映画ナタリー PowerPush - 「セッション」

金子ノブアキが熱弁するその狂気と魅力

マイルズ・テラー（アンドリュー・ニーマン役）

1987年、アメリカ・ペンシルベニア州生まれ。2010年に公開されたジョン・キャメロン・ミッチェル監督、ニコール・キッドマン主演の「ラビット・ホール」でスクリーンデビューを果たす。その後、「フットルース夢に向かって」「プロジェクト X」「ダイバージェント」などにも出演。デイミアン・チャゼル監督の新作「La La Land」では、エマ・ワトソンと共演予定。

J・K・シモンズ（フレッチャー役）

1955年、アメリカ・ミシガン州生まれ。モンタナ大学で作曲を学んだあと、俳優としてのキャリアをスタートさせる。サム・ライミ監督の「スパイダーマン」シリーズ3部作をはじめ、「JUNO／ジュノ」「マイレージ、マイライフ」などに出演。「セッション」での演技が評価され第87回アカデミー賞助演男優賞を受賞した。

メリッサ・ブノワ（ニコル役）

1988年、アメリカ生まれ。「Tennessee（原題）」でスクリーンデビューを果たし、テレビドラマ「グッド・ワイフ」「HOMELAND」などに出演する。2012～14年には大ヒットドラマ「glee／グリー」のヒロインを演じ、お茶の間の人気を博した。最新映画「Danny Collins（原題）」ではアル・パチーノやジェニファー・ガーナーらと共演している。

ポール・ライザー（ジム・ニーマン役）

1957年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。90年代に放送されたテレビドラマ「あなたにムチュー」で共同原案兼主演を務めエミー賞、ゴールデングローブ賞、アメリカンコメディ賞、全米映画俳優組合賞にノミネートされる。主な出演作は「エイリアン2」「ジュエルに気をつけろ！」「恋するリベラーチェ」。執筆業も盛んで「Couplehood」「Babyhood」はベストセラーを記録した。

オースティン・ストウェル（ライアン役）

1984年、アメリカ・コネチカット州生まれ。コネチカット大学で演劇を学び、テレビドラマシリーズ「アメリカン・ティーンエイジャー～エイミーの秘密～」でブレイク。モーガン・フリーマン、アシュレイ・ジャッド出演の「イルカと少年」での演技が認められ、その後もさまざまな作品に参加。トム・ハンクス主演、スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作「Bridge of Spies（原題）」にも出演している。

ネイト・ラング（カール役）

アメリカ・マサチューセッツ州生まれ。ジュリアン・ムーア、アレキサンダー・スカルスガルドが出演した「メイジーの瞳」、テレビドラマ「UCB Comedy Originals（原題）」「Funny or Die Presents…（原題）」に出演。最新作は「Destination Wedding（原題）」。舞台俳優としても活躍している。

デイミアン・チャゼル（監督・脚本）

1985年、アメリカ・ロードアイランド州生まれ。ハーバード大学在籍中に発表した「Guy and Madeline on a Park Bench（原題）」でゴッサム・インディペンデント映画賞にノミネートされ注目を集める。2013年に「セッション」のコンセプトをもとに短編「Whiplash」を製作。同作がサンダンス映画祭のアメリカ短編映画審査員賞を受賞し、これをきっかけに「セッション」の製作へとこぎ着ける。次回作はエマ・ワトソン、マイルズ・テラー出演のミュージカル映画「La La Land」。

「セッション」2015年4月17日全国公開: 「セッション」

1985年生まれの若手監督デイミアン・チャゼルの長編2作目。名門音楽大学を舞台に、ドラマーのニーマン（マイルズ・テラー）と、鬼教師フレッチャー（J・K・シモンズ）の壮絶なセッションを描き出す。デイミアン・チャゼルは同作で第30回サンダンス映画祭と第40回ドーヴィル映画祭という2つの映画祭で観客賞と審査員大賞を受賞。またJ・K・シモンズは第87回アカデミー賞助演男優賞、第72回ゴールデングローブ賞助演男優賞などを受賞している。

ストーリー

名門音楽大学に入学したドラマーのニーマンは、鬼教師として名高いフレッチャーのスタジオバンドにスカウトされる。フレッチャーのバンドに入れば偉大な音楽家になるという夢は叶ったも同然と喜ぶニーマンだが、彼を待ち受けていたのは0.1秒のテンポのズレも許さない完璧な演奏を求めるフレッチャーの狂気じみたレッスンだった。フレッチャーの指導に不満を覚えながらも、次第にその才能を開花させていくニーマン。恋人のニコルを捨て、家族にも蔑まれながらもドラムに打ち込んでいくが、果たして彼はフレッチャーのしごきに耐えられるのか。ラストで繰り広げられる約10分にもおよぶ2人の“セッション”は圧巻。

スタッフ

監督・脚本：デイミアン・チャゼル
製作総指揮：ジェイソン・ライトマン
製作：ジェイソン・ブラム
音楽：ジャスティン・ハーウィッツ

キャスト

アンドリュー・ニーマン：マイルズ・テラー
フレッチャー：Ｊ・Ｋ・シモンズ
ニコル：メリッサ・ブノワ
ジム・ニーマン：ポール・ライザー
ライアン：オースティン・ストウェル
カール：ネイト・ラング

金子ノブアキ（カネコノブアキ）

1981年生まれのドラマー、俳優。父はドラマーのジョニー吉長、母は歌手の金子マリ。弟のKenKenこと金子賢輔もベーシストという音楽一家に育つ。1994年にドラマ「天国に一番近いママ」で俳優としてデビューし、2000年に幼なじみのJESSEと組んだロックバンドRIZEのメンバーとしてシングル「カミナリ」でメジャーデビューを果たす。AA＝のバンド活動も行い、2009年にはソロ活動も開始し、これまでに「オルカ」「Historia」という2枚のアルバムをリリースしている。2015年4月に配信シングル「The Sun」を発表。同月に初のソロライブ「nobuaki kaneko showcase 2015」を東京・WWWにて開催する。