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「町田くんの世界」細田佳央太×関水渚インタビュー|お芝居って楽しい!期待の新人2人が先輩キャストから教わったこと

2カ月かけた演技の特訓、最初は“振り切れる練習”(細田)

──お二人の緊張が伝わってきます(笑)。原作マンガや脚本は、オーディション前に読んだのでしょうか。

細田 はい、読みました。僕はなるべく原作の町田くんに近付くようにしなきゃと思って、オーディションに臨みました。技術は全然ないんですけど、とりあえずやってみるしかないという気持ちでした。

関水渚

関水 実は、オーディションより前に、マネージャーさんからマンガを貸してもらっていて。猪原さんに感情移入しながら面白いなって読んでいたんです。だからオーディションのお話が来たときは、前のめりにやりたい!と思いました。

──猪原さんとはどのあたりが似ていると思いましたか?

関水 今ではもうありませんが、自分が思春期だったときに、人に対して不信感を持ったこともあったりして。そういった気持ちの部分が少し似ていると感じました。

──お二人は演技未経験からのスタートということで、石井監督と一緒に練習をしていったのでしょうか。

細田 はい。撮影前に2カ月くらいかな?

関水 そうそう。リハーサルをして。

細田 ひたすら演技の特訓をしたんです。石井監督やプロデューサーの方々がいる中、一番最初は“振り切れる練習”というのをやって。監督に「お腹がよじれるくらい笑ってみて」とか「舞ってみて」って言われて、それに打ち返していきました。

関水 「舞ってみて」あったね! 一番困りました(笑)。

細田 しかも、今の気持ちを叫びながらやるんですよ。

──確かにいきなりやるのは恥ずかしいですよね。お二人ともやり切ったんですか?

細田 お互いやり切ったよね。やるしかないので、もはや何も考えずに。

関水 例えば普段急に友達が舞い始めたらすっごく笑うと思うんですけど、真剣だったのでこうやってじっと見ていました(神妙な顔で細田を見る)。

「とにかく町田くんが好き」という気持ちはブレないように(関水)

──お二人が演じた町田くんと猪原さんの役作りについてもお聞かせください。まず細田さんは、人を愛し、人に愛される町田くんという役をどのように演じましたか?

細田 監督から、町田くんに対して“神様”というキーワードをいただいて。「これだけ全人類を愛している人はいない。何か困ったら“神様”のほうへ行け」という言葉が、役作りのうえで大きかったです。あと、町田くんの動作が一生懸命に見えるように考えました。

──動作といえば、一生懸命だけど遅いという走り方は町田くんをよく表しています。

「町田くんの世界」

細田 そうですね、走り方は監督と試行錯誤しました。原作を再現しつつも一生懸命に見える走り方を考えたときに、動くエネルギーを前じゃなくて上にするというところにたどり着いて。それであの走り方になりました。

──なるほど。関水さんは、人が嫌いだけど町田くんに惹かれていく猪原さんという役をどのように捉えましたか?

関水 まず先ほどの練習のときに、監督からは「振り切ってやらなきゃダメだ」ということをたくさん教えていただいたので、思い切ってやることは常に意識していました。特に、猪原さんは怒ったり感情を爆発させるシーンが多いので。あと、「とにかく町田くんが好き」という気持ちはブレないように意識して演じました。

──劇中では、町田くんと猪原さんの噛み合わない掛け合いも印象的でした。事前にお二人で打ち合わせをしたのでしょうか。

細田 実は僕ら、特訓中もそうなんですけど、自分たちのことでいっぱいいっぱいで話せなかったんですよ……。

関水 撮影の合間も一言、二言くらいしか話さなかったです。

──そうなんですか? とてもテンポのいい掛け合いだったので意外です。

「町田くんの世界」

細田 間やテンポは監督から演出していただいて、僕らはそれに沿って演じていました。

関水 撮影が終わってからのほうが、しゃべったよね。

細田 うんうん。でも、緊張はしていたものの、2人のシーンは演じていて楽しかったです! 町田くんが猪原さんを河原で追いかけ回すシーンとかは、暑い日できつかったんですけど、ハイになっていました。

関水 カットがかかったらスタッフさんたちが酸素のボンベを持ってきてくださって。大変だったんですけど、私の一番お気に入りの場面です。

生まれて初めて心からお芝居が楽しいって思えた(細田)

──撮影中、先輩キャストたちとはどんな会話をしましたか?

細田 僕は、またなんですけど、自分のことにいっぱいいっぱいになっていたので……。

関水 私もです。

細田佳央太

細田 そのくらい余裕がなかったんです!(笑) でも、岩田(剛典)さんや太賀さんが「学校楽しい?」って話しかけてくださって。緊張をほぐしていただけて、すごくありがたかったです。

関水 私たちが2人でいるときも、1人でガチガチになっているときも気にかけてくださって、皆さんとても優しかったです。特に覚えているのは、前田さんに「日焼けしやすいんですよ」って言ったら、「いい日焼け止めあるよ」って翌日にプレゼントしてくださって。

──優しい! しかも、劇中での猪原さんと(前田演じる)栄さんの関係性みたいですね。

関水 そうなんです! 本当にうれしくって。まだ私の部屋に保管してあります(笑)。

──お二人が今後お芝居をしていくうえで、共演者から刺激を受けたことはありましたか?

関水渚

関水 初心者の自分にはうまく言えないんですけど、すべての先輩方が素晴らしいお芝居で、さらに私たち後輩に優しくしてくださるという人間性の素晴らしさもあって。それを肌で感じて、とても憧れました。

細田 池松さん演じる吉高さんに、町田くんが「好きな人ってなんですか!?」って感情をぶつけるシーン。あそこで、生まれて初めて心からお芝居が楽しいって思えたんです。やっている最中も謎の高揚感があって、このままずっとお芝居してたいなという気持ちになりました。池松さんの演技が、僕をその状態まで引っ張り上げてくださったので、自分もいつかそんなふうに演じられたらいいなと思いました。