バカだけどクズじゃねえ!映画「OUT」の世界観に板垣瑞生、狩野英孝、阪元裕吾、SWAY、細田佳央太が痺れる

品川ヒロシが監督を務めた映画「OUT」が、11月17日より全国で公開される。

井口達也・みずたまことのマンガ「OUT」を実写化した本作では、かつて“狛江の狂犬”と恐れられた伝説の不良・井口達也が、守るべき仲間や家族と出会い、暴走族の抗争に身を投じるさまが描かれる。

映画ナタリーでは、いち早く本作を鑑賞した板垣瑞生、狩野英孝、阪元裕吾、SWAY(劇団EXILE / DOBERMAN INFINITY)、細田佳央太の感想コメントを掲載。品川が描く“不良ワールド”の魅力に迫る。コミックナタリーでは、本作のアクションシーンにフィーチャーした特集を展開中。総合格闘家・堀口恭司、アクション監督・富田稔、そして品川による鼎談となっている。

文 / 小宮駿貴

映画「OUT」本予告公開中

今度の主人公は「バカだけどクズじゃねえ!」

映画監督としてこれまで「ドロップ」や「漫才ギャング」といった作品を世に送り出してきた品川ヒロシ。彼が手がけた新作「OUT」の主人公は、「ドロップ」にも登場した井口達也だ。細田佳央太主演の連続ドラマW-30「ドロップ」では、板垣瑞生が同名キャラクターを演じ話題を集めた。

「OUT」場面写真より、暴走族「斬人(キリヒト)」のメンバー。

「OUT」場面写真より、暴走族「斬人(キリヒト)」のメンバー。

「OUT」場面写真

「OUT」場面写真

物語は、少年院を出所して保護観察中の達也が「次喧嘩をすれば一発アウト」な状況下で、暴走族「斬人(キリヒト)」の副総長・安倍要と対峙するところから始まる。叔父叔母が営む焼肉店「三塁」で更生生活を送りながら、要をはじめとする「斬人」のメンバーと交流を深めていく達也。ある日、「斬人」と半グレ集団「爆羅漢(バクラカン)」の抗争が激化し、その渦中に達也も巻き込まれてしまう。守るべき仲間や家族ができた達也は、「バカだけどクズじゃねえ!」を信念に“耐えるか、ヤるか”の選択を迫られる。

倉悠貴演じる井口達也。

倉悠貴演じる井口達也。

左から大平祥生演じる目黒修也、金城碧海演じる沢村良。

左から大平祥生演じる目黒修也、金城碧海演じる沢村良。

達也を演じたのは、連続テレビ小説「おちょやん」やドラマ「犬と屑」、映画「禁じられた遊び」「こいびとのみつけかた」で知られる倉悠貴。「斬人」のメンバーには醍醐虎汰朗、水上恒司、與那城奨(JO1)、大平祥生(JO1)、金城碧海(JO1)が選ばれた。また「斬人」の溜まり場・アイビーボウルで働く皆川千紘役に与田祐希(乃木坂46)が扮したほか、杉本哲太、渡辺満里奈、じろう(シソンヌ)、大悟(千鳥)、庄司智春(品川庄司)といった品川組ならではの多彩なキャストが集結した。

各界著名人が体感した品川ヒロシの“不良”ワールド

※五十音順で掲載

板垣瑞生(俳優)

板垣瑞生

映像編集芝居どこを観てもひとつひとつに強い想いが込められており、とても刺激を受けました、、!

品川監督の今作にかける熱い思いが伝わり、見終わった時には「あ、もう終わってしまったのか。。」 と思うくらいとても心が痺れ、気持ちが高まりました!
始まりから終わりまでチキンレースのようなスピード感で物語が展開されていくにもかかわらず、更に作中後半にかけてよりスピード感が上がって行くことが観ていてとてもドキドキしていました。

井口達也を演じられていた倉さんも僕が演じたドロップの井口とはまた違った力強いお芝居でとても魅了されました! また役者の方々それぞれの役作りを見て僕も「OUT」の世界に入ってみたくなりました👊

沢山笑えてお1人でも友達と見ても素敵な映画なので是非観てください!!!

プロフィール

板垣瑞生(イタガキミズキ)

2000年10月25日生まれ、東京都出身。2015年に「ソロモンの偽証 前篇・事件 / 後篇・裁判」に出演し、翌年の第25回日本映画批評家大賞で新人男優賞を受賞した。近年は映画「HiGH&LOW THE WORST X」「アクターズ・ショート・フィルム3」「交換ウソ日記」、ドラマ「オールドルーキー」「ばかやろうのキス」、Leminoオリジナルドラマ「夢で見たあの子のために」などに出演。今冬にはドラマ「正直不動産SP」「正直不動産2」の放送を控えている。品川ヒロシが手がけた連続ドラマW-30「ドロップ」では、不良グループのリーダー・井口達也を演じた。

狩野英孝(芸人)

狩野英孝

品川監督の作品だから「面白いに決まってる!」という気持ちは映画を観る前に準備していましたが、余裕で超えてくる。熱かった。カッコよかった。泣けた。笑った。

品川さんとバラエティ番組に出演すると共演している芸人仲間を、つっこんだり、イジったりして「笑い」にしてくれる。ボクも何度も品川さんのツッコミに助けられて来ましたが、映画もバラエティと同じ気持ちで「OUT」のキャラクター達全員、美味しくさせようという品川監督の愛も伝わった。それに、応えようとする役者さん達。よって、出演しているキャラクター達が全員魅力的。しっかり血が通っていて、みんな生き生きしている。

瞬きしている時間ももったいないくらい、派手でスピーディなアクションシーンも爽快。映画を見ながら「今だ! 行け!!」と声に出し、格闘技の観戦をしてるくらいエキサイティングしていた。

品川監督の作品は全てキャラクターにどこか、自分を重ね合わせてしまうので、感情移入し没頭してしまう。「OUT」は上映中終始、引き込まれた。家族や仲間達との時間をもっと大切にしていこうと感じさせて頂きました。

プロフィール

狩野英孝(カノエイコウ)

1982年2月22日生まれ、宮城県出身。2003年に芸人デビュー。ホスト風のルックスで展開する1人コントで注目を集め、「爆笑レッドカーペット」「エンタの神様」などのネタ番組に多数出演する。現在はテレビ朝日系「ロンドンハーツ」、仙台放送「仙台市青葉区 かのおが便利軒」、エンタメ~テレ「怪談のシーハナ聞かせてよ。」などにレギュラー出演中。趣味はゲームで、自身のYouTube公式チャンネル「EIKO!GO!!」ではゲーム実況を配信している。品川ヒロシとはプライベートで旅行に出かける仲。

醍醐虎汰朗演じる丹沢敦司。

醍醐虎汰朗演じる丹沢敦司。

水上恒司演じる安倍要。

水上恒司演じる安倍要。

阪元裕吾(映画監督)

阪元裕吾

すんごいおもしろい! 不良同士のタイマンが突然「導火線 FLASH POINT」ばりのMMAバトルになるのが、まさに「HiGH&LOW」以降の不良アクション映画だと思いました!
見たことない高跳び顔面踏み付けやフェイタリティまでちゃんとあるし、斬人総長の丹沢敦司VS爆羅漢長男の下原一雅のクライマックスバトルはマジ必見です!!
どのキャラクターを演じる役者さんたちもみんな魅力的で、日本の未来は明るいなあと思いました!

プロフィール

阪元裕吾(サカモトユウゴ)

1996年1月18日生まれ。殺し屋女子コンビを主人公とした青春バイオレンスアクション「ベイビーわるきゅーれ」シリーズは大きな評判に。2021年に第1弾「ベイビーわるきゅーれ」、2023年に第2弾「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」を発表し、現在制作中の「ベイビーわるきゅーれ3(仮題)」は2024年秋に公開予定。ほかにも「最強殺し屋伝説国岡」「ある用務員」といった本格アクション作品を手がけている。

SWAY(劇団EXILE / DOBERMAN INFINITY)

SWAY

めちゃくちゃ面白かったです!
始まりからOUTさ全開!
品川映画はいつも「愛」が詰まってますよね。
劇中の仲間たち同士がしっかり「愛」で繋がっているのはもちろんですが、品川監督のキャストさんたち、キャラクターみんなへの「愛」を凄く感じました!

そしてアクションシーンがリアルで痛い!
こだわりが凄い! 実に細かい!
生々しく、ここも品川監督の想いを感じました! あのアクションシーンを作り上げたみなさんにリスペクトです!!

全てを観終え、今は無性に焼肉が食べたいです。

プロフィール

SWAY(スウェイ)

1986年6月9日生まれ、北海道出身。2014年に結成されたDOBERMAN INFINITYでMCを担当するほか、劇団EXILEにも所属。俳優として「HiGH&LOW」シリーズや映画「MANRIKI」などに出演した。品川ヒロシが手がけた映画「リスタート」、連続ドラマW-30「ドロップ」にも参加している。

細田佳央太(俳優)

細田佳央太

痺れたなぁ…
「井口達也」の真っ直ぐさも、喧嘩っ早いところも、馬鹿なところも全てが変わらず愛おしくて。
アクションシーンは勿論格好良いのですが、「ドロップ」では見られなかった達也の喧嘩への葛藤は、周りの大人がいる事でアクションシーンにいくまでにも心情の厚みが増していて、あぁ、達也ってこういう一面もあったんだと初めて知ることができました。
達也さんに会ってみたいー!!!!

プロフィール

細田佳央太(ホソダカナタ)

2001年12月12日生まれ、東京都出身。4歳から活動を始め、以降ドラマや映画で活躍。2019年に石井裕也監督作「町田くんの世界」で映画初主演を飾り、2022年には「もしも、イケメンだけの高校があったら」でドラマ初主演を務めた。近年は映画「子供はわかってあげない」「女子高生に殺されたい」「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」、大河ドラマ「どうする家康」、連続ドラマW-30「ドロップ」などに出演。2023年8月に有観客では初となる舞台「メルセデス・アイス」で主人公を演じた。

「OUT」場面写真

「OUT」場面写真