峰島 怖い怖い!(笑)
新リーダーはお母さん的存在
──7月7日に東京・LIQUIDROOMで行われた「"Add"Venture tour2020-ナナランドの日2020」では大場さんが新リーダーに就任したことが発表されました。改めてリーダーになった心境を聞かせてください。
大場 自粛期間中、プロデューサーさんと今後のナナランドの話をしていたんです。去年までと全然違う状況で活動しなきゃいけなくなることについて。そしたら「この状況でグループをまとめられるのは大場だと思う」と言っていただいて。最初にグループが結成されたときも「大場がリーダーで」という話をされたんですけど、私は1歩後ろを歩いてみんなの背中を押すタイプの人間だと思っていたんです。自分で言うのもあれですけど、縁の下の力持ちみたいなポジション。でもこういう状況なので、みんなと肩を並べて歩き出そうかなと決意してロングヘアをショートカットにしました。
──リーダーシップがあるタイプにも見えますが、本人としてはそういう感覚はないんですね。
大場 そうですね。みんなを引っ張っていくというより、芸能界の生き方とか、自分のやってきたことを伝えていきたいと思っていますね。
──ほかのメンバーの目には大場さんのことはどう映っているんでしょう?
西嶋 もともとお母さん的な存在で、メンバーに対してすごく優しいんですよ。生きるお手伝いというか(笑)、家に泊めてくれたり、ライブの前に声をかけてくれたり。今の体制になってからは特に月音、みなみ、麗奈がグループになじめるように支えてくれていると思います。
──世話好きなんですかね?
大場 好きというわけではないんですけど、私が世話をしなくちゃしょうがないっていう(笑)。
峰島 一歩引いて状況を把握して、それをメンバーに伝えられるのが大場ちゃんしかいないんですよ。
大場 ワンマンライブとかでみんなの親御さんに会うと、「うちの娘がいつもお世話になってます」って言われるんです。花鈴のお母さんからは「泊めていただいてありがとうございます」ってカレーのレトルトパウチをお礼にいただいたことがあります(笑)。
雪村 あははは!(笑)
峰島 上京してきた子が多いので、みんな大場ちゃんに頼ってます。
竹内 1人暮らしなのでやっぱり寂しくなっちゃうことがあるんですけど、そういうときにLINEで「大丈夫? 家に泊まりにきなよ」と声をかけてくれるんです。すごく助かってます。
──メンバーが泊まりに来るのはよくあることなんですね。
大場 はい。メンバーが泊まりに来ても大丈夫な部屋作りをしていて。ベッドは引き伸ばしてダブルにできるやつだし、メンバーが横になれるサイズのソファも買いました。最大で6人泊まりに来たことがあります(笑)。
──いざとなれば合宿ができますね。
峰島 誰も寝なそう(笑)。
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