04 Limited Sazabysがニューシングル「My HERO / 夕凪」を3月14日にリリースする。

表題曲の1つ「My HERO」はテレビ東京「ドラマ24」枠と「週刊少年ジャンプ」のコラボ企画として放送されているドラマ「ドラマ24 第50弾特別企画『オー・マイ・ジャンプ！～少年ジャンプが地球を救う～』」のオープニングテーマ。GEN（B, Vo）は「週刊少年ジャンプ」から「青春」「ヒーロー」「少年性」というキーワードを連想し、同曲を作詞したと言う。バンド結成10周年イヤーの今年、彼らが最初に発表する本作に込めた思いをメンバー4人に聞いた。

取材・文 / 小林千絵　撮影 / 上山陽介
協力 / ヤオタケシ、Viola Kam（V'z Twinkle）

結成10周年イヤー突入

──04 Limited Sazabysは2008年結成なので、今年で結成10周年を迎えます。これまでと心持ちは変わりますか？

GEN（B, Vo）　別に変わらないですね。と言うか変わらずにいたいなという気持ちが強いです。

HIROKAZ（G）　そもそも周年とかあんまり気にしてなかったので、言われて「ああ、10年か」という感じで。

GEN　冷静に考えれば確かに10年経ってるんですけど、特にこの数年はがむしゃらにやってきた感じがするので「10年も経ったのか」って感じですね。

RYU-TA（G, Cho）　「いつの間に10年経ったんだ？」って。

KOUHEI（Dr, Cho）　周りにも結成して10年くらいのバンドが多くて「みんな続けてるんだなあ」とうれしく思います。

転機は

──この10年間でバンドにとっての転機を挙げるならいつですか？

GEN　いっぱいあると思うんですけど一番大きいのは「sonor」（2013年5月リリースの2ndミニアルバム）ですかね。この作品を出したことで、メロディックパンク以外のシーンにも出ていこうという気持ちが生まれたので。

──日本語詞を取り入れ始めたのがこの作品ですよね。

GEN　そうですね。それまではずっとメロコアシーンで活動していたんですけど、ライブのメンツをメロコアのバンドで固めないとお客さんが集まらなかったんです。ジャンルの違うバンドを呼んで企画ライブとかもしてみたけど、そうするとあんまりお客さんが集まらなくて。それは僕たちにとってよくないなと思って、勇気を持ってほかのシーンに飛び込んでみたのが、「sonor」を出したタイミングで。結果そのあたりから僕らの名前が広がっていった感じがするので、そこが転機かなと思います。

KOUHEI　僕も「sonor」だと思いますね。それまで地方のライブだと僕らのお客さんって2、3人くらいだったんですけど、「sonor」のツアーの後半には初めて行った土地でも20、30人は来てくれるっていうのが続いて「自分たちの音楽が少しずつ届き始めてるのかな」って思えるようになって。そこからはライブの集客もCDの売り上げもどんどん増えていった感じがします。

RYU-TA　俺も「sonor」ですね。みんなが言ってるようなこともそうだし、個人的には2010年に「Marking all!!!」を出したあとCDをなかなか出せない時期が続いたので、親とかおじいちゃんとかおばあちゃんが心配していて。ひさしぶりの全国流通盤だったので、やっと安心させられたなと思えました。

──それによって自分の気持ちにも変化が？

RYU-TA　そうですね。改めて「バンドでやっていこう」という気持ちになりました。

HIROKAZ　「sonor」もそうなんですけど、僕は「monolith」（2014年2月発売の3rdミニアルバム）を出して「SATANIC CARNIVAL'14」に呼ばれたことが大きかったのかなと。サタニックに呼ばれたことをきっかけに、先輩とか大人に気にしてもらえていろんなフェスに呼ばれることが増えた気がしているので。「monolith」が効いたのかなと。

──確かに「monolith」のあたりから、いろんなところで04 Limited Sazabysの名前を聞くようになった印象があります。

GEN　そのあたりから「やっと届き始めたな」って感じがし始めてきましたね。メロコアシーンでやってたときは、メロコアのトップの人たちに存在すら知られていなかったので。