柄本佑と渡邉美穂のモーレツなイチオシ作品は?祝・30周年「映画クレヨンしんちゃん」Blu-ray化

「映画クレヨンしんちゃん」シリーズの30周年を記念し、第1作「映画クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王」から第19作「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦」が初めてBlu-ray化。12月23日より順次リリースされる。

映画ナタリーでは「映画クレヨンしんちゃん」シリーズのファンである柄本佑と渡邉美穂に緊急アンケート! 「モーレツに面白い!!!」と太鼓判を押すイチオシ作品や、推しキャラへの思い、しんちゃんへの熱いメッセージなどをつづってもらった。

祝Blu-ray化!柄本佑&渡邉美穂コメント

柄本佑

柄本佑

「映画クレヨンしんちゃん」19作品のイチオシは?

最近娘が「映画クレヨンしんちゃん」をよく観ていて過去作を観直す事があり、そんな中「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード」を観直しました。面白い。モーレツに面白い!!! 当時本作を観た僕の感想は「あぁやっぱり。。。」でした。というのはやはり原恵一監督の前2作(※)があまりに衝撃的だったからです。やはり僕ら世代の映画クレしんファンはみんなあるのではないでしょうか?(「オトナ帝国の逆襲」を友達と観に行って必死で涙を隠した世代)
しかし最近順番に娘と観直してみるとヤキニクロードが、もう、、、本当にもう、、、滅法面白い! ドキドキハラハラ! カスカベ防衛隊の大活躍! マサオ君の裏切り。。。からの挽回! 友情! 努力! 家族の絆! そして、常に忘れられることのないユーモア!!!! 「映画クレヨンしんちゃん」のお楽しみが存分に炸裂してました! 本作は当時前2作品に影響を受けた少年少女には地味に見えてしまったかもしれない。でもね、そんな世代の方々是非是非観直してみてください。モーレツに面白いですから。

※「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」

推しキャラクターは?

あえて挙げるならば、ひろしとマサオ君です。この2人からは実に人間味を感じます。大好きです。

「映画クレヨンしんちゃん」にまつわるエピソード

しんちゃんに影響されて僕は小学校時代から中学はじめくらいまで自分のことを「オラ」といってました。

メッセージ

えー映画クレヨンしんちゃん19作品のBlu-ray化おめでとうございます。
沢山の名作をありがとう。そしてこれからもよろしくお願い致します。

プロフィール

柄本佑(エモトタスク)

1986年12月16日生まれ、東京都出身。2003年公開の映画「美しい夏キリシマ」で主演デビュー。2018年には「素敵なダイナマイトスキャンダル」「きみの鳥はうたえる」「ポルトの恋人たち~時の記憶」が公開され、第73回毎日映画コンクール男優主演賞、第92回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞などに輝いた。近年の出演作はドラマ「心の傷を癒すということ」「空白を満たしなさい」「初恋の悪魔」、映画「火口のふたり」「痛くない死に方」「先生、私の隣に座っていただけませんか?」「真夜中乙女戦争」「ハケンアニメ!」など。2023年3月公開の「シン・仮面ライダー」、2024年1月スタートの大河ドラマ「光る君へ」にも出演する。監督を務めた短編連作集「ippo」が2023年1月7日に公開。

渡邉美穂

渡邉美穂

「映画クレヨンしんちゃん」19作品のイチオシは?

個人的には「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」がイチオシです。
良い意味で起承転結がハッキリしているので、観ていると色んな感情になってより一層楽しむことができる気がします。
序盤の不穏な空気漂う雰囲気から始まり、クライマックスのバトルシーンに向けてスピードアップしていくような、テンポ感のある展開が大好きです。
クスッと笑える要素もありつつ、カスカベボーイズの皆を応援して熱くもなれるので、そのバランスが絶妙だなと思います。
何より物語の結末が個人的にはすごく好きで、切なくて悲しい終わり方にはなっていますが、その感情をクレヨンしんちゃん作品から感じ取ることができる事実に衝撃を受けました。
ノスタルジックな感情が残る結末とその後のエンディングは、しっかり胸と目に焼き付けるべきものだと思います。
「一番悲しいことは忘れてしまうことかもしれないなぁ…」と、大人ながらにぼんやり考えさせられる作品でした。
この先もきっと何回も観直すと思います。

推しキャラクターは?

私の推しキャラクターはボーちゃんです!
私自身はお喋りで活発なタイプなので、おっとりしているボーちゃんに憧れます。
ボーッとしていると思いきや頭の回転が早い一面もあって、そのギャップに毎回驚かされます。
作中でもキーパーソンとなることがあったり、数多くの名言を残していたり、なかなか掴めないけれど愛くるしいキャラクター像がすごく魅力的だなと思います。
子供ながら達観した考え方には私もハッとさせられることが多々あり、色々と学びを得ることができます。
鼻水を器用に扱うところや石を集めるのが好きなところなど、シュールな部分もたくさんあって可愛らしいなと思います。

「映画クレヨンしんちゃん」にまつわるエピソード

恥ずかしながら、しんちゃんファンになったのはここ1年の話です。
仕事に追われて趣味に時間を割く気力がなくなった時、たまたま開いたNetflixでオススメに出てきたのがきっかけでした。
感動シーンのある映画を観て泣き疲れるより、アニメ映画を観て笑いたいという気分だったので、何となくしんちゃんを選びました。
それがすごく面白くて、「え、こんなに面白いの?」と正直かなりビックリしました。
それを仕事現場でヘアメイクさんに話したところ、その方オススメのしんちゃん作品を教えてもらったので今度はそれを観ました。
そこから色んな人にどの作品が一番好きかを聞いて回って、気付いたら全作品視聴していたのです。
そして一番好きな作品を聞いていく中で、意見がかなり分かれることに気付きました。
それくらいどの作品も魅力的で、優劣を付けられないくらい面白いのだなぁと、改めてしんちゃん作品の影響力を感じました。
2022年公開の作品で初めて映画館に観に行くことができて、すごくすごく幸せでした。

メッセージ

「映画クレヨンしんちゃん」30周年、そして19作品初Blu-ray化おめでとうございます!
私は21歳でしんちゃんファンになったものの、アニメは子供の頃から毎週のように観ていました。
それくらい人生において当たり前の存在になっていたし、こんなにも長く老若男女たくさんの方に愛される作品はなかなかないと思います。
しんちゃんを観て笑って元気を出し、感動シーンで泣いてスッキリして、また明日も頑張ろうと思える瞬間が大好きです。
しんちゃんに出会って、人生を豊かにしてもらいました。
そんな作品がBlu-rayとして手元に残せるのは、幸せ以上の何物でもありません…!
この先10年、20年経っても大切に残しておきたいし、自分の子どもや孫の代まで受け継がれる作品であって欲しいと切に願います。
まずはBlu-rayをゲットして、全部観返しながらしんちゃんの世界に飛び込みたいと思います!

プロフィール

渡邉美穂(ワタナベミホ)

2000年2月24日生まれ、埼玉県出身。2017年から5年間、アイドルグループ日向坂46のメンバーとして活動したのち、2022年にグループを卒業。現在は女優・タレントとしてマルチに活躍している。代表作にテレビドラマ「DASADA」や、ヒロインを演じた「星になりたかった君と」「グッドモーニング、眠れる獅子」など。2023年1月より放送されるドラマ「ブラザー・トラップ」に三宅絵里子役としてレギュラー出演するほか、2・3月に上演される「音楽劇『逃げろ!』~モーツァルトの台本作者 ロレンツォ・ダ・ポンテ~」では、イタリア人女性ココを演じる。

2人のイチオシ作品はこちら

「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード」(2003)
監督:水島努、脚本:水島努・原恵一

「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード」 ©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2003

「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード」 ©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2003

ストーリー

なぜか指名手配犯に仕立てられた野原一家。謎の組織「スウィートボーイズ」の陰謀によるものであることを知ったしんのすけたちは、誤解を解くため本部のある熱海へ向かう。解決の糸口を見つけた野原一家だったが、執拗な追っ手の攻撃によりバラバラに。それでもしんのすけたちは、家族で“最高級焼肉”の食卓を囲むためあきらめず奔走する。

見どころ

感動作「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」」「アッパレ!戦国大合戦」から一転、ギャグへの振り切り方はシリーズ屈指。映像もストーリーも疾走感あふれる作品に仕上がっている。主題歌を担当した“トモちゃん”こと華原朋美も本人役で登場!

「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」(2004)
監督・脚本:水島努

「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」 ©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2004

「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」 ©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2004

ストーリー

カスカベ防衛隊が映画館で遊んでいると、いつの間にかしんのすけ以外忽然と姿を消してしまう。夜になりみんなを探しに映画館へやって来た野原一家だったが、上映されている西部劇の映画に目を奪われ、気が付けば野原一家は映画と同じ西部劇の世界へ。そこでは、カスカベ防衛隊のみんなが春日部の記憶をなくし、それぞれ新しい生活を送っていた。

見どころ

映画の世界で出会う少女・つばきちゃんの物語も絡み、全体的にほんのりと切なさが漂う。西部劇のオマージュもちりばめられ、大塚周夫ら「荒野の七人」の吹替声優をゲストに起用する徹底ぶりにも注目。